飲食店のキッチンで働きたいと思っても、女性は採用してくれるか不安になりますよね。
女性はキッチンで働けるの?
キッチンは男性のイメージが強いため、女性だと働けないと思う気持ちわかります。
キッチン志望で応募したのに、ホール担当にされるのはつらいですよね。
実際のところ、女性はホールを勧められやすいですが、キッチンで働けないわけではありません。
職種によっては採用されづらいケースもありますが、きちんとバイト先を選べば普通に採用されます。
そこで今回は「キッチンバイトに女性が少ない理由と働く方法」についてご紹介します。
女性でもキッチンバイトがしたいという人は、ぜひ参考にしてください。
キッチンバイトに女性が少ない理由
どうしてキッチンバイトには女性が少ないのでしょうか?
料理が趣味な女性は多いし、家庭だと母親が料理するケースが多いですよね。
なのに、なぜバイトになると女性はキッチンではなく、ホールを任されるのか不思議です。
実際のところキッチンバイトに女性が少ないのは、色々な事情があります。
体力が必要だから
キッチンの仕事は意外と体力が必要です。
ずっと立ちっぱなしで作業をすることになり、料理だけでなく掃除や皿洗いなどもしなくてはいけません。
料理の内容によっては力仕事になる場合もあります。
時には重いものを運んだり、持ち上げたりすることもあるでしょう。
調理場は熱いし、食材を保管している冷凍庫は寒いです。
季節に関係なく、その中に入って仕事をしなければいけません。
そのため、男性より体力が劣る女性はどうしても敬遠される傾向にあります。
火傷や怪我の危険がある
フライヤーを使った調理中に油がはねたり、フライパンやオーブンの天板にうっかり触って火傷をする場合があります。
かたい所在をきる際に、包丁で指や手を切って怪我をする可能性もあります。
軽く済めばいいのですが、滑った拍子にフライヤーに腕を突っこんでしまうような大きな事故が起きる可能性もゼロではありません。
火傷や怪我は男性でも注意しなければいけませんが、跡が残ると気にする女性も多いです。
そのため、女性に危険を伴う作業をさせたくないという雇用主もいます。
夜勤の仕事があるから
居酒屋や料亭など、夜勤がある飲食店では女性のキッチンバイトは少ないです。
キッチンの仕事は後片付けなどで、ホールよりも長時間勤務することも多く、帰りが遅くなるからです。
女性が夜道を一人で歩くのは危険であり、若い女性は標的になるかもしれません。
従業員がトラブルに巻き込まれないためにも、遅くまで勤務するキッチンバイトでは、女性が採用されにくいです。
身体的な理由
女性の体温は男性に比べて変化しやすいです。
生理などで味覚が変わることもあり、料理人には向いていないと判断される場合があります。
飲食店として料理を提供するのであれば、毎回同じ味を提供しなければいけません。
プロ意識が高いため、体質変化の影響を受けやすい女性は敬遠しているのです。
体育会系だから
キッチンは力仕事が必要であるため、体育会系の一面があります。
店長が体育会系でスパルタ教育をするタイプだと、なんでも言いやすい男性を求めます。
男性だと大声を出したり、強い口調で指導することもできますが、女性だと泣いてしまう人がいるかもしれません。
キッチンの仕事は汚れたり臭いが付くことがあるため、それを嫌う女性もいます。
女性は指導しにくいと考えるため、キッチンには採用しないのです。
女性がキッチンバイトで働く方法
キッチンバイトに女性が少ないといっても、働けないわけではありません。
キッチンの仕事は性別に関係なく、誰でもできる仕事です。
性別にこだわらず、女性でも問題なく採用してくれるバイト先はたくさんあります。
どんな条件であれば女性でもキッチンで働けるのか見ていきましょう。
女性スタッフが多い店を探す
男性を優先的に採用するお店がある一方、女性を中心に採用してるお店もあります。
女性オーナーでお客さんも女性が多く、美しさと美味しさを追求している飲食店も少なくありません。
女性スタッフが多い店に応募すれば、女性だという理由で不採用になることはありません。
女性を求めているバイト先は、求人情報でアピールしていることが多いです。
気になるお店を見つけたら、一度下見に行ってどんな雰囲気なのか確認しましょう。
料理の手間がかからない店を選ぶ
キッチンの仕事は力仕事が必要ですが、料理の手間がかからないのであれば、体力的な問題はなくなります。
例えば、喫茶店やカラオケ店、一部のファミレスでは、レンジで温めるだけの料理を提供している店があります。
また、マニュアルに沿って作るだけで良かったり、素材を盛り付けるだけのように、料理の手間がかからないお店もあります。
どちらも体力は必要ないため、女性だという理由で拒否されることはないでしょう。
チェーン店を選ぶ
個人経営店よりもチェーン店の方がキッチンに女性は多いです。
チェーン店はバイトスタッフを大量募集することが多く、性別にこだわっていると人材が集まらないからです。
逆に個人経営店は経営者が男性であることが多く、指導しやすい男性スタッフで固める傾向にあります。
そのため、女性が個人経営店のキッチンに応募しても受かる可能性は低いです。
女性でキッチンバイトがしたい人は、ファミレスやファストフードなど、チェーン店を選びましょう。
未経験OKの職場
求人で「未経験OK・初心者可」としているバイト先であれば、女性でも働けることが多いです。
経験者を求めている場合、男性調理人を想定していたり、不慣れな人間に対して厳くなります。
しかし、未経験OKとしているお店では、そのような縛りはありません。
男女別け隔てなく、1から丁寧に教えてくれることがほとんどです。
そのため、料理経験のない女性でも働くことができます。
その他、「女性歓迎・女性活躍中」とアピールしている求人もあるため、条件を確認して応募しましょう。
おしゃれをしない
キッチンで働きたいなら、必要以上におしゃれを意識してはいけません。
面接で派手なネイルをしていたり、香水をつけていると「料理を任せられない」と思われ、不採用になります。
面接の時はもちろん、働き始めてからもうっかりネイルを落とし忘れたまま出勤することがないように気をつけましょう。
髪型はパーマをあてたり、長髪のままにしてはいけません。
ストレートにして後ろでまとめるなど、清潔感を感じさせるように意識してください。
キッチンに女性が多い業種とは
キッチンバイトは男性の方が多いというイメージがあるかもしれませんが、逆に女性の方が多いバイト先もあります。
どんな業種ならキッチンで働く女性が多いのか見ていきましょう。
ファミレス
ファミレスのキッチンは男女関係なく募集していることが多いです。
特に昼は主婦が多く、女性ばかりということも少なくありません。
マニュアルが用意されており、工場から出荷された具材を仕上げるだけということも多いため、調理スキルが求められません。
そのため、未経験の女性でも採用されやすく、これから料理を覚えたい人にはおすすめです。
ただし、忙しい時間帯は体力を使うし、重いものを持ったり、運んだりすることもあります。
思った以上にきつい部分もあるため、注意してください。
ピザ屋
ピザ屋のバイトでは、男性がデリバリー(ピザの配達)、女性がキッチン(ピザ作り)を任されることが多いです。
チェーン店のピザ屋であればマニュアルがあるため、難しいことはありません。
最初は野菜を切ったり、食材の補充をしながら、ピザ生地を伸ばしたりソースを塗ったりする作業を覚えていきます。
メニュー通りにピザを作って正確にトッピングしていく必要はありますが、体力が必要というわけではないため、問題なくこなせるでしょう。
また、ピザ作りだけでなく電話の応対を任される場合もあります。
端末を使いながら操作するため、接客が苦手な人でも大丈夫でしょう。
弁当屋
弁当屋のバイトは主に主婦がパートとして勤務していることが多いです。
中高年のスタッフが多く、あなたが10代であれば母親と同性代の人達と働くことになるでしょう。
夏は暑く、立ち仕事で大変ですが、調理メニューは決まっており、マニュアルがあるので同じ味を再現することができます。
衛生面には厳しいため、香水やネイルは嫌われるかもしれません。
面接を受けるときは、おしゃれをしすぎないように注意してください。
喫茶店
喫茶店は基本的に飲み物を提供するため、料理は軽食であることが多いです。
レンジで温めるだけとか、素材を盛り付けるだけなど、調理スキルがなくてもできる作業があります。
力仕事は必要なく、調理で怪我をする機会も少ないです。
女性だからという理由で、雇用を避けられることはありません。
ただし、喫茶店ではなくカフェ店は注意が必要です。
飲食店営業許可が必要であり、調理全般が可能であるため、凝った料理を出すお店もあります。
お店によって求められる調理スキルが異なるため、どんな料理を提供しているか下見に行って確認すると安心です。
まとめ
飲食店のキッチンは男性が多いものの、女性が働けないわけではありません。
女性が多い職場であれば、性別に関係なく採用してくれるでしょう。
未経験OKのファミレスなら働きやすいかも
キッチンバイトは力仕事の部分もあるため、どうしても男性より体力が劣る女性は不利です。
店主が体育会系であれば、キッチンに女性は採用しないというお店もあります。
しかし、ピザ屋や弁当屋をはじめ、女性がキッチンで活躍しているお店は多いです。
キッチンバイトなら料理を覚えられるし、人見知りでも問題ありません。
女性だからと諦めずに、キッチンで働けるバイト先を探してみましょう。