高校生になったらバイトをしたいという人も多いでしょう。しかし、親にバイトすることを反対され、困っているということはないでしょうか?
勉強に影響するからバイトは駄目って言われた…
18歳未満の人がバイトをする時は、保護者の同意が必要です。親から反対されている状態でバイトに応募しても採用されるのは難しいでしょう。
せっかくやる気になっているのに、バイトができないのはショックですよね。できることなら親には賛成してもらいたいし、働くことを応援してもらいたいものです。
ただ、親にバイトを反対されたからといって、すぐに諦めてはいけません。たとえ反対されたとしても、説得次第でバイトを許してもらえます。
では、どのように説得をすれば、親はバイトを許してくれるのでしょうか。
勉強に影響しないことを伝える
多くの親はバイトをすることで勉強に影響が出ないか心配しています。
高校生と言ってもまだまだ体力も精神力も未熟です。学校とバイトの両立は大変であり、勉強がおろそかになるかもしれません。
特に良い学校に進学した子供の親ほど反対する傾向にあります。親は一生懸命勉強して良い会社に就職してもらいたいので、学業に影響しそうなことは反対しがちなのです。
しかし、あなたにはあなたの人生があります。バイトをして色んな人と出会い、社会経験を積むのも大切なことです。
バイト中心になって、勉強せずに成績が落ちるようでは問題ですが、そんなつもりはないのなら「絶対に勉強には影響しない」ということを伝えましょう。
言葉だけでは納得してくれそうもないなら、スケジュール表を作るのも効果的です。
学校の時間割のように、バイトの時間・勉強の時間と1日のスケジュール表を作って親に見せましょう。
そうすれば親も具体的にイメージができるようになるので、承諾してくれやすくなります。
成績が落ちたら辞めると約束する
勉強も頑張ると伝えてもなかなか信用してくれないかもしれません。そんな時は思い切って「成績が落ちたらバイトを辞める」と約束しましょう。
そう約束することで、覚悟をもってバイトをするという熱意を汲んでくれるかもしれません。
ただし、学業とバイトの両立が大変なのは事実です。人間ですからバイトをしてもしなくても成績が落ちることもあるでしょう。
単純に「成績が落ちたらバイトを辞める」と約束してしまうと、すぐにバイトを辞めることになるかもしれません。
ですので、「テストの順位がクラスで真ん中以下なら辞める」とか「3教科で赤点を取ったら辞める」など、条件を付けましょう。
ある程度自分にとって余裕のある条件にすることで、万が一に備えることができます。仮に成績が落ちたとしても、バイトの日数を減らして挽回することができるでしょう。
日常生活に影響が出ないと伝える
親が心配なのは学業のことだけではありません。日常生活に影響が出ないかも気にしています。
例えば、バイトが原因で体を壊したり、学校を休みがちになるかもしれません。健康に害があると日常生活に支障をきたすし、将来にも影響します。
心配し過ぎかもしれませんが、絶対にないとも言い切れません。そのため、少しでも不安要素があるなら反対してしまうのです。
親がそのような不安を感じている時は、まず自分がやりたいと思っているバイトの条件を伝えましょう。
週に何日働いて、何時間勤務するのか伝えるとわかりやすいです。
そして具体的な仕事内容も伝えます。親は社会人の先輩ですから、仕事内容を伝えることで、だいたいの見当がつきます。
「飲食店のホールだとピーク時は来店が多くて体力を使う」とか、「工場のラインは立ち仕事だから足腰に負担がかかる」など、判断ができます。
実際にきついか否かは働いてみないとわかりませんが、ある程度の仕事内容を伝えることで親の不安を軽減することができるでしょう。
そして「日常生活に影響が出たら辞める」と約束することで、親は安心します。親を安心させることができれば、それだけバイトを許してもらえる可能性が高まるでしょう。
家の近くあるバイト先を選ぶ
バイト先がどこにあるかという、場所・勤務地も重要です。
バイト先が遠くにあると、親の目が届きません。特にあなたが女子高生であれば、夜の帰宅は危ないので、心配されて当然です。
しかし、バイト先が家の近くにあれば親の目が届きます。バイトで遅くなった時は迎えに行くこともできます。
また、家の近くにあるバイト先であれば、そこがどんなところか想像できます。何も知らないところで働かせるよりも、知っている場所のほうが親も安心です。
あなたは過保護すぎると思うかもしれませんが、大事な子供が危険な目に合わないようにするのも親の努めです。
「家の近くでバイトをするから、すぐに帰って来られる」と伝え、親の不安を減らしましょう。
何が買いたいのか伝える
バイトをしてお金を稼ぐことで、悪い遊びを覚えないかと心配する親も多いです。
これまでは親が与えていたお小遣いの範囲でしか買い物できなかったのが、バイトをすることでお小遣いの何倍ものお金を手にすることになります。
お金を持つと行動範囲が広がります。これまで行かなかった場所や知らなかった人と出会う可能性があり、中には悪い人もいるかもしれません。
そのため、「学生のうちはお金を稼ぐ必要はない」と考えるのです。
このような考え方をしている親には、バイト代で何を買おうとしているのか伝えると良いでしょう。
例えば「好きなアイドルのコンサートに行くためにバイトがしたい」「服やアクセサリーを買いたい」などは目的が明確です。
親も学生時代に同じような気持ちになったことがあるので、理解しやすいでしょう。
あるいは「お金の負担をかけたくないので、スマホ代だけでも自分で稼げるようになりたい」などといえば、逆に感謝されるかもしれません。
お金は良いことにも悪いことにも使えます。ぜひあなたの使い道が良いことであることを親に説明しましょう。
将来に役立つと伝える
バイトはお金を稼ぐだけでなく、将来の役にも立ちます。
例えば飲食店のキッチンバイトであれば、料理の腕が上がります。家族に食事を振る舞うこともできるでしょう。
また、将来やりたい職業や夢が決まっているなら、バイトをすることでその世界を体験することができます。
看護師になりたい人が病院の受付をすることで、患者さんと触れ合い、医療の現場を体験することができるでしょう。
ファッションが好きで、将来自分のお店を持ちたいと思っているなら、アパレルショップで働くことで、接客や商品に関する知識をつけることもできます。
このように、バイトをすることが将来の役に立ち、夢の実現に近づくと説得するのです。
そうすれば親も「自分の将来について真剣に考えているんだ」と理解し、応援してくれるようになるでしょう。
人見知りを直したいと伝える
もし、あなたが人見知りで引っ込み思案の性格である場合、「バイトをして人見知りを直したい」と伝えましょう。
親は昔からあなたのことを見ています。当然、人見知りな性格のこともわかっています。もしかしたら、人見知りな性格を不安に思っていたかもしれません。
子供から自分の弱点を克服するため頑張りたいと言われて、それを否定できる親はなかなかいません。
たとえ最初は上手くいかなかったとしても、バイトをして色んな人と出会い、経験を積むことは大切です。
あなたの変わりたい・成長したいという気持ちを汲んでもらえれば、バイトを許してもらえるようになるでしょう。
友達もバイトしていると伝える
あなたの周りにバイトをしている友達がいるなら、友達のことを成功例として親に伝えましょう。
例えば「○○さんは週3日ファミレスでバイトしている。だけど、学校は休まず来てるし、成績は落ちてないよ」と言った感じです。
「身近にバイトと学業を両立させている友達がいるなら…」と、親を安心させ、バイトを許してもらえるかもしれません。
特に親がその友達を知っている場合、より説得力が増します。友達に協力してもらい、一緒に親を説得しても良いでしょう。
バイト体験者を通した意見なら、親も聞く耳を持ってくれるかもしれません。
「お金が欲しい」は禁句?目的で説得しよう
親に「お金が欲しいからバイトがしたい」と言えば、反対される可能性が高いでしょう。
「学生は勉強が本分。お金を稼ぐのは社会人になってから」といった考えの親も多いのです。
親はあなたより人生経験が豊富です。学生の頃に勉強せず、堕落していった人をたくさん見ています。
そのため、「お金が欲しい」という理由でバイトをするのを嫌います。遊ぶ金欲しさに働くのだと思われ、勉強から逃げていると感じるからです。
親を説得する時はお金以外の“目的”を伝えるようにしましょう。
例えば、上記でご紹介したように「将来やりたい仕事があるから」とか、「人見知りを克服したいから」と伝えてもいいでしょう。
あるいは「大学生になったら留学したいからその資金を貯めたい」と伝えてもいいです。お金が目的でも将来の糧になるなら、賛成してくれるでしょう。
実際はお金を稼いで好きなモノを買うのが目的だったとしても、“お金以外のなにか”があれば許してくれます。
親を説得する際は伝え方を工夫し、親が納得しやすい理由を考えましょう。
嘘をつくのは厳禁!真剣に話し合おう
親がバイトをすることに反対だからといって、隠れててバイトをしても、いずれバレます。
バレた時はかなり怒られるし、お小遣いを減らされるなど、何かしらペナルティがあるかもしれません。
バイトがしたいのなら、隠れてするのではなく、親から許しを得て堂々と働くようにしてください。嘘をついたり、騙すようなことをしてはいけません。
バイトをしたいと思った時は、じっくり親と話すことが大切です。今回の記事で紹介したような理由を述べて、真剣に話し合ってください。
面倒だからと適当に話すのは駄目です。親も一人の人間です。我が子とはいえ、真剣に向き合わない人間に聞く耳を持つことはありません。
嘘や隠し事をせずに、正直に自分がバイトをしたいという気持ちを親にぶつけましょう。あなたの親です。きっと想いを受け止めてくれるでしょう。
まとめ
バイトをすることに反対された時は、まず親の不安を解消することが先決です。
多くの親は「学業に影響が出ないか」「日常生活に影響が出ないか」「お金を稼いで悪い遊びを覚えないか」などの不安を持っています。
ですから、あなたがその不安に当てはまらないということを伝えるようにしましょう。
勉強もしっかり頑張ることを伝えます!
あなたがバイトをする目的や目標を正しく説明することで、きっと親も納得してくれるはずです。
親を説得することができて、バイトをすることになったら、一生懸命働きましょう。
初任給がでたら、お菓子やちょっとした物をプレゼントしてください。すると親も「許してよかった」と思えるし、これからも応援してくれることでしょう。