バイトをしていた時に着ていた制服。辞めた後にいつ返せば良いか悩みますよね。
どうやって返せばいい?
そのまま返せばいいのか、クリーニングする必要あるのか、返し方に悩みますよね。
できることなら、面倒なことはしたくない気持ちわかります。
実は、バイトの制服といってもただ返すだけではいけません。返却マナーに気をつけないと、後でトラブルになる可能性があります。
そこで今回は「バイトを辞めた後に制服を返す方法」についてご紹介します。
制服をどうやって返すかわからない人は、ぜひ参考にしてください。
制服は返さなければいけない
バイト先から貸し出された制服は、必ず返さなければいけません。
愛着があっても自分のものにすることはできないし、返却を求められます。
制服にはコストがかかっており、経費削減で使いまわしている会社も多いです。
たとえ制服代を払っていたとしても、辞める時に返すように言われる場合があります。
制服はバイト先にとってシンボルになるため、返却してもらえないと困るからです。
雇用契約書などで譲渡扱いになっていない限り、制服は返す物だと覚えておきましょう。
制服を返すタイミング・時期
制服はバイトを辞めた直後に返すのが無難です。
辞めてから時間が経つと返しづらくなるし、忘れる可能性があります。
ベストは1週間以内、遅くても1ヶ月以内には返すようにしてください。
それ以上遅くなると常識がないと思われるし、バイト先から連絡が来ます。
もし、店長から「いつまでに返却してください」と言われていたら、それを期限にしてください。
期限が過ぎてもペナルティがあるわけではありませんが、期日前に返すのがマナーです。
返すタイミングを逃すと、いつの間にか忘れてしまいます。
借りパクしていると思われないためにも、できるだけ早く返すようにしましょう。
制服を返却する3つの方法
制服を返さなければいけないとは思うものの、一度バイトを辞めたら行きづらいですよね。
バイト先が遠いと面倒だし、円満退職できなかったときは気まずいです。
どのようにして制服を返却すれば良いのかについて、3つの方法をご紹介します。
制服の返却で困っているのであれば、この中のどれかを選ぶようにしましょう。
直接返しに行く
一番良いのは直接バイト先まで返しに行くことです。
店長やバイト仲間と会いづらい気持ちはわかりますが、直接返すのが確実です。
直接制服を渡せば返却した証明になるため、後から返してないと言われません。
返しに行く前に連絡をして、何時頃返しに行けば良いのか聞いてください。
日時の指定がないときは、バイト先が暇そうな時間帯に行きましょう。
裏口ではなく正面の入口から入り、スタッフに声をかけてください。
パッと行ってパッと返せばすぐ終わるため、面倒を抱えずに済むでしょう。
バイト仲間に渡す
店長に会いたくないし、お店まで行くのが嫌だという人は、バイト仲間を頼ってください。
バイト仲間が出勤する前に時間を作ってもらい、制服を預けましょう。
バイト仲間には迷惑がかかりますが、バイト先まで行かずに返すことができます。
ただし、バイト仲間に制服を預けた後は、きちんと返却してくれたか聞いてください。
バイト仲間が渡し忘れることもあるため、最終確認を怠らないようにことが大切です。
返却してくれたら感謝を伝え、お礼などすれば良好な関係を続けられるでしょう。
宅配便で送る
直接行くのは嫌だし、頼れるバイト仲間もいないという人は、宅配便で制服を返してください。
荷造りする手間や送料はかかりますが、誰とも会わずに制服を返すことができます。
宅配便には配達記録があるため、ネットから配達が完了したか確認できるのも便利です。
念のため伝票を取っておけば、後から返してないと言われることもありません。
なお、宅配便を使って返却するという行為に、気分を悪くする人もいます。
事前に電話やメールで伝えておくか、「返しに行く時間がないので宅配便で送りました」といった手紙を添えておくと良いでしょう。
制服を返す前に連絡する
制服を返しに行く前に、バイト先に連絡してください。
連絡せずにバイト先に行っても、迷惑になる場合があります。
忙しいと対応してくれないし、受け取ってくれるかわかりません。
突然行って迷惑をかけないためにも、連絡してから行きましょう。
なお、連絡の取り方は電話やLINEでも良いです。
LINEなら既読がつくので、返信がなくても見てもらえたのがわかります。
「◯月◯日の◯時に制服を返しに行きたいのですが、よろしいでしょうか?」と聞いてください。
問題なければ「いいよ」と言われるし、そうでなければ日時を指定されます。
電話やLINEでアポを取っておけば、迷惑をかけずに返せるでしょう。
制服の返し方とマナー
制服の返し方にもマナーがあります。
せっかく円満退職できても、制服を返す時のマナーが悪いとあなたに対する印象も悪くなってしまいます。
どのようなことに注意して、制服を返せば良いのか見ていきましょう。
返却方法を確認する
まずは店長や責任者に返却方法を確認してください。
バイトを辞める日に「制服はどうすれば良いですか?」と訪ねましょう。
バイト先によって「クリーニングして返す」というルールがあったり、洗って返すように言われることがあります。
もし、クリーニングした後に「会社でクリーニングに出すからそのままで良い」と言われたら、クリーニング代を無駄にするかもしれません。
間違った行動を取らないためにも、事前に返却方法を確認しておきましょう。
クリーニングして返す
制服は汚れやすいものであるため、クリーニングして返すのがマナーです。
特に飲食店で着ていた制服は、汚れや臭いがつきやすいです。
家庭用の洗濯機で洗っても、なかなか汚れが取れないでしょう。
クリーニングに出す手間や料金が気になるところですが、後から着る人のことを考えると、クリーニングに出した方が無難です。
クリーニングされた制服を渡せば店長から「常識的な人だ」と思われ、気持ちよく辞められます。
ただし、クリーニングに出しても汚れが取れなかったときは、返す際に伝えてください。
何も言わないで返すと、意図的に汚したと誤解されます。
クリーニングしても汚れが残っているのであれば、仕方ないと諦めてくれるでしょう。
洗濯してから返す
クリーニングに出すほど汚れていないのであれば、自宅の洗濯機(またはコインランドリー)で洗ってください。
洗濯機を使うときは制服のタグを確認してください。
洗濯表示のマークがあるので、それに従って洗うようにしましょう。
制服を洗濯する時は他のものと一緒にしないでください。
繊維を傷めたり、毛玉がついたりする可能性があります。
自分が着ている分にはよくても、他人が着る時に毛玉や糸くずがあれば気持ち悪いですよね。
なるべく洗濯ネットに入れて、中性洗剤で優しく洗うようにするのがコツです。
洗剤の匂いが残らないようにすすぎ、十分乾燥しましょう。
洗い方が悪いとシミができたり変色する可能性があります。
酷いと弁償を求められる場合もあるため、自分で洗う際は十分注意してください。
清潔な袋に入れて返す
制服はそのまま返却するのではなく、清潔な袋に入れて返しましょう。
袋に入れれば持ち運びしやすくなるし、受け取る側も管理しやすくなります。
クリーニングに出したら透明な袋に包んでくれますが、袋を破らずにそのまま渡してください。
クリーニングしたことがひと目でわかるため、誠意をアピールすることができます。
自宅で洗濯した時は、紙袋やちょっと分厚いビニール袋に入れてください。
コンビニやスーパーの袋は不潔に感じる人もいるため、避けた方が無難です。
直接手渡す際に「袋はいらない」と言われることもあります。
用意するとしないでは大違いなので、念のため入れておきましょう。
備品も一緒に返す
制服以外にバイト先から借りていたものがあれば、制服を返す時に一緒に返しましょう。
マニュアルやロッカーの鍵、証明証やバッチなど、仕事をしていれば色んな備品を託されます。
ボールペンや筆記用具であればもらえることもありますが、借りている物なら必ず返しましょう。
制服を返した後に備品の存在に気づくと、また返しに行くのが面倒になります。
制服と返しに行く時に他にも借りてない物があるか確認し、一緒に返すようにしてください。
店長に制服を渡す
特別な理由がない限り、制服は店長に渡すようにしてください。
基本的に制服は店長から支給されるため、店長に直接渡すのがマナーです。
店長が休みの日やいない時は、他のスタッフに渡しても構いません。
ただし、他の人に渡すと忘れられたり、放置される可能性があります。
後で「もらってないぞ!」と言われないためにも、信用できる人に制服を託すようにしましょう。
最後の挨拶をする
制服を返しに行くときは、店長やバイト仲間に最後の挨拶をしてください。
勤務最終日に挨拶したからといって、ただ制服を返すだけでは不十分です。
「これまでお世話になりました」の言葉とともに制服を返せば、感謝の気持ちが伝わります。
みんなから「がんばれよ」と応援してもらえるし、気持ちよくバイト先を後にできるでしょう。
もし、挨拶できそうにないのであれば、メモ(置き手紙)を残すようにしてください。
「(あなたの名前)です。制服を持ってきました。これまでお世話になりました。」というメモを添えるだけで構いません。
最後まできっちりしていれば、常識人としてみんなの記憶に残るでしょう。
ずっと制服を返さないのは危険
制服を返していないことに気づいたときは、すぐバイト先に連絡してください。
催促されていないからといって、そのまま放置するのは危険です。
制服を横領したのではないかと疑われたり、最悪の場合、損害賠償を請求してくる可能性も考えられます。
実際に制服をオークションに出品する人もいるため、借りたままにしておくと厳しく追求されることになるでしょう。
面倒な事態に巻き込まれないためにも、すぐバイト先まで連絡するのが得策です。
返し忘れていたことを謝罪し、どうやって制服を返却するか聞いてください。
怒られる可能性はありますが、催促の連絡が来る前に自分から連絡すれば、大目に見てくれるでしょう。
バックレて辞めても制服は必ず返す
バイトをバックレて無断退職した人も、必ず制服は返してください。
バックレ自体が悪い行為ですが、制服を借りたまま放置するのはもっと怒りを買います。
バイト先がどんなにブラック企業であっても、制服を返さないのは犯罪です。
罪を問われれば言い逃れできないし、もっと面倒な事態に巻き込まれます。
もし、バイト先の人と会いたくないのであれば、宅配便を使ってください。
店の前に置いておくだけだと、受け取った確証がないので危険です。
返す時は制服だけでなく、バックレを詫びる手紙も添えるようにしましょう。
「(あなたの名前)です。勝手に辞めて申し訳ありませんでした。借りていた制服をお返しします」というように、簡単なメッセージで構いません。
どんな理由があるにせよ、バックレはよくないことです。
最後ぐらいはマナーを守り、正しい行動を取るようにしてくださいね。
制服を返せなくなったときの対処法
これまで制服を返す方法をご紹介しました。
制服は必ず返さなければいけませんが、「制服を返すことができない」場合もあります。
たとえば、制服を誤って捨ててしまうと返すことができなくなります。
捨てるまでいかなくても、ボロボロになっていたり、穴が空いていると返しにくいです。
もし、制服を返せなくなった時は、バイト先に相談してください。
弁償させられるのが嫌だからといって、隠そうとするのは駄目です。
制服を返さないと横領を疑われ、罪に問われる可能性があります。
制服を返せなくなった事情を説明し、どうすれば良いか聞いてください。
あなたの勤務態度が真面目で、円満退職できたのであれば、弁償しろとは言われないはずです。
くれぐれも嘘をついて誤魔化すことがないようにしましょう。
まとめ
基本的にバイトの制服は貸与されることが多く、辞めた後に返却しなければいけません。
制服を返す時は状態に気をつけ、きれいにしてから返却してください。
最後までしっかりしたいね
制服を返す時は、クリーニングしてから返すようにしてください。
クリーニング代はかかりますが、きれいにして返すのがマナーです。
返す時は直接バイト先まで行くようにし、行きづらい時は宅配便で送りましょう。
ただし、返すのを忘れていたからといって、放置したり自分の物にするのはNGです。
横領という犯罪行為に当たるため、罪に問われる可能性があります。
マナーを守り、適切に制服を返却すれば、心置きなく辞められるでしょう。