仕事内容
クラシックコンサートホールにあるチケットセンターで働きました。
電話予約や購入の受付業務をする内勤業務と、窓口にてご来場者へチケットの直接販売とお問い合わせ対応に当たりました。
外国人のお客さまが大変多い立地のため、外国人向けの対応スタッフを専任していました。
近隣施設に関するお問い合わせが多く、多くの知識を網羅していないとこなせない業務だったと思います。
また、ホールスタッフとの連携も大切でしたので、チームワークが必要とされました。
応募のきっかけ
元々は他のホールでチケットの予約を受ける仕事を希望していました。
しかし、面接時にコンサートホールの担当者から「英語力を活かして接客して欲しい」と言われました。
TOEICで705点を取得していたことや、ワーキングホリデープログラムを利用して、海外で働いた経験があったからです。
窓口に立つことには抵抗があり、最初はお断りしましたが、厚いオファーをいただいたため、お受けしました。
学んだこと
私は愛想が良いわけではないので、接客業は向いていないと思っていました。
しかし、「過度な接客は必要なく、丁寧に・誠実にお客さまに対応してもらえればいい」と言われ、精一杯やりました。
その中でお客さまとコミュニケーションを取る楽しさを覚え、楽しく仕事ができました。
また、業務はチームワークを要しましたが、大変いい仲間にも恵まれました。先輩方が大変丁寧で親切にOJT(職場内訓練)をしてくれました。
その経験から、自分も後輩が入ってきたときには丁寧に指導したいという気持ちが湧きました。
思い出に残っていること
いつもチケットをお買い求めになるお客さまが大変ご高齢で、時々同じ公演のチケットを購入されてしまうことがありました。
そのためお顔を覚え、お客さまが購入された公演のメモを取っておくようにしました。
そして同じ公演のチケットを購入されそうになった時は声をかけ、二重に購入されないようにしました。
決してお客さまが恥ずかしい思いをなさらないよう、気遣いを忘れずにしたつもりです。その結果、お客さまからは大変感謝していただきました。
また、別のお客さまからも接客を感謝されたり、菓子折を頂いたこともあります。
他に印象に残っているのは、中国のお客さまから「英語が通じないスタッフが多く困っていた。あなたが対応してくれて大変助かった」と御礼を言われたことです。
その後、再び来日された時にお越しいただき、お土産を頂きました。とても嬉しかったです。
バイトを体験して
高齢の富裕層のお客さまから、外国人のお客さままで、大変幅広い層の接客をしたことは、とても勉強になりました。
素晴らしい音楽にも触れ、とても貴重な環境と経験だったと思います。
自分は接客が苦手だと思い込んでいたものの、そうではないことを知ることができた仕事でした。
編集者のコメント:
苦手だと思い込んでいた接客バイトも、実際にやってみるとそうでもなかったということはよくあります。得意の英語力を活かして、外国人のお客さまに喜んでもらい、スキルを活かせましたね。接客を感謝されてお礼まで頂くというのは、よっぽど体験者さんの対応が良かったのだと思います。接客の自信にもなったでしょう。