仕事内容
はんぺんやちくわなどの練物製品を作っている食品会社の物流センターで、出荷業務を行っていました。
取引先に出荷する商品の検品作業や、欠品している商品があれば製造ラインに商品を作ってもらうように働きかけます。
出荷時間が間に合うように、トラックドライバーがスムーズに出発できるように補助することもありました。
商品が落ちないように、カゴ台車をラップでグルブル巻きにして、すぐにトラックに積めるようにしていました。
応募のきっかけ
ちょうど大学生になった時のことです。自動車運転免許の教習所の費用を稼ぎたいため、何かバイトをしたいと思っていました。
それから新聞の折込チラシで時給が高いバイトを探しました。
すると、食品工場の物流センターでのバイトが時給1000円だったので、すぐに応募しました。
楽しかったこと
バイトをして思ったのが、意外とトラックドライバーさんに気さくな人が多いと思ったことです。
今まで想像していたイメージとは違い、少し時間が空いた時にドライバーさんと世間話をするのが楽しかったです。
また、業務は検品作業を絶対に間違えてはいけない緊張感もありましたし、逆に自分が最終チェックを担っているんだという使命感もあり、それが心地良い気分になっていました。
社員の方も優しく、仕事が終わった後によく食事に連れて行ってもらいました。これも楽しい時間でした。
思い出に残っていること
仲良くしてもらっていた10トントラックのドライバーがいたのですが、そのトラックに乗せてもらったことです。
それまで10トントラックに乗ったことがなかったので、感激しました。普通自動車から見る景色と10トントラックから見る景色は全く違いました。
ドライバーさんは神奈川県と自分が働いていた千葉県とを行き来していたのですが、ちょうど夏頃に母の実家がある神奈川県の湯河原町に行くことをドライバーさんに話しました。
すると、「神奈川県の戸塚駅を通過するからJR湯河原駅に行く際にJR戸塚駅まで乗せてってあげるよ」と言ってくれたのです。
お言葉に甘えて乗せてもらうことになりました。これは今でも貴重な思い出になっています。
バイトを体験して
ここでバイトをしたことで、自動車運転免許の費用も原付バイクを買うお金も稼ぐことができました。
大学生になってから初めてバイトをして、多くの社会人と接することができたのは貴重な経験です。社会人のマナーを社員から沢山教わって、有り難かったです。
また、思い込みは怖いと知りました。はじめ、トラックドライバーは怖い人だという先入観がありましたが、実際には違いました。
先入観を持って勝手に決めるけるのは良くないと、バイトを通じて考え方を改めました。このバイトをしたことで視野が広がったと思います。
編集者のコメント:
トラックドライバーさんと仕事をしたことで、それまで抱いていた偏見をなくせたとのこと。お互い人間ですし、イメージだけで決めつけるのは危険です。どんな人でも接してみなければわかりませんからね。それを社会に出る前に学べたということは、人間的に大きく成長した体験だったのではないでしょうか。