仕事内容
住宅展示場に見学に来られるお客さまの受付、簡単な接客・案内が主な仕事でした。
出勤してすぐに玄関に受付名簿とボールペンを設置し、フローリングや窓枠など、埃がたまりそうな場所を掃除をします。
二階の一部屋が事務室兼作業室になっていて、手が空いている時はそこでパンフレット等に社印を押したり、来場されたお客さまの名簿やアンケートをパソコンに入力したりしていました。
ショッピングモールの隣にある展示場なので、カップルやご家族が見学に来る事もありました。
受付で名簿を記入してもらい、帰り際にアンケートを記入してもらうのですが、アンケートは任意なので、明らかに購入意思のない方には無理強いをしませんでした。
逆に言うと、進んでアンケートに記入してくださる方は、真剣に購入を考えていらっしゃるお客さまです。
そのアンケートを元に、営業社員や設計士がご自宅に訪問し、成約に結び付けます。
第一印象が悪いとそこから先はないので、私たちの笑顔や言葉遣い、気遣いも大切だと認識していました。
週末は来場客も多く、営業社員も常駐していますが、平日で雨の日は、来場する人も少ないので、営業社員が出かけて留守にする日もありました。
たまたま、そういう状況のなか、ご来場いただいた方に質問されたことがありました。
普段、営業社員が答えているのを聞いていたので、その通りに答えました。
そして「もっと詳しくお話できる者がおりますので」といい、後日、営業社員が訪問するアポイントメントを取り付けた結果、成約に結び付きました。とてもやりがいを感じました。
応募のきっかけ
家から徒歩、または自転車で通勤できる範囲で仕事を探していたというのが大前提にあります。
そのなかで約5年のOL生活を経て、結婚を機に退職した後だったので、定時で終わる仕事というのもポイントでした。
接客=人に接する仕事は、自分のなかで何よりの得意分野です。
不動産業の経験や知識が必要かどうかは、面接で判断されるだろうと思い、まずは応募することにしました。
するとその場で採用が決まり、本社まで手続きに連れて行かれました。
どんな仕事でも「経験者に限る」「●●の資格必須」と書いていない限り、職場に入ってから仕事を覚えるものだと思っています。
実際、ご来場者さまに「この柱は何の木?」と聞かれて、営業職員が「ヒノキを使っています」と答えているのを耳にして、自分が聞かれた時は、同じように答えます。
時代的なものかもしれませんが「見て覚える」のが当然だったのと、とりあえずGO!の精神は、昔から変わっていません。不安や疑問は一切ありませんでした。
楽しかったこと
一緒に働いていたアルバイトの女性と相性が良かったことや、営業社員も設計士も、みな同世代だったので、とてもアットホームな職場でした。
営業社員が出かける時に「行ってらっしゃい」と見送り、帰ってくると「おかえりなさい」と迎えます。
お昼を食べながら、恋愛相談、人生相談が始まったり、友情を越えて、“同志”としての繋がりが強かったように思います。
思い出に残っていること
展示場とはいえ、一軒の家なので、家電製品があります。
ちゃんと電気も通っていたので、使わない手はない!と冷蔵庫で簡単なスイーツを作って、みんなで食べていました。
また、閉館後、家中を使って、かくれんぼをしたことがあります(笑)。
屋根裏部屋、クローゼット、カウンター下と隠れるところがいっぱいあって、すごく盛り上がったのを覚えています。
私が辞める時に、家で「しゃぶしゃぶパーティー」をしました。
お酒も飲んで、いっぱい喋って、学生のノリでワイワイ騒ぎ、それぞれの「これから」を応援しあったのは良い思い出です。
編集者のコメント:
住宅展示場の仕事は不動産知識が必要だと思いきや、「仕事をはじめてから覚えればいい!」として応募したという体験者さん。その前向きな気持ちが社長さんに気に入られ、採用になったんでしょうね。また、住宅展示場は広いのでかくれんぼにもってこいの場所だと思います(笑)そういった遊び心も従業員同士のコミュニケーションを深めるきっかけになったのかもしれませんね。