バイトを辞める時は、今までお世話になった人へ感謝の気持ちを伝えたいですよね。
みんなに挨拶したいね
何も挨拶せずに辞めるのは心無いし、「いつの間にかいなくなった」と思われるのも切ないです。
できることなら、みんなから惜しまれつつ辞めたいし、去り際こそ綺麗に終わらせたいですよね。
そんな時に便利なのが、手紙で別れの挨拶をすることです。
手紙なら口頭で言えないことも伝えられるし、形に残ります。
メールやLINEで送るよりも、気持ちが伝わりやすいでしょう。
そこで今回は「バイトを辞める時の手紙の書き方・伝え方」をご紹介します。
バイト仲間にしっかりと挨拶したい人は、手紙を書いて感謝の気持ちを伝えましょう。
手紙は感謝の気持ちを伝えやすい
バイトを辞めることが決まったら、口頭で直接伝える人が多いです。
「○月○日で辞めることになりました。今までお世話になりました」と言う程度の挨拶になり、多くは伝えにくいです。
しかし、手紙だと感謝の気持ちを伝えやすいです。じっくり言葉を選びながら伝えることができます。
面と向かって言うと照れくさいことも、手紙なら書けます。
相手のことを考えながら書くことで、伝わりやすい文章になるでしょう。
手紙はアナログな手法ではありますが、もらった人は温かみを感じます。
良い印象をもってもらいやすいため、辞めた後も良好な関係を築くことができるでしょう。
手紙なら会えない人にも伝えやすい
進学や就職でバイトを辞める時は、シフトにあまり入らなくなっているでしょう。
バイト仲間に挨拶したくても、できるチャンスは少なくなります。
辞めることはバイト内で知られていても、直接言う機会がないと印象は悪くなってしまいます。
しかし、手紙であれば会わなくても伝えることができます。
手紙を書いて店長に託しておけば、あなたの気持ちをみんなに伝えてもらうことができるからです。
手紙なら忙しい職場でも後で読んでもらえるし、印象にも残ります。
会えない人にもお別れの挨拶をすることができるでしょう。
堅苦しい内容にする必要はない
手紙で感謝の気持ちを伝えるからと言って、堅苦しい内容にする必要はありません。
ビジネス文書ではないため、前略とか敬具などの形式にとらわれる必要はないです。
手紙は書き手の想いを文章にして相手に届けるのが目的です。上辺だけの美辞麗句を並べ立てる必要はありません。
あなたなりの言葉で、あなたなりの文章が書ければそれでOKです。
手紙だからといって、必要以上に背伸びした文章にする必要はありません。
友達にメールを送るような感覚で、気軽に書いてください。
その方が率直な気持ちを伝えられることができるため、もらった側も嬉しく感じます。
相手に喜ばれる手紙の書き方
手紙で退職挨拶をするといっても、ただ書けば良いというわけではありません。
辞める日付やごく簡単なお礼だけのそっけないものなら、わざわざ書く必要はないからです。
せっかく手紙を書くわけですから、相手に喜んでもらえる内容にしたいですよね。
手紙を書く時は、渡す相手によって書き方がわかります。
それぞれどんな内容の手紙を書けば良いのか、見ていきましょう。
全員に宛てた手紙の例文
退職の挨拶で手紙を書く時は、全員に宛てて書くのが基本です。
人数が多いバイト先だと一人ひとりに書くのは大変だし、渡しそびれる可能性もあるからです。
そのため、バイト先のスタッフ全員に宛てた手紙を書き、みんなに感謝の気持ちを伝えるのが良いでしょう。
以下の例文を参考に挨拶文を考えてみましょう。
例文
(バイト先の名前)のみなさまへ
アルバイトの〇〇です。この度、就職のため○月○日で退職することになりました。
約○年間と短い間でしたが、みなさんには大変お世話になりました。
至らない点も多くありご迷惑おかけしましたが、みなさんに助けてもらいながら働くことができました。心から感謝しています。
この経験を活かし、今後も頑張っていこうと思います。どこかでお会いすることがあれば、ぜひ声をかけてください。
最後になりますが、お店の発展とみなさんの健康を祈っています。
今まで本当にありがとうございました。
ポイントは、「いつ退職するのか」「お世話になったことへのお礼」「職場に残る人たちへの激励」です。
例文のように辞める理由を書くと具体性がでますが、プライベートなことを知られたくないのであれば、書かなくても構いません。
同様に、個人間のエピソードも知られたくない人がいるため、書かないほうが無難です。
あまり長すぎても読んでもらえなくなるため、簡潔にまとめるように意識してください。
個人に宛てた手紙の例文
店長や仕事を教えてくれた先輩、いつも一緒にシフトに入っていた同僚など、個別に手紙を書きたい場合もあります。
一人ひとりに手紙を書く場合、具体的なエピソードを混じえてください。
例文
(相手の名前)さんへ
アルバイトの〇〇です。この度、大学進学のため○月○日で退職することになりました。今までお世話になりました。
ここで働き始めた時は、ミスばかりで向いていないのかなと思ったこともありました。
でも、〇〇さんがいつもさり気なくフォローしてくれて、根気よく教えてくれたおかげで、続けることができました。
色々とご迷惑をおかけしましたが、これまで教えていただいたことを活かし、進学しても頑張っていきたいと思います。
また、お会いする機会があれば、お茶でもしながらゆっくりお話できればと思います。
最後になりますが、体に気をつけて頑張ってください。
本当にありがとうございました。
基本的な流れは全員に宛てた手紙と同じで構いませんが、個別のエピソードを入れると相手に伝わりやすいです。
また、感謝だけではなく、「相手のおかげで自分は成長した・楽しめた」という感想を書くことで、より一層想いが伝わるでしょう。
例文はお世話になった先輩を想定していますが、同じ年や後輩ならもう少し砕けた内容にしても構いません。
あまり丁寧になりすぎないように注意して、気軽に書きましょう。
部外者に宛てた手紙の例文
バイトという立場でも、仲良しになったお客さんやお世話になった関係者がいる場合もあります。
いつ会えるかわからない人だと、直接挨拶できないため、手紙を書くようにしてください。
例文
(相手の名前)様
いつもお世話になっております。(バイト先の名前)の○○です。
この度、一身上の都合により○月○日で退職することになりました。在職中は大変お世話になりました。
(相手の名前)様と○○についてお話できたことは大変楽しく、貴重な思い出として残っております。
また、いつかどこかでお会いする機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
最後に、直接ご挨拶できずに手紙になったこと、お詫び申し上げます。
お体に気をつけていつまでも健康にお過ごしください。ありがとうございました。
部外者宛てなため、少々かしこまった内容にする必要はありますが、ビジネス文書にする必要はありません。
正社員が取引先に送るわけではないので、堅苦しい挨拶にしなくても大丈夫です。
感謝の言葉とちょっとしたエピソードを混じえることで、十分気持ちは伝わります。
ネガティブなことは書かない
バイトが好きで好きでたまらず、泣く泣く辞めるという場合でもない限り、これまで嫌なこともあったと思います。
しかし、できるだけ辞める時の手紙にはネガティブな内容は書かないでください。
「仕事が楽しくなかった」「店長が怖かった」「酔っ払いのお客さんが多くて嫌だった」など、ネガティブな内容を書くことで恨み節のように聞こえてしまいます。
ネガティブな内容を書くと読んだ人は気分が悪くなるし、あなたに対しても良い印象を抱かなくなります。
せっかくの感動的な手紙も台無しです。
たとえ嫌な思い出があっても、手紙には書かないようにしましょう。
手紙は最終日に渡す
手紙を渡すタイミングは、最後に出勤した日にしてください。
まだシフトに入っているのに、途中で渡しても白けます。
最後の勤務が終わった後、店長にお礼を伝えるとともに手紙を渡せば誠意は伝わります。
個別に手紙を渡すのであれば、相手と最後に働く日でも構いません。
勤務時間が終わり、その人が帰る前に渡してください。
もし、送別会を開いてくれるのであれば、送別会で直接手紙を読むのもありです。
少し恥ずかしいかもしれませんが、感動的な演出になります。
みんなの良き思い出として、心に刻まれるでしょう。
贈り物を添えて渡すのもあり
手紙だけだと渡しにくい場合は、贈り物を添えて渡すのもありです。
贈り物があることで、感謝の気持ちが形になって伝わります。
贈り物はみんなが食べやすいように、個包装されたお菓子がおすすめです。
菓子折りとともに手紙が添えてあれば、みんなに読んでもらえるでしょう。
ただし、贈り物をするのであれば、バイトを辞めた後のほうが良いです。
途中だと直接挨拶できるし、気持ちが変わってしまうかもしれません。
気持ちを整理するためにも、一旦落ち着いてから渡す方が良いでしょう。
まとめ
バイトを辞めるときに手紙を書くと、感謝の気持が伝わります。
手紙だとゆっくり考えられるため、自分の想いを言葉にしやすくなるでしょう。
直接言うのは恥ずかしいけど、手紙なら伝えやすいね
バイト仲間に手紙を書くときは、正直な気持ちを書くようにしてください。
バイトを辞める挨拶だからといって、堅苦しい内容にする必要はありません。
普段あなたが使っている・知っている言葉を、丁寧に書くだけで十分です。
全員に宛てた手紙なら、できるだけ簡潔に書くとわかりやすくなります。
個人に宛てた手紙なら、具体的なエピソードを書くことで、ありきたりな文章にはなりません。
気持ちを込めて手紙を書けば、良い印象のままバイトを去ることができるでしょう。