仕事内容
参列者が来館するとコートや羽織物を預かり、番号札を渡します。
雨が降っていれば傘を預かり、同じく番号札を渡していました。
それから待合室に案内する所までが受け入れ時の主な仕事です。
途中参加の参列者がいる場合もあるため、常に受付カウンターで待機する必要があります。
式が終わると参列者から番号札を受け取り、コートや傘をお渡ししてお見送りをしました。
応募したきっかけ
当時は大学生で1年間留学していたのですが、帰国したのが8月でした。
9月から大学の授業が始まったため、秋からバイト探しをしました。
大学のある駅の周辺には高級ホテルが多く、たまたま式場受付のバイト募集があったので、応募しました。
将来接客業の仕事に就きたいと考えていたため、接客スキルのアップや勉強になると思ったのも応募した理由の一つです。
また、同じサークルの仲間が別のホテルでレストランのウェイターをしていたこともあり、ホテルのバイトを身近に感じていました。
思い出に残っていること
ある結婚式当日、夕方からの式でしたが天気は土砂降りでした。台風並の悪天候で、参列客は皆ビショビショで来館されます。
私は参列客一人ひとりにタオルを渡して、体を拭いてもらいました。その間に大量の傘と羽織物を預かって、番号札を渡していました。
天候が悪いと突発的な仕事が増えてくるため、人手が足りなくなります。
受付スタッフも私を残してヘルプに行ってしまったため、私はキャパオーバーで参列者を待たせてしまいました。
その様子を見た一人の男性が、他の参列者に声をかけてグループごとに羽織物をまとめてくれたのです。
こうして何とかお客様を待合室にお通しすることができました。
ホテルとしてもスタッフとしても、お客様の手を煩わせてしまったことは失格だと思います。
ただ、あのイレギュラーな状況で気を配ってくださった男性の優しさに感謝すると同時に、私も客の立場になったら働いている人の負担を減らせる行動を取れる人間になりたい、そういった視野を持ちたいと思いました。
バイトをした感想
接客マナーについて現場で学べたことは貴重な体験でした。
ホテルというハイクオリティな接客が求められる場所で働いたことで、接客業の楽しさや難しさを実感できまます。
何事も高いレベルを求めることで自分自身が磨かれることを知り、お客様の要望に応える楽しさを学べると思います。
この経験が後の就職活動にも繋がりました。
編集者のコメント:
参列者の方が手伝ってくれたというお話は、とても温かい気持ちになりました。結婚式場は幸せな二人を祝福するために訪れる場所であるため、参列者に優しい人が多いようにも感じます。接客マナーだけでなく、人の温かさも感じられた良い体験になりましたね。