バイトの面接を受けた時に、「不採用の場合は連絡しません」と言われたことはないでしょうか?
これって不採用になるサイン?
わざわざ不採用について言われたということは、落とされるのではないか?と心配になる気持ちわかります。
合格なら言わないはずだし、どこが悪かったのかと落ち込みますよね。
実は、面接官が「不採用の場合は連絡しません」と言うのには理由があります。
面接後にこのように言われたからといって、不採用が確定したわけではありません。
そこで今回は「バイトの面接で『不採用の場合は連絡しません』と言われる理由」について解説します。
不採用になるのではないかと心配な人は、どんな理由があるか見ていきましょう。
不採用は連絡しないと言われる理由
バイトの面接が終わった時に、「不採用の場合は連絡しません」と言われることがあります。
このような言い方をされると、不採用になる確率が高いのではないか?と心配しますよね。
しかし、結論から言って選考に関係ありません。
「不採用の場合は連絡しません」と言われても採用されることはあるし、必ず不採用になるわけではないからです。
不採用時に連絡しないのは、大きく分けて次のような理由があります。
ルールに従っている
「不採用の場合は連絡しません」と言うのは、会社のルールに従っているだけであり、基本的にはどの応募者にも言っています。
人事で定められたルールやマニュアルに則って行動しているだけであり、それ以上でもそれ以下でもありません。
あくまで形式的に不採用になる可能性を伝えているにすぎず、不採用のサインやフラグには当たらないため、気にしなくても良いでしょう。
経費削減がしたい
電話にしろ、メールにしろ、不採用の連絡をするには手間暇がかかります。
会社としては採用担当者の人件費が気になるところであり、余計な仕事をさせたくありません。
ドライな会社なら、「不採用者のためにお金を使いたくない」という考え方をするところもあります。
そのため、経費削減目的で「不採用の場合は連絡しない」ということにしているのです。
応募者が多い
有名企業や人気があるバイト先だと、1回の求人に応募者が殺到します。
1人の採用枠に数十人が応募してくるということも少なくありません。
すべての人に不採用の連絡をするのは大変であるため、「不採用の場合は連絡しない」ということにしているのです。
秘密保持のため
不採用の連絡をした時に、応募者から不採用の理由を聞かれる可能性があります。
しかし、選考基準は企業秘密にあたるため、安易に教えるわけにはいきません。
そこで、あらかじめ「不採用の場合は連絡しません」と伝え、理由を聞かれなくしているのです。
トラブルを回避したい
まれに不採用の連絡をした時に、しつこく食い下がってきたり、悪態をつく応募者がいます。
「採用されると思って他のバイトを断ったのに、どうしてくれる!」と逆恨みされても困ります。
過去に応募者とトラブルがあった会社ほど、不採用の対応に頭を悩ませています。
トラブルを未然に防ぐために、「不採用の場合は連絡しません」としているのです。
不採用だと連絡しないのは違法ではない
不採用だと連絡しないというのは、違法行為に当たるのではないか?と思いますよね。
応募者に優しくないし、労働基準法的に問題があるのではないか?と考える気持ちわかります。
しかし、不採用だと連絡しないのは違法になりません。
面接したから必ず連絡しなければいけない義務はないし、そのような法律もないからです。
雇う・雇わないは雇用主の自由であり、連絡する・しないも自由に決められています。
応募者としては「不採用なら連絡しないのは失礼だ!」と思いますが、このように伝えてくるからといって不誠実であるとも限りません。
むしろ、「不採用の場合は連絡しません」と事前に通告している分、正直であるとも言えるでしょう。
採用基準や連絡方法はそれぞれの会社・雇用主によって異なります。
法律に反していない以上、「不採用だと連絡してもらえない可能性がある」と、認識するようにしてください。
不採用で連絡しないのはブラック会社?
応募者の立場としては、不採用でも応募した人に連絡するのがマナーだと思うでしょう。
最低限の礼儀すらしないような会社は、ブラック会社だから働かない方が良いと思うかもしれません。
しかし、応募者を大事にしてないから連絡しないのではなく、申し訳ないという気持ちから言っている場合もあります。
どんなに良い人物でも採用人数に限りがあるため、必ず採用できるとは限りません。
採用したくても会社の事情で採用できないケースは多々あります。
自社に問題があるのに「採用を見送らせていただきます」と伝えるのは心苦しいです。
そのため、「あなたが悪いわけではないので、気にしないでください」という意味で、不採用なら連絡しないと伝えているのです。
連絡しますと言ったのに何日も連絡して来ないのは問題ですが、事前に通告されたのであれば、いい加減なブラック会社だとは言えません。
むしろ、合否判断を決めてくれていると前向きに捉えるようにしてください。
実際に不採用のサインになることもある
面接官が「不採用の場合は連絡しません」と言うのは、主に会社のルールに則っているからです。
形式的に言っている発言ではありますが、本当に不採用にしたいから言ってくる場合もあります。
たとえば、応募者が面接に遅刻してきたり、身だしなみに問題があったり、質問してもはっきりと答えなかったりするケースです。
このような人物は「不採用にしたい」と思われるため、今後のやり取りを拒否したくなります。
しかし、その場で「不採用です」と言えば角が立つため、「不採用の場合は連絡しません」と言って誤魔化すのです。
連絡をしなければ不採用を通告していることと同義であるため、時間を無駄にすることなく、トラブルを回避することができます。
もし、面接で失礼な態度を取ったという自覚があるのであれば、不採用のサインと認識しても構まいません。
自分の落ち度を認めて、深く反省してください。
反対に失礼な態度をとっておらず、面接もそこそこ盛り上がったというのであれば、気にする必要はないでしょう。
不採用でも連絡がほしい時は交渉する
「不採用の場合は連絡しません」と言われたら、今後の見通しが立ちづらいです。
待ってる間はソワソワするし、他のバイトに応募するのもためらってしまうのではないでしょうか。
もし、不採用でも連絡してほしいと思うのであれば、次のように交渉してください。
生活費を理由にする場合
家賃を払うためにすぐ働けるところを探しています。不採用なら別のところを探したいので、お手数ですがご連絡いただけないでしょうか?
日程を理由にする場合
学校が休みの間だけ働きたいと思っています。採用結果がわからないと働ける期間が短くなるため、ご連絡いただけないでしょうか?
このようにお願いしても連絡してもらえるかはわかりませんが、相応の理由があれば配慮してくれる可能性はあります。
また、「こちらから連絡をしてお聞きするのは可能ですか?」と聞いてみるのもありです。
採用担当者から連絡するのは手間がかかりますが、応募者から連絡してくれるなら手間は省けます。
「それなら良いですよ」と言ってもらえる場合があります。
どちらにしても「不採用でも連絡がほしい」という意思を伝え、丁寧にお願いすることが大切です。
不採用でも連絡してくることはある
実は、「不採用の場合は連絡しません」と言われても連絡してくることはあります。
採用者に連絡するついでに連絡してくるケースもあれば、あなたに特別な感情を抱いたから連絡してくる場合もあるからです。
面接で好印象を受けた人物であれば、直接連絡をして説明したいと思っても不思議ではありません。
また、単純に「連絡しないと言ったことを忘れていた」ケースも考えられます。
採用担当者も人間であり、忙しいとルールを失念する場合があるからです。
どちらにしろ応募先から連絡が来ても、結果を聞くまでどうなるかわかりません。
不採用でも連絡が来る可能性はあるため、早合点しないようにしましょう。
求人サイトなら不採用通知が来る
求人サイトから応募したのであれば、「不採用の場合は連絡しません」と言われても不採用通知が来る場合があります。
求人サイトは求人毎に採用・不採用を管理しており、必ずどちらかに設定しなければいけないからです。
※求人サイトの仕様にもよるため、設定が不要な場合もあります。
何も設定しないと求人サイトから注意されたり、採用とみなして課金されるおそれもあるため、無視するわけにはいきません。
応募者を採用しないなら「不採用」設定にするし、不採用になれば自動的にメールが送られてきます。
採用・不採用をハッキリさせたいのであれば、なるべく求人サイトのフォームから応募するようにしましょう。
まとめ
面接の内容に関係なく「不採用の場合は連絡しません」と言われる場合があります。
不採用のサインではないため、あまり深刻に捉えないようにしてください。
気にする必要はないんだね
「不採用の場合は連絡しません」というのは、あくまで会社のルールとして言っているだけです。
採用・不採用の選考はきちんとしてくれるため、気にする必要はありません。
ただし、会社のルールになくても面接態度が悪い人には「不採用の場合は連絡しません」と言うことはあります。
もし、心当たりがあるのであれば、不採用の可能性が高いと覚悟しておきましょう。
基本的には面接がスムーズに行われたのであれば、気にしなくて大丈夫です。
正式に結果が出るまで心配になりますが、落ち着いて合否を待つようにしてください。