ぼくのわたしのバイト体験談    

花見のおつかいをしたバイト体験談!人の温かさを学んだ仕事です

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花見のおつかいのバイトイメージ

仕事内容

お花見会場をくまなく歩き、花見客の買出し代行を請け負う仕事です。

例えば花見をしていて、お酒を買い足したいとなったとき、誰が行くかで結構揉めるものです。そのような時に代行者が代わりに注文を受け、近くのコンビニやスーパーまで買いに行きます。

そして花見客にお酒を渡した後、花見客の裁量で報酬を決めてもらうといった流れです。お酒の代金はもちろん事前に渡されており、お釣りを一旦返してから報酬を別に受け取っていました。

代行者に買い出しを頼むことで、花見客は誰も席を立つことなく必要な商品を補充することができます。

仕事では足を使い体力も使い、そしてどこで何を売っているかの事前知識もそこそこ必要です。

スピーディーに済ますことができれば喜んでもらえるので、たくさん走って注文を受け、買い出しやおつかいに行っていました。

いつ会場に行くかは自分次第となり、天候不良だから中止という場合もあります。

バイトをする上で時給が決まっていないことや、花見客にそれを委ねることが特に珍しかったのではないかと思います。

応募のきっかけ

一番は大学時代の思い出作りのためです。実に多くの人と接することができるため、コミュニケーション能力の養成にも繋がります。

その上で羽振りが良い人もいると聞いていましたし、良いお小遣い稼ぎになるのでは?と考えました。

これまでの経験値を問われない仕事で、頑張った分だけ個人の報酬になるのも良かったです。

また、こういう経験をしておけば、就職活動の面接でも話のネタになると思いました。お金以上にメリットがあると期待して、仕事をはじめた次第です。

楽しかったこと

やはり人との接点が多いことです。これが最も楽しく、やり甲斐のあるところでした。

楽しい席ですから、みなさん本当にノリが良く、仕事の後に花見に誘われることも多かったです。

また、様々な世代の人と人脈を築けました。あるときは60代くらいの会社役員の人たちの席におつかいへ行き、そこで顔と名前を覚えてもらいました。

そして驚くことに就職の合同説明会でみなさんと再会し、ブースに誘ってもらえたのです。

こういった人の縁を感じられることが何より楽しく、今でも私の青春の1ページになっています。

目立ったトラブルも一切なかったので、本当に色々な人と笑顔の交換をした記憶しかありません。

思い出に残っていること

一度おつかいの商品を間違ってしまったことがありました。しかし、責められるのではなく、逆に労ってもらえました。それが一番、思い出に残っています。

おつかいを頼んだ花見客は、私よりもやや年上の若い社会人グループのみなさんでした。

正直最初は近寄り難いイメージがあったので、間違いに気付いたときは本当に肝を冷やしました。

ところが間違いがわかった時に、「一生懸命走ってくれたんだろ?その顔を見て嫌味を言うやつなんかいないよ。」と言ってもらい、思わず涙が出そうになったのを覚えています。

もし当時の私が逆の立場だったら、何かひとつでも文句を言っていたかもしれません。相手の懐の深さ、自分の小ささ、そうしたものが相まって感情が忙しかったです。

このときの経験を糧に、自分も頭ごなしに他人を責めないよう心に決めました。今も心に深く刺さっている出来事ですし、今もまだ感謝をし続けている思い出になります。

バイトを体験して

まずは、とにかく疲れます。花見客のピーク時には止まっている時間などなく、ある種のスポーツをやっているような感覚がありました。

その代わり得られる充実感は凄まじく、稼ぎも調子が良ければ相当なものになっていました。総じてメリットの方が圧倒的に多かったので、思い切ってやってみて良かったです。

人って温かいな、そう学べる機会でもありましたし、このバイトに出会えたことに感謝したいです。

編集者のコメント:

とても珍しい仕事ですね。確かに花見の最中に買い物が必要になるケースって多いですし、誰か買い物に出かけるとなれば、せっかく盛り上がっている雰囲気も萎えてしまいますからね。そう考えると、とても需要がある仕事なのかもしれませんね。失敗した時に優しい言葉をかけてもらったお話も、胸が熱くなりました。人の優しさに触れることができた、良い仕事でしたね。

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体験談の監修

ぼくのわたしのバイト体験談

ぼくのわたしのバイト体験談・編集部

採用支援経験が15年以上あるディレクターが、バイト経験者一人ひとりに取材したうえでレビューを掲載。誤字・脱字の修正などは実施しているものの、経験者の主張や思い出を歪曲することなく、体験談を紹介しています。

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