仕事内容
警察密着系のテレビ番組(特番)で使用する映像を加工する仕事をしました。
犯人や被害者の顔に色付きの丸モザイクをかけたり、通行人の顔をぼかしたり、どこの町なのかを特定されないように、特徴な背景や看板などをぼかしたりします。
映像加工ソフトを使用して、見せられる箇所がかなり限られているため、とても細かくフレーム単位でキーフレームを打っていくという作業になります。
また、犯人の服の色や車などが特徴的な場合、色を変えたりすることもありました。
応募のきっかけ
元々映像系の仕事をしていたこともあり、フリーランスで仕事をしていた時期に、登録していた映像系の派遣会社からきた仕事でした。
経験のあるソフトを使用しての作業だったため、オファーを受けて即決で応募しました。
楽しかったこと
ひと部屋に数人が同時に作業を行うのですが、一ヶ月近くの間、同じメンバーで長時間作業するため、仲良くなれて楽しかったです。
作業をしながらも雑談はできるため、好きな音楽を流したりラジオを聴いたりと、フランクなノリでできる仕事でした。
若い女の子もいたので、深夜のノリで突っ込んだトークなどにも発展したりして、仕事しながら楽しめてとても良かったです。
また、実際に自分の作業した映像がオンエアーされるので、自分が関わった番組を見たときの嬉しさもかなりありました。
思い出に残っていること
オンエアー上ではボカしがかかって見ることが出来ないはずの、犯人の顔なんかを見られたのは良い思い出です。手錠を掛けられた瞬間の犯人の絶望的な表情は今でも忘れられません。
また、映像加工や編集を終えた後でも、結局オンエアーされずにお蔵入りになってしまったエピソードなども数多くありました。そういった貴重な映像を見られたのも思い出の一つです。
脱法ドラッグによる症状で叫び回っている人が、撮影後死亡してしまったと言う事例もありました。被写体が死んでしまった場合はオンエアー出来ないそうです。
締め切りが近づくと映像加工処理の仕事もかなり逼迫してきます。なかなか終わらずに2日間くらい眠らずに作業したこともありました。
今では全て良い思い出として残っています。
バイトを体験して
それまでに自分が培ってきたスキルを活かせたという意味でも、非常に有意義に感じたバイトでした。
長時間労働という面でかなり辛いことも多かったのは確かですが、テレビ番組に関われたと言うことは20代だった頃の自分にとって自信にも繋がりました。
編集者のコメント:
テレビ番組でモザイク処理が施されていることがありますが、体験者さんのようなアルバイトがやっていたんですね。物や人を特定しないためには技術力はもちろん、精神力や気配りも必要だったと思います。モザイク処理をしていない裏側を見られたというのも、バイト体験ならではですね。