仕事内容
高校や大学で使う教科書を販売する仕事です。
高校や大学になると各専攻やコースごとに選択する授業や講義が変わってくるため、必要な教科書も異なってきます。
生徒さんや保護者さんが一冊ずつ必要な教科書やワークを探して買うのは大変なので、「○○高校○○コース」というセットを書店で用意します。
そのセットを必要数持って、入学準備の日などに学校に行って販売します。
応募したきっかけ
教科書販売は各学校が地域の書店に委託するような形が多く、地域の書店がその期間だけ地元の学生を集めて対応しています。
友達がこのバイトをしており、友達と一緒にサッカーのワールドカップを見に行く資金が欲しかったので、紹介してもらことになりました。
苦労したこと
一つの販売セットを作るためには、多数の教科書を組み合わせる必要があります。
教科書と言っても出版社毎に似たような色や形のものがあり、なかなか見わけがつきません。
さらに教科書のストックが山ほどあり、必要な教科書を間違えずに選択して集める必要もあります。
教科書のストックや置き場所を把握して、すばやく持ってくるのが非常に苦労しました。
苦労を乗り越えた秘訣
職場にはベテランの人が多く、教科書の置き場所が頭に入っているようでしたが、新人だと難しいです。
自分以外にも新人が何人かいたため、社員さんにお願いして職場を改善してもらいました。
具体的には教科書の山に「○○社ー」と、出版社と教科書の名前をつけた札のようなものを付けてもらい、覚えやすいように五十音順で並べ替えてもらったのです。
その配置を書いた地図を自分で作り、家に帰ってから復習していました。
思い出に残っていること
社員さんが50代の独身男性で、仕事終わりに必ず、晩ご飯とお酒を飲みに連れていってもらったことです。
バイト先の書店が都会の真ん中にあったので、ほぼ毎日違うお店に連れて行ってもらいました。
この時に初めて仕事終わりのビールの美味しさを知ることができましたね。
また、社員さんが酔っ払ったら、夜中まで付き合うことも何度かありました。
そのシーズンの教科書販売が終了した打ち上げは社長も来てかなり飲んだので、帰宅は深夜になりました。
終電を逃してしまい、友達と一緒に20キロほど歩いて帰りましたが、それも良い思い出です。
当時の社員さんの気持ちは分かりませんが、自分が稼いだお金をこんなに気分よく使えたらいいなと、働くことの良さを体感できました。
バイトをした感想
バイト先で身に付けたスキルが今の仕事に役立っているかは分かりませんが、働いてお金をもらうことの意味や、そのお金をどう使うかについて考えさせられました。
色々な人がいて色々な価値観があるんだということを知り、今の自分の役に立っています。
色々な人に接することができるのもバイトの醍醐味だと思うので、やって良かったと思います。
編集者のコメント:
ベテランばかりの職場に新人が入ると環境に適応するまで大変ですが、新人の意見を聞き入れて働きやすいように改善してくれたのは素晴らしいですね。社員さんが毎回食事に連れて行ってくれたのも、人を大事にしていたからでしょう。人との関わり方を学べる良い機会になりましたね。