バイトが終わって帰ろうとしたところ、更衣室にあるはずの物が無くなっていた!という経験をしたことはないでしょうか?
お金を盗まれた!
勝手に物がなくなることはないため、誰かが盗んだと思います。
できることなら犯人を見つけたいし、お金を返してほしいですよね。
実際のところ、バイトをしているとお金が盗まれる場合があります。
バイト先にはさまざまな人が出入りするため、盗難の被害に遭うケースも珍しくありません。
そこで今回は「バイトで盗難にあった時の対処法」をご紹介します。
バイト先で盗難にあっても諦めずに、最善を尽くしましょう。
自分の行動を振り返る
まずは、あなた自身の行動を振り返ってください。
安易に「誰かが取ったはずだ!」と決めつけると、とんだ勘違いを起こしてしまう可能性があります。
洋服やカバンのポケットをくまなく探し、別の場所に入れていないか確認しましょう。
どこかに紛れ込んでいるかもしれないし、落としている可能性もあります。
また、自宅も確認するようにしてください。
家にいる家族に電話し、あなたの部屋を確認してもらいましょう。
その他、学校に置き忘れたり、来る途中に寄ったお店で落とした可能性もあります。
今日、自分が取った行動を振り返り、おかしな点がないか思い出してみてください。
意外と家に帰ってから「ここに置いていたんだった」と気づく場合もあります。
もし、家に帰ってから盗まれたことに気付いたのであれば、すぐにバイト先まで戻ってください。
「次に行った時に確認すればいいや」と考えては遅いです。
通勤に電車を使っていたり、時間的にどうしても戻れないときは、バイト先に連絡してください。
バイト先の人に確認してもらえれば、盗難にあったのかそうでないかがわかります。
これまでの自分の行動を振り返り、冷静に対処するようにしましょう。
店長に相談する
「バイトをする前にはあった・確認していた」という場合、残念ながら盗難された可能性が高いです。
大事にする前に、まずは店長や責任者に相談しましょう。
店長に相談するときは、できるだけ正確な情報を伝えてください。
「財布に入れていた“はず”のお金が見当たりません」では、あなたの勘違いだと言われる可能性があります。
何が無くなっているのか?お金ならいくら(金額)無くなっているのか?いつまであったのか?いつ無くなったことに気付いたのか?など、正確な情報を伝えることが重要です。
正しい情報を伝えることで、店長はどんな行動を取ればいいか判断できるようになります。
店にいる従業員に聞き取り調査をしたり、監視カメラを確認してくれるかもしれません。
自分ひとりの判断で勝手な行動を起こさず、店長や責任者に相談してから行動に移しましょう。
バイト仲間に確認する
バイト先で盗難にあったのは、あなただけとは限りません。
同じ時間帯に複数人働いていれば、他の人も盗難されている可能性があります。
盗難されていることに気づいたら、他のバイト仲間にも確認してください。
「お金がなくなっているけど、あなたはどう?」と聞けば、他にも被害者が見つかるかもしれません。
また、バイト仲間に盗難確認をすることで、犯人をあぶり出す効果もあります。
犯人はあなたから声をかけられることで、動揺してボロが出るからです。
多くの人が盗難されている状況で、一人だけ何もなければ犯人の可能性が高くなります。
一概に決めつける事はできませんが、「これから店長に相談して被害届を出す」とでも言えば、すんなり白状するでしょう。
カード類を使用停止にする
財布ごと盗まれた場合、現金だけでなくキャッシュカードやクレジットカードも盗まれたことになります。
そのまま放置していると悪用されるおそれがあるため、カード類を使用停止にしてください。
勝手に使用された形跡があれば、カード会社が補償してくれます。
また、運転免許証や国民健康保険証が盗難にあったのであれば、最寄りの警察署に届け出てください。
運転免許証は再発行できますので、お近くの運転免許試験場に行って確認しましょう。
国民健康保険証はお住まいの市町村役場に相談するのが適切です。
親の扶養に入ってる場合、親に相談してから行動すると良いでしょう。
いずれの場合も気付いた時にすぐ行動するのが大切です。
被害を最小限に食い止めるためにも、面倒くさがらずに実行しましょう。
警察に被害届を出す
被害にあったことを明確にするために、被害届を出してください。
無くなった物や金額によっては、警察の力を借りなくてはいけない場合もあります。
被害届を出す上で必要なのは「証拠」です。
いつ何が盗まれているのか確認できるように、しっかり証拠集めしてください。
店長や責任者に頼んで、防犯カメラをチェックしてもらうのもありです。
なお、警察は現場検証のために、指紋採取や所持品検査などを行う場合があります。
捜査の妨げにならないように、余計なことはせず指示された通り行動しましょう。
被害届を出すことに渋られたら?
従業員から泥棒が出たとあっては管理責任を問われます。
バイト先は大事にしたくないため、被害届を出すことに渋る場合あがります。
被害者の人数や状況にもよりますが、まずは話し合いが必要です。
被害届を出されるのは困ると言われた場合、バイト先で被害を補填してもらえるか聞いてください。
被害額が少なければ、お金なら肩代わりしてくれるかもしれません。
そして二度と盗難事件が起きないように対策をお願いしてください。
盗難事件があったのは、バイト先の防犯対策が不十分であるのも原因です。
貴重品をしまえる金庫やロッカーのような物を用意してもらうとか、更衣室の入り口に監視カメラを付けてもらうなど、対策方法は色々あります。
盗難されたものを補填してくれて、今後の対策もしてくれるのなら、被害届を出さないのもありです。
ただし、被害届を出す・出さないの判断は気持ちの面も大きくなります。
自分一人で考えず、家族や周りの人に相談してから行動しましょう。
弁護士に相談する
店長や責任者は法律の専門家ではないため、必ず対処してくれるかはわかりません。
盗難を訴えても救済してくれないのであれば、弁護士に相談してください。
法テラスを利用すれば誰でも無料で法律相談することができます。
「バイト先で盗難があった。この後どんな行動を取れば良いか教えてほしい」と相談すれば、適切なアドバイスをしてくれます。
弁護士に相談後、被害届を出すのか、あるいはバイト先に何らかの保証を求めるのか判断しても良いでしょう。
もし、犯人に目星がついており、かつ刑事事件にしたくない場合、民事裁判で訴える方法もあります。
弁護士に相談して裁判すると言えば、バイト先も協力しないわけにはいきません。
防犯カメラを調べたり、証拠集めに動いてくれるでしょう。
犯人が見つかっても感情的にならない
バイト先での盗難は、意外と犯人が見つかりやすいです。
貴重品が置いてある場所に出入りすることができる人物は、決まっているからです。
そのため、あなたが被害届を出すと言った場合、すぐに名乗り出てくる可能性があります。
誰もが警察沙汰にしたくないし、前科がつくと困るため、穏便に済まそうとするでしょう。
ただし、犯人が見つかったからといって感情的になってはいけません。
万が一、相手を攻撃したり暴力を振るうとあなたが犯罪者になります。
犯行を告白されても冷静になり、なぜ盗んだのか聞いてください。
盗まれたお金や物を返してもらい、後のことはバイト先に任せるのが無難です。
盗難行為は立派な犯罪であり、犯人は辞めることになるでしょう。
なお、話を聞く時は店長や他のバイト仲間と聞くようにしてください。
逆ギレする人もいるため、一人で対応するのは危険です。
なるべく多くの人数で犯人と対峙し、対処するようにしましょう。
バイト先で盗難されないための対策
バイト先で盗難対策できることは限られています。
あなた自身も盗難に合わないように、十分な注意と対策を行ってください。
一番は「バイト先に貴重品を持っていかない」ことです。
アクセサリーや高級品など、盗まれて困るものは自宅に置いておきましょう。
また、財布はいつも身に着けるようにしてください。
ズボンのポケットに入れておけば、仕事で邪魔になることはありません。
仕事中は財布を身につけることができない場合、高額な紙幣を入れないようにしてください。
必要最低限のお金だけ入れ、カード類も必要最低限のものだけにしましょう。
スマートフォンは指紋認証やロック機能を使い、簡単に解除できないようにしてください。
位置情報をONにして、GPSで追跡できるようにするのもありです。
このような対策を行うことで、被害を最小限に食い止めることができます。
バイト先で二度と被害に合わないためにも、できる範囲で対策しましょう。
盗難が多いバイト先は辞めたほうが良い
バイト先で盗難に遭うと、全てのことが信用できなくなります。
仲が良いと思っていたバイト仲間を疑ってしまったり、迅速に対応してくれない店長に嫌気がさします。
また、「どうして盗られては困るものをバイト先に持ってきたんだ!」と責められる場合もあります。
自分は被害者なのに、責められるのはショックですよね。
盗難事件が多かったり、盗難されても素っ気ない態度をされるのであれば、バイトを辞めたほうが良いです。
従業員を大切にしないバイト先では、この先何度も盗難事件が発生する可能性があります。
あなたが働く価値はないため、盗難を理由に辞めるようにしましょう。
まとめ
バイト先で盗難にあったら、まず「本当に盗まれたのか?」を確認してください。
盗まれたと思ったらどこかに落としていたり、隠れている場合があります。
確実に盗難されたとなってから、店長や上司に相談しましょう。
まずは店長に相談します
バイト先で盗難に遭うのは辛く悲しいことです。
被害届を出したからといって、必ずしも犯人が見つかるとは限りません。
お金や盗られた物が返ってこない場合もあるでしょう。
そればかりか、バイト先によっては「面倒なやつだ」と思われる可能性もあります。
被害を受けたのはあなたなのに、とても理不尽ですよね。
しかし、バイトをしていると悲しい出来事に遭遇する場合があります。
バイト先には良い人ばかりいるわけではないため、割り切って考えなくてはいけません。
バイト先で盗難に遭うリスクを考慮し、貴重品や多額の現金を持っていかないことが大切です。
自分の身は自分で守るようにすれば、バイトで嫌な目に遭うリスクは減るでしょう。