仕事内容
冬季限定でスキー場に常駐して、初級・中級の方向けにスキーインストラクターのバイトをしました。
初級者向けは、ボーゲンが完璧にできるまで午前と午後に分けて指導していました。
中級者向けは、パラレルがある程度スムーズに滑れるようになるまで午前と午後指導しました。それぞれの指導時間はどちらもおおよそ50分~60分程度です。
中級者は危険なコースでも実際に滑ってもらうので、安全のために常に監視や指導を行う必要がありました。
応募のきっかけ
中学生の頃からスキーが好きだったので、高校卒業後にスキーインストラクターの専門学校に通っていました。
正社員として働くことはできない職業でしたが、当時フリーターだったので冬場は資格を活かしたかったのです。
また、スキーの楽しさを知ってもらいたかったのもあり、会社員として働くまで、数年間は冬季の間だけアルバイトとして働かせてもらいました。
楽しかったこと
生徒さんたちと一緒に楽しくスキーができることです。
私は人当たりが良い方だと言われていました。子供が好きなので、初級者向けコースでは小学生ぐらいの男女と友達のように一緒に滑っていました。最高に楽しかったです。
親御さんともコミュニケーションが取れて、やりがいのある仕事でした。
インストラクターは同世代(20代)の人が多かったので、他府県の方と知り合うことができます。
普段は企業の会社員や学生さんとも交流することができました。お金がもらえる上に友達もたくさんできたので、楽しかったです。
特にナイターは自由に滑って良いので、バイトが終った後に練習をしていました。
思い出に残っていること
当時はスノーボードが流行り始めた頃でした。しかし、私はスキーしかできなかったので、生徒さんたちにスキーの楽しさを必死で教えていました。
インストラクターと言っても、上級コースを任せてもらえるレベルにはなかったので、生徒さんたちの安全にはとにかく気を使いました。
怪我をしてしまうと自分の責任になりますが、それ以上に楽しみにきてくれたご家族に申し訳なかったので、楽しく・安全にをモットーにして働いていました。
思い出に残っている出来事といえば、小学校低学年の男の子ですごい怖がりの子がいました。最初は背中について一緒に滑るのですが、泣いてしまって全然技術が身に付きません。
ですが、他の子どもたちがどんどん上達しているのを見てやる気を出してくれました。そのお陰で、泣くどころか初級コースをクリアして、中級コースにも来てくれました。
その子から「先生ありがとうございました。お陰でパラレルができるようになりました。」と言ってくれた時は、泣きそうなぐらい嬉しかったです。
バイトを体験して
資格をバイトに活かせたのは本当に良かったです。冬季限定でなければ一生涯やりたい仕事でした。
人や自然との触れ合いの思い出は大きな財産です。バイト期間が終わるころは毎年寂しかったです。
今はおじさんになってしまいましたが、できることならまたスキー場でバイトがしたいです。
編集者のコメント:
スキーは楽しいだけでなく危険と隣り合わせでもあるので、教える側も細心の注意が必要ですよね。でも教え子が上達していく様を見ることで、達成感と充実感が生まれると思います。スキーが苦手だったお子さんとのエピソードも心温まりますね。