仕事内容
患者さんから診察券を預かり、カルテを出します。カルテの記入欄が足りなければ、新しい用紙を貼り付けます。
受け付け内の清掃や、当時は病院内で薬も出していたので(今は調剤薬局のみですが)、
薬の名札やシールの準備も必要でした。
患者さんに薬を渡す前に、中身が間違っていないかのチェックをします。
最後に診察後の会計と、薬を渡して診察券の返還をするという流れです。
受付対応だけでなく、待合室の患者さんの様子を必ず観察することも必要でした。
具合が悪くなった方が出たら真っ先に気がつくようにです。
応募のきっかけ
病院が自宅に近かったからです。
また、就職活動をしていたが時期が悪かったので、就職先が見つかるまでの繋ぎでもありました。
元々ハキハキとした応対と機敏な行動には自信があったので、患者さんへの応対にも自分は向いているだろうと考えていました。
学んだこと
視野を広くもち、自分の作業を滞りなく進めつつも、周囲への観察を怠ってはいけないことです。
特に一番気をつけなければいけなかったのは、患者さんの様子を見ることです。
具合が悪そうな人は居ないか、待合室がいっぱいで立って待っている方は不自由していないかなど色々あります。
お子さんがはしゃぎ始めた時は、他の患者さんの迷惑になる前にそっと声を掛けてあげたり、手が空いていれば診察が終わるまで遊び相手をすることもありました。
コンビニ等のバイトもしましたが、お客さま(と呼ぶと患者さんは嫌がるかと思いますが)が具合が悪い方が多い分、普通の接客業よりかなり気を遣いました。
思い出に残っていること
年配の患者さんが多かったため、聞き取りやすいように大きくゆっくりした声で発言するよう常に気をつけていました。
しかしその声が「怒っているように聞こえる」と先輩から注意を受け、色々声色を変えてみたり工夫を凝らしました。
他の方を観察していて気がついたのは、「方言を使う」「あえて敬語を使わない」方が、年配の患者さんには受けが良かったようです。
これは病院によっても異なるかと思います。小児科なら子供さん向けの応対を求められるでしょうし、成人の方が多いなら普通に敬語が良いでしょう。
また、書類のまとめ方にも工夫があり、ある程度溜まった書類は紐で縛って保管していたのですが、その縛り方も工夫するとほどけにくいことを教えていただきました。
バイトを体験して
初めての職種のバイトだったので、日々勉強でした。
勤めていた方も還暦を越えた方から20代の方まで幅広かったので、皆様に色んな事を教わりました。
バイト期間は半年ほどでしたが、このバイトのおかげで視野を広く保ちつつ行動するコツを掴みました。
編集者のコメント:
受付をしながら患者さんの様子を観察していたという体験者さん。具合が悪い人が来るわけですから、常に緊張感をもって働いていたのではないでしょうか。しかし、人に寄り添った対応を心がければ、どんな仕事をしても役に立ちます。コミュニケーションの取り方も学べたのではないでしょうか。