仕事内容
バイクを使ってお客さまのもとにピザを配達する仕事です。
配達前にお客さまの住所を地図で確認し、出来上がったピザを保温バッグに入れて、バイクでお客さまのもとに向かいます。
保温バッグに入れているものの、ピザが冷めないように注意しなければいけません。
安全運転をしてお客さまを待たせないように、できるだけ早く配達する必要がありました。
応募のきっかけ
近所にピザハットがあって、お店に求人情報がありました。
デリバリーの仕事は給料が高かったことと、自宅の近くで通いやすいことが一番の理由です。
私は接客が苦手でデリバリーならあまり人と関わらなくてよいので、応募したのもあります。
楽しかったこと
バイクで外を走っていると、季節の移り変わりがよくわかることが楽しかったです。
桜並木を通ったときは、3月の終わり頃だと桜が満開できれいでした。同じ道でも夏になると桜の葉が青々と茂っていて、これもきれいでした。
秋になると葉が黄色に変わって来て、秋が深まってきたのだなと感じました。
冬は葉がまったくなくて寂しい感じがしますが、もう少ししたら温かい春になる、それまで寒いけど頑張ろうという気持ちになりました。
思い出に残っていること
たいていのお客さまは、ピザを受け取り料金を支払って終わりです。
しかし、仲には親切なお客さまもいました。雨の日の配達では、少しだけ体が濡れてしまいます。
あるとき、雨の日にお客さまのもとにピザを届けたら、お客さまが「雨の中ご苦労様」と声をかけてくれました。
この一言だけでもうれしいのですが、「これで拭いてください」とタオルを出してくれて、さらにうれしかったです。
たいして濡れてはいなかったのですが、ただの配達員なのに親切にしてもらえたことがうれしいです。
暑い日には飲み物をくれるお客さまもいました。もらっていいのか迷ったのですが、せっかくの好意なのでありがたく受け取りました。
こういったことがたまにあるとうれしいし、思い出に残っています。
バイトを体験して
ピザのデリバリーは、ピザをお客さまのもとに届けるだけで、お客さまとはほとんどかかわりがないと思っていました。
しかし、やってみるとお客さまから親切にされることがあり、人と関わる仕事なのだと感じました。
これからバイトをする人は、ただ品物を渡せばいいと考えるのではなく、お客さまに喜んでもらうためにはどうしたらいいのか考えて仕事をして欲しいと思います。
編集者のコメント:
ピザの配達をしながら周りの景色を楽しんでいたお話はとても風流ですね。デリバリーの仕事とは言え、品物を渡す時にお客さんと対面するため、ある意味では接客が必要です。これまで苦手だと避けていた接客の仕事を知らず識らずのうちに体験したことにもなったんですね。接客業をする自信にもなったのではないでしょうか。