「高収入で誰でもできる」とアピールしているバイト。
とても魅力的に感じますが、怪しいバイトだと嫌ですよね。
騙されたくない
求人に書かれていた時給と違ったり、希望したシフト以上に働かされるのは辛いです。
できることなら、怪しいバイトは避けたいですよね。
残念ながら、世の中には怪しいバイトが存在します。
他人に迷惑をかけ、犯罪行為に繋がるような仕事も少なくありません。
犯罪の片棒を担がないためにも、健全なバイトと怪しいバイトを見分けることが大切です。
そこで今回は「怪しいバイトの見分け方」をご紹介します。
知らず識らずの内に騙されて、被害に遭わないようにしましょう。
怪しいバイトとは?
怪しいバイトは大きく分けて2つのタイプがあります。
A)過剰労働をさせたり給料を払わないなど、労働者が被害を受けるタイプ
B)労働者を使って誰かを傷つけたり騙したりさせる、第三者が被害を受けるタイプ
Aはいわゆる「ブラックバイト」です。
有名な企業でも職場環境が悪くて該当する場合があり、大きな社会問題になっています。
Bは「闇バイト」「裏バイト」などと呼ばれています。
主に若者をターゲットにして、犯罪の片棒を担ぐようなことをさせます。
ブラックバイトの場合、被害者は自分であるため、辞めればそれで終わります。
心身的なダメージはありますが、比較的抜け出しやすいと言えるでしょう。
しかし、闇バイトや裏バイトに手を出すと自分が加害者になるため、辞めれば良いわけではありません。
一度でも手を染めると、犯罪者として逮捕されたり、罰を受ける可能性があります。
知らず識らずの内に犯罪行為に加担することがないよう、怪しいバイトには近寄らないようにしてください。
怪しいバイトの特徴
一口に怪しいバイトだと言っても、パッと見ただけではわからないものです。
しかし、怪しいバイトには共通点があります。
怪しいバイトは似たような形で求人しているため、求人情報から見分けられます。
どんな内容であれば怪しいバイトの可能性が高いのか見ていきましょう。
給料が高い
「時給5000円~」「1日5万円稼げる!」などとアピールしている求人は、怪しいバイトの可能性があります。
専門職や肉体労働なら時給が数千円になる場合もありますが、「誰でもできる」と謳っている仕事で、高額な時給になるのはおかしいです。
実際に始めると「最初は○○円から」と言われ、薄給で働かされるケースも少なくありません。
高額報酬をアピールするのは、それに釣られて応募する人の情報が欲しいからです。
実際に貰える可能性は低いため、釣られないようにしましょう。
仕事内容が書かれていない
時給や待遇の情報ばかりで、肝心の仕事内容が書かれていない求人も怪しいです。
ただ「楽しい職場です」「誰でもできる仕事です」と書かれているだけで、具体的な仕事内容がないと、働いてみるまでわかりません。
誰でもできるという言葉を信じて応募した結果、重労働をさせられたり、犯罪行為に繋がるような仕事をさせられるおそれもあります。
具体的な仕事内容がイメージできないのであれば、怪しいバイトだと疑いましょう。
経験の浅い人を狙っている
怪しいバイトは「誰でもOK!」「初心者でも稼げる!」など、経験の浅い人を希望する傾向にあります。
経験が浅いと物事の判断が付きづらいため、言いなりにできると思っているからです。
無理難題を押し付けても「これが当たり前」だと言われれば、信じるしかありません。
怪しいバイトはそんな初心者の弱みに付け込んで、労働力を搾取してきます。
特に高校生や大学生はターゲットにされやすいため、若者狙いの求人には注意しましょう。
連絡先が不透明
求人情報にバイト先の住所や連絡先が書かれていないのも怪しいです。
書かれていても携帯電話のみであったり、担当者の名前が書いていないケースもあります。
連絡先を不透明にするのは、運営元を知られたくないからです。
正式な会社名や電話番号があると情報を辿ることができるし、足が付きやすくなります。
そのため、求人情報には具体的な連絡先を書かず、「興味がある方はメールにてご応募ください」として、運営元をぼかしているのです。
誰が出しているかわからない求人は怪しいため、絶対に応募しないようにしましょう。
バイト先の写真がない
求人情報にバイト先の写真が一切ないのも怪しいです。
飲食店なら料理の写真、接客業ならお店の写真など、いくらでも掲載できる素材はあります。
経営者がITに疎くて写真を掲載できない可能性も考えられますが、求人サイトやSNSを使っているのであれば、その言い訳は通用しません。
バイト先の写真を載せられないのは、見られては困る理由があるからです。
実態がなく、本当は存在していない可能性もあります。
接客業で店舗を構えているのに、写真が一切ない求人には応募しない方が良いでしょう。
SNSで勧誘している
現代ではSNSを利用した求人活動も増えてきました。
通常のバイトであれば、店舗のアカウントを使って求人を投稿しますが、怪しいバイトはアカウントも適当です。
プロフィール画像を設定していなかったり、「いいね!」や投稿がほとんどありません。
あってもお金に関する投稿ばかりで、実態が伴わないです。
SNSは多くの若者が利用しているため、若者をターゲットにしてメッセージを送り、怪しいバイトに勧誘する場合もあります。
突然、知らない人からDM(ダイレクトメッセージ)が来ても、対応しないようにしましょう。
常に求人している
怪しいバイトは常に求人しています。
離職率が高く、すぐに人が辞めるため、常時募集をしないと人手が足りなくなるからです。
常に求人しているような会社で働くと、長時間労働や休日出勤をさせられる恐れがあります。
また、従業員の多くは新人になるため、仕事でスキルアップすることができません。
いきなり難しい仕事をさせられて、できなければパワハラまがいの叱責を受ける可能性もあります。
特別な理由がない限り、常に求人している会社には応募しないようにしましょう。
怪しいバイトを見分ける方法
表向きは普通の会社に見えても、実際は怪しいバイトだったケースはよくあります。
働きだしてから気づいても、手遅れになりかねません。
取り返しがつかない可能性もあるため、早期に気づくことが大切です。
そこで、怪しいバイトか否か見分ける方法を解説します。
求人元を調べる
GoogleやBingなどの検索エンジンで、求人を出している会社を調べてください。
実態のある会社であれば、会社のホームページや事業内容がヒットするはずです。
全く情報がヒットしないのであれば、怪しい会社である可能性は高いです。
たとえ良さそうに見えても、応募しない方が良いでしょう。
また、求人情報に会社の住所が書かれている場合、Googleマップで調べるのをおすすめします。
Googleマップで住所を検索し、実在する住所か調べてください。
ストリートビューを表示することで、周辺地域の写真を見ることもできます。
怪しいバイトは実在しない住所を登録している場合もあるため、きちんと所在確認をしましょう。
時給の相場を調べる
高収入を謳っている求人を見つけた際は、報酬が他と比べてどのくらい高いのか調べてください。
検索エンジンで「(仕事内容) 時給」などと調べれば、その職業の相場がわかります。
たとえば、データ入力であれば「データ入力 時給」などと検索してください。
いくつか求人サイトに掲載されている情報がヒットします。
各求人サイトに掲載されている条件と比べて、時給がいちじるしく高い場合、怪しいバイトの可能性が高いです。
時給や高額報酬に目がくらんで応募することがないよう、注意しましょう。
求人媒体を確認する
どの求人媒体を使って求人情報を出しているのか?というのも大切なポイントです。
有料の求人サイトを利用している場合、申し込みには審査があるため、怪しいバイトは弾かれます。
逆に無料の求人サイトであれば、特別な審査はないです。
誰でも掲載し放題になるため、怪しいバイトが紛れ込んでいる可能性があります。
特に闇バイト・裏バイトと呼ばれる怪しい仕事は、無料の求人サイト(またはSNS)を利用して人を集める傾向にあります。
国が運営しているハローワークも基本的には無料で掲載できるため、偽装求人や求人詐欺が問題視されています。
求人サイトだから大丈夫と安心せずに、内容までしっかり確認しましょう。
実際に客として利用する
バイト先の雰囲気がわからなくて怪しいと感じたときは、一度客として利用してください。
来店してサービスを受けたり、従業員の態度を見て判断することが大切です。
従業員に笑顔がなく、イヤイヤやってそうな雰囲気を感じたら怪しいです。
ブラック企業・ブラックバイトで、無理に働かされているのかもしれません。
また、電話やメールをして問い合わせるのも有効です。
客として話を聞くことで、おかしな点がないか探すことができるでしょう。
他人に相談する
気になるバイトを見つけたものの、怪しい部分があると応募するか迷います。
少しでも気になる点があるのであれば、他人に相談して意見を求めてください。
相談するときは友達ではなく、親や先輩など目上の人に聞くのがおすすめです。
社会人経験がある人なら、これまでの経験を元にアドバイスしてくれるからです。
気になるバイトの時給や仕事内容を見てもらい、少しでも怪しい部分があれば「止めたほうが良い」とアドバイスしてくれます。
他人から見て怪しいと思うバイトは、応募しても良いことがありません。
いくら条件が良くても、きっぱり諦めましょう。
怪しいバイトの断り方
どれだけ気をつけても、怪しいバイトに応募してしまう可能性はあります。
怪しいバイトは実態を隠し、巧妙な手口で騙そうとするからです。
応募後に怪しいバイトだと気づいたのであれば、すぐ断るようにしてください。
断る理由はなんでもいいし、適当な嘘をついても構いません。
・体調が悪くなって働けない
・親に反対された
・他の応募先で採用された
など、体の良い断り文句を伝えれば問題ないです。
電話をかけて断るのであれば、会話を録音すると証拠になるでしょう。
ただし、「怪しいから断った」と正直に言ってはいけません。
相手を刺激するおそれがあるため、何をされるかわからないです。
本当はまともだった場合、誹謗中傷にあたるため、よけいなことは言わないほうが良いでしょう。
怪しいバイトには近寄らない!
お金がないときは「怪しいな~」と感じても、警戒心が薄れます。
「もしかしたら、本当に良い条件なのではないか?」と期待してしまう場合もあるでしょう。
しかし、大丈夫だと思い込むのは危険です。
「少し話を聞くぐらいなら良いか」と応募したら最後、騙しやすい相手だと認識され、取り込まれる恐れがあります。
甘い話に釣られて手を出したことにより、大きな被害を受けるかもしれません。
良さそうなバイトを見つけても、すぐ応募するのではなく、一旦冷静になってください。
怪しいバイトを避けるためには、客観的な目線で判断することが大切です。
たとえば、誰でもできて高収入が得られる健全なバイトがあるなら、わざわざ募集する必要はありません。
誰も辞めないし、辞めてもすぐに代わりの人が見つかります。
わざわざ募集をする必要性がないため、大々的に宣伝するのはおかしいです。
怪しいバイト全般に言えますが、少しでも怪しさを感じたら近づくべきではありません。
近寄らなければ詐欺にあったり、騙されることはないでしょう。
まとめ
怪しいバイトの特徴と見分ける方法を解説しました。
怪しいバイトを出す人は労働者の弱みを突いてきます。
いくら魅力的に映っても、「高収入」や「誰でもできる」という言葉に惑わされないようにしましょう。
うまい話には裏があるよね
バイト探しをするときは、求人情報を信じすぎないようにしてください。
良い条件ばかり書かれてあるときは、疑う目を持つことが大切です。
どこの誰が運営しているのか?どの求人サイトで運営しているのか?時給相場は正しいのか?を調べるだけでも、怪しいバイトを避けられます。
もし、怪しいバイトか否かの判断がつかなときは、親や目上の人に相談してください。
これまでの経験を元にアドバイスしてくれるため、応募しても良いかの参考になります。
冷静になって物事を判断すれば、怪しいバイトを避けられるでしょう。