バイトという立場で社員並みの仕事をさせられると辛いですよね。
やることが多い!
社員と同じように残業をさせられたり、休ませてくれないのは困ります。
時給は社員より低いのに、責任だけ重いのは納得いきませんよね。
実際のところ、バイトでも社員並みの仕事を要求される場合があります。
待遇は良くないのに責任だけ増えると、辛い思いをするでしょう。
そこで今回は「バイトなのに社員並みに働かされる理由」をご紹介します。
社員並みに働かされて辛い人は、理由を知って待遇改善を求めてください。
社員並みの働き方とは
本来、バイトは非正規雇用であるため、正社員よりも気軽に働けます。
しかし、バイト先によって社員並みの働き方を求められる場合があります。
どんなことが社員並みの働き方だと言えるのか見ていきましょう。
仕事量が多い
バイトはあらかじめ仕事内容が決まっているものですが、採用時に決められた仕事以上のことをさせる職場もあります。
ホールで入ったのにキッチンまでさせられたり、事務作業なのに営業までさせられることもあります。
しかも、社員と同じ仕事をしているのに、給料や待遇はそのままです。
仕事量が増えても全く見返りがないため、次第にやる気が失われていくでしょう。
残業がある
通常、バイトは勤務時間が決まっており、シフトの範囲内で働くのが一般的です。
しかし、社員並みの働き方を求める職場はバイトにも残業をさせます。
勤務終了の時間になっても帰らせてもらえず、何かと理由をつけて居残りを指示します。
残業だけでなく早出を求められることもあり、長時間労働になりやすいです。
休めない
社員並みの働き方を求める職場は、休みたい時に休ませてもらえません。
急遽予定ができて休む必要があっても、休暇申請を拒否されます。
代わりの人を探すように言われ、見つからなければ体調不良でも出勤を求められます。
休みの日に休日出勤を要請されることもあり、バイト中心の生活になってしまいます。
責任が重い
社員並みの働き方を求める職場は、バイトでも責任が重いです。
社員と同じような仕事量をこなし、難しい仕事も覚えなくてはいけません。
ただ仕事が増えるだけでなく、仕事でのリスクを負わされることも少なくないです。
売上ノルマがあったり、クレームが来たら謝りに行かされたりします。
新人教育をする
新しく人が入ってきても、店長やマネージャーが教育せずに、バイトに任せる職場もあります。
新人教育を任されると、仕事量が増えるので大変です。
新人が失敗したら教育係のせいにされることもあり、責任を感じやすくなるでしょう。
社員並みに働かされる理由
バイト先が社員並みに働かせるのには理由があります。
なぜ社員並みに働かせようとするのでしょうか?よくある理由をご紹介します。
人手不足
忙しくて人手不足な職場は、バイトの負担も増えます。
たとえ大手チェーン店でも1店舗に配置できる社員の数は限られているため、社員ができない仕事はバイトに任せるようになります。
そのため、発注やお金の管理など、本来は社員がやるべき仕事をすることがあります。
仕事ができる
あなたが優秀で仕事ができるために、社員並みに働かされることもあります。
下手な社員よりも頼りになるため、バイト以上の仕事を求めてしまいます。
みんなから頼られると嬉しくなりますが、待遇がよくなるわけではありません。
仕事をがんばる人ほど負担が増え、やる気がなくなってしまうでしょう。
性格がおとなしい
社員並みの仕事量を押し付けられるのは、あなたの性格も関係します。
おとなしい性格の人は、上司から強く言われても反論できないため、無理難題を押し付けられても従ってしまいがちです。
あなたが寛大なのを良いことに、残業をさせてきたり、休日出勤を要請するようになります。
経費削減したい
社員を雇用することになれば、社会保険と厚生年金に加入しなければならず、保険料の一部を会社が負担することになります。
しかし、バイトだと保険加入の義務がないため、経費削減することができます。
※バイトでも一定の条件を満たすと保険に加入できます。
福利厚生の費用が経営を圧迫することもあり、社員を雇わずにバイトに同じ仕事を求めるのです。
バイトしかいない
単純にバイトしか働き手がいないため、社員並みの働き方をしているように見える場合があります。
個人経営店だとバイトしかいないことも珍しくなく、仕事は店長とバイトスタッフで分担します。
バイトと社員の線引がないことから、仕事量が多くなり、責任も増えます。
社員並みに求められた時の対処法
バイトに社員並の働き方を求める職場は珍しくありません。
黙って従っていると、バイト中心の生活になってしまい、やりたいことができなくなるでしょう。
実際に社員並みの働き方を求められた時は、どう対処すれば良いのかご紹介します。
責任者に相談する
店長やマネージャーなど、責任者に相談して通常の仕事量に戻してもらいましょう。
従業員に社員並みの働き方をさせていることに気づいていない場合もあるため、直接訴えることで話を聞いてくれます。
正直に「これ以上働けない」「体がしんどい」と訴えかければ、対応してくれるでしょう。
時給を上げてもらう
バイトは時給制であり、社員に比べて給料が少ないのが一般的です。
賞与や退職金などがないことも多いため、社員並みの働き方をするのは損です。
そこで時給を上げてもらうようにお願いし、昇給を求めてください。
時給が数十円でもアップすればモチベーションが上がり、やる気が出てくるでしょう。
正社員にしてもらう
バイトなのに社員並みの働き方をしているのであれば、いっそのこと正社員になるのもありです。
正社員登用制度がある会社であれば、バイトから社員になることができます。
正社員になれば給料が安定し、福利厚生が充実するため、待遇が改善するでしょう。
労働基準監督署に相談する
責任者に相談しても聞く耳を持ってもらえず、待遇が改善しないのであれば、労働基準監督署に相談しましょう。
バイト先の管轄にある労働基準監督署に行き、どんな働き方を強要されているか相談してください。
労働基準監督署に相談して違法が発覚すれば、バイト先に是正勧告をしてくれます。
法律違反をしているとみなされれば、行政指導や立ち入り調査をされるため、改善を期待することができるでしょう。
ストライキを起こす
バイト先が一切歩み寄りを見せないのであれば、労働者に与えられている「ストライキ」という権利を行使しましょう。
バイト仲間の何人かで話し合って集団的に仕事を放棄すれば、バイト先も話を聞かざるを得なくなります。
全員をクビにするわけにもいかないため、交渉のテーブルについてくれるでしょう。
バイトが社員並に働くのは損
バイトという立場でも責任感を持って働くことは大切です。
しかし、労働力が報酬に見合っていないのなら、無理して働く必要はありません。
責任のある仕事を任されると嬉しくなりますが、甘んじて引き受けるのは損です。
もし、現状の待遇に疑問を感じるのであれば、勇気を出して責任者に訴えかけてください。
あなたのことを本当に頼りにしているのなら、きっと待遇を改善してくれるはずです。
そして、何も変わらないのであれば、思い切ってバイトを辞めましょう。
割りに合わないところで働くよりも、正当に評価してくれるバイト先で働くようにしてください。
時には損得勘定で考え、自分にとってどうするのが一番良いのか判断することも必要です。
バイトなのに責任が重いのは違法?
バイトとしての立場であっても、社員並みに責任が重いと感じる状況は違法ではないかと心配になりますよね。
しかし、結論から言えば、責任の重さだけでは違法とは言えません。
その理由として、労働基準法などの法律は、職務内容や責任に関して明確な基準を設けていないためです。
つまり、バイトであっても、仕事内容や会社の規定に応じて、重い責任を任されるケースは珍しくないのです。
ただし、労働時間や賃金が適正に支払われているかどうかは、別の問題となります。
たとえば、バイトとして雇用されたにもかかわらず、社員並みに長時間労働を強いられ、その分の賃金が適正に支払われていない場合、これは違法となる可能性があります。
また、アルバイト契約でありながら、明らかに社員と同じレベルの責任や仕事量を要求されている場合も、契約内容に照らして問題があるかもしれません。
もし、責任が重いと感じる場合は、契約内容を確認し、疑問があれば店長や労働相談窓口に相談してみることをお勧めします。
適切な対処をすることで、安心して働くことができるでしょう。
まとめ
本来、バイトと社員は雇用形態が異なるため、労働条件や待遇面をはじめ、さまざまな違いがあります。
しかし、バイトなのに社員並みに働かせ、責任を負わせようとする職場もあるため、注意してください。
バイトの範囲内で働きたいね
バイト先が社員並みの働き方を求めるのは、人手不足が理由であることが多いです。
バイトしかおらず、正社員を雇う余裕がないため、バイトスタッフの負担が増えます。
もし、社員並みの働き方をしていると感じた時は、店長や責任者に相談してください。
時給を上げてもらったり、正社員に変更してもらえれば、働く意義もでてくるでしょう。
仮に待遇が改善しないのであれば、労働基準監督署に相談したり、みんなでストライキを起こすのもありです。
バイト先の言いなりになるのは損するだけです。現状に不満がある時は、自ら立ち上がって待遇改善を求めましょう。