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バイトで稼ぎすぎるとどうなる?年収103万円の壁と税金の話

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バイトで稼ぎすぎるとどうなる?年収103万円の壁と税金の話のイメージ

「バイトで稼ぎすぎると税金を取られる」「親の扶養から外れて迷惑がかかる」という話を聞いたことはありませんか?

 
ウサくん

え!?学生のバイトでも税金がかかるの?

職業や雇用形態に限らず、一定の金額を超えたバイト収入があると親の扶養を外れ、余計に税金がかかってしまいます。

アルバイトをしてお小遣いを稼ごうとしているだけなのに、税金を引かれて親や家族に迷惑がかかる可能性があっては、元も子もないですよね。

そこで今回はバイトでの稼ぎすぎによる失敗を防ぐためにも、バイトにかかる税金についてお話します。

稼ぎすぎに注意!年収103万円の壁

年収が103万円を超えてしまうと、親や配偶者の扶養から外れてしまいます。(※主婦の場合、2018年から年収150万円が基準になりました)

扶養内に入っていることで「扶養されているから所得税は取りませんよ」とされているのですが、103万円以上稼いだ場合は自分で税金を支払わなければなりません。

ですので、余計な税金を払わないためには年間103万円以下、月8万8千円以下に収入を抑えるようにする必要があります。

バイト先によって先に所得税を支払ってくれたり、年末調整をしてくれるところもあります。働く前に事前に確認しておきましょう。

また、後から「税金で失敗した!」とならないためにも、年間103万円以上稼ぎそうになったら、上司や店長に相談するようにしましょう。

バイトの給料にかかる税金(1)所得税

所得税とは、個人が1月1日~12月31日までの1年間に得た利益に対して課される税金です。アルバイト・パート、正社員など雇用形態に関係なく必要になります。

所得税には所得控除といって、所得税から特定の金額を差し引く基準があるのですが、基礎控除、給与所得控除をあわせて103万円がその基準となります。

例えば、あなたのバイト収入が年間103万円未満であれば所得税を払わなくてもよくなります。

しかし、年間の収入が103万円を超えてしまうと、所得税を支払う義務が生じてしまいます。一つのバイトだけでなく複数のバイトをしている方は、その合計が基準になります。

バイトだけでなく副業をしている場合も同様です。インターネットでアフィリエイトなどの副収入を得ている金額も対象となります。

所得税を払いたくない方は、年収103万円以上にならないように気をつけましょう。

バイトの給料にかかる税金(2)住民税

所得税の他に住民税と呼ばれる税金があります。住民税は所得税よりも少し複雑な構造になっています。

所得によって変わる所得割というものと、全員に均等にかかる均等割というものがあり、市区町村によって微妙に金額が異なります。

大まかな目安として、年間100万円以内であれば所得税はかからない、それ以上は必要になる可能性があると考えれば良いでしょう。

たとえ年収を103万円に収めたとしても、住民税を負担する可能性があるので注意しましょう。

学生は税金を免除されることも

学生でアルバイトをしている方は、勤労学生控除を申請することで、27万円が控除対象に加わり、年収130万円まで所得税がかからなくなります。

勤労学生控除を受けるためには、バイト先に必要書類を提出し、年末調整して貰う必要があります。稼ぎすぎる可能性がある場合は、事前にバイト先に相談しましょう。

ただし、年収130万年を超えると勤労学生控除の対象から外れます。所得税、住民税が必要になるので、忘れないようにしましょう。

扶養から外れると親の税負担も大きくなる

バイトの年収が103万円を超えて自分で所得税を支払わなければならなくなったとき、注意したいのが自分の支出だけでなく扶養してくれている人の税金です。

103万円の収入を越えると扶養から外れることになりますが、その分扶養している人の税金の負担が増えます。

16歳以上の扶養者がいる場合は1人あたり38万円の扶養者控除というものを受けることができますが、扶養から抜けることによってこれが受けられなくなってしまうのです。

自分の税金も増え、家族の税金も増えるなんておかしな話だと感じるかもしれませんが、バイト収入が多い場合は、きちんと両親や夫など扶養してくれている人に相談するようにしましょう。

社会保険料も負担しなければならなくなる!

さらにバイトの収入が年間130万円を越えると、扶養者の社会保険からも外れてしまいます。

自分で国民健康保険に加入し、社会保険料を支払わなければいけなくなります。手続き上の負担も増えるし、結果としてバイト収入が減ってしまいます。

親が自営業者であれば世帯ごとの合計取得金額が保険料として計算されます。これは学生のアルバイトでも合算されるため、親の保険料負担が増えることになります。

稼ぎすぎ注意!計画的なシフトを組もう

いかがでしたでしょうか。バイトでも稼ぎすぎることによって、多くの税負担が発生する可能性があるということをお分かりいただけたのではないでしょうか。

 
ウサくん

親には迷惑かけたくないから、稼ぎすぎないように注意しよう

学生でも時間があるとついシフトを多く入れてしまいがちです。はじめてのバイトであれば、仕事を覚えるために働き続けたいと考える人も多いでしょう。

しかし、働きすぎることで多くの収入を得ることになり、すぐ年収103万円を超えてしまいます。

収入が増えることは良いことですが、その分、税金で持っていかれたり、手続きで負担がかかっては損ですよね。

余計な税負担を強いられないためにも、収入や勤務時間を計算して、稼ぎすぎないようなシフトを組むようにしましょう。

今回のポイント

今回は主に学生を例にしてご紹介しましたが、フリーターの場合でも注意が必要です。親の扶養に入っている限り、年収103万円を超えると税負担が増え、損してしまう可能性があります。自分も家族も損したくないと考えている場合、稼ぎすぎには注意しましょう。

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