ぼくのわたしのバイト体験談    

漫画家のアシスタントをしたバイト体験談!プロの技術を学べました

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漫画家アシスタントのバイトイメージ

仕事内容

漫画家の先生が描かれた原稿に消しゴムをかけたり、指定の場所にベタ塗りやトーン貼り、などをしました。かんたんな背景を描くこともありました。

画材の買い出しや原稿をファックスするなど事務作業も多かったです。

時間が空いた時は過去に先生が出版された単行本を見て、トーン処理などを勉強していました。

ちなみに時給は1000円でした。

応募のきっかけ

当時読んでいた雑誌に漫画家アシスタント募集の記事がありました。

興味があったので、風景やトーン処理、集中線などの原稿を作って送ったところ、先生本人から電話がきました。

憧れの先生でしたので、まさか自分が受かるとは思わずびっくりしました。

楽しかったこと

プロの原稿の作り方を間近で見ることができたことです。

月に100ページ以上描かれていたのですが、そのうち16ページの連載の作品で、どうしてもネタが出ないと困っていました。

私が思いつきで「見開きページがあれば2ページ稼げますよ」と言ったら、「16ページなのに見開き?」と言われました。

しかし、先生は私の意見を汲んでくれて、見開きで主人公が好きな男の子から「彼女だ」と、ライバルの女子に宣言するシーンになっていました。

意見が採用されて嬉しいのと同時に、こんな風に漫画ってできるのかと感心しました。

思い出に残っていること

先生のところでは食事がでるのですが、なんとお母様の手作りでした。ホタテの炒め物や美味しいサラダ、味噌汁やご飯が出るのです。

作家さんによると思いますが、普通はお弁当を買って来たり、出前が多いです。手作りの食事を頂けるのは珍しく、とても驚きました。

時間の厳しい男性作家のアシスタントだと、自分で買ったパンをかじりながら作業することもあるそうです。

先生は女性でしたし、描いている漫画もファッション雑誌もあったりして仕事場もオシャレでした。

周囲にオシャレなランチのお店もあるし、ケータリングのお店もたくさんあったので意外でしたけど、すごく美味しいご飯でした。

私はバイトに行くたびにご飯の時間に絡まないかしら?と、期待していました(笑)

バイトを体験して

せっかく採用していただいたのですが、自分の技術が未熟なのと、時間が不定期すぎて続けるのは難しかったです。

一人暮らしで他にもバイトをしている身では、あまり長期間お仕事することができず、1か月くらいで終わってしまいました。

しかし、とても勉強になり、良い思い出になったバイトです。

編集者のコメント:

漫画家の作業現場といえば、締切に追われて緊張感が漂う、重々しい空気を想像していました。しかし、体験者さんの職場はとてもアットホームで働きやすかったようです。短期間とはいえ、自分が関わった作品が世に出ることはとても貴重な体験だったと思います。

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体験談の監修

ぼくのわたしのバイト体験談

ぼくのわたしのバイト体験談・編集部

採用支援経験が15年以上あるディレクターが、バイト経験者一人ひとりに取材したうえでレビューを掲載。誤字・脱字の修正などは実施しているものの、経験者の主張や思い出を歪曲することなく、体験談を紹介しています。

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