バイト先がチェーン店だと、系列店まで応援に行かされることがあります。
ヘルプに行きたくない…
いくら系列店でも知らない店で働くのは嫌、という気持ちわかります。
できることなら、ヘルプに行きたくないですよね。
実は、ヘルプを頼まれても必ず行かなければいけないわけではありません。理由があれば断ることもできます。
そこで今回は「バイトでヘルプを頼まれる理由と断り方」をご紹介します。
ヘルプに行くのが嫌だという人は、上手な断り方を知っておきましょう。
バイトのヘルプとは
バイトのヘルプとは、自分が働いているバイト先の系列店に、臨時で勤務することを指します。
チェーン店は会社全体での売上を重視しているため、状況に応じて人員移動をして問題が出ないようにします。
例えば、A店で急病が出て人がいなくなったため、B店の従業員に声をかけてヘルプに行ってもらうということがあります。
ヘルプに行ってもらえれば欠員がでないため、営業に支障が出ることはありません。
また、ヘルプは事前にわかることもあれば、急に行ってくれと言われることもあります。
どのヘルプでも知らない場所で働くことになるため、戸惑う人がほとんどではないでしょうか。
もし、面接などで「ヘルプに行くことがある」と説明を受けているのであれば、ヘルプに行く可能性を考慮しておきましょう。
ヘルプを頼まれる理由
店長があなたにヘルプを頼むのには理由があります。気まぐれでヘルプに行ってくれというわけではありません。
どんな理由で頼まれることがあるのか見ていきましょう。
人手不足
一番多い理由が、人手不足が原因でヘルプを頼まれることです。
出勤予定だった従業員が病気で休んだり、繁盛期で多くのお客さんが来店すると、人手が足りなくなります。
通常なら既存のスタッフでカバーしますが、代わりの人がどうしても見つからなかった時に、ヘルプを要請します。
人手が足りない店は求人してもすぐに人が見つからないため、何日もヘルプに行かされることもあります。
育成・研修
従業員の育成や研修目的でヘルプに行かされることがあります。
同じチェーン店でも店によって規模や客層が異なるため、他店に行って勉強してもらおうという狙いがあるからです。
特に正社員登用制度があり、バイトから社員になる可能性がある人は、ヘルプに行くことが多くなります。
ヘルプ期間は長くなる傾向にあり、1ヶ月以上になることも少なくありません。
信頼されている
あなたが仕事のできる人で、バイト先から信頼されているが故にヘルプを頼まれることもあります。
忙しい時期は即戦力が求められるため、仕事が出来る人や慣れている人はヘルプ要員に選ばれやすいです。
仕事ができない人をヘルプに行かせてトラブルが起きても困るため、優秀な人材ほどヘルプに行かされます。
ヘルプに選ばれるのは厄介払いされているからではなく、信頼されている証だと受け取って良いでしょう。
ヘルプに行くメリット
ヘルプはいつもと違う職場で働くため、不自由さを感じます。知らない人ばかりで勝手がわからず、戸惑うでしょう。
しかし、悪いことばかりではありません。ヘルプに行くことで得をすることもあります。
どんなメリットがあるのか見ていきましょう。
バイト代が増える
ヘルプに行くと出勤日数が増えるため、その分のバイト代が増えます。
今のバイト先でこれ以上シフトに入れないのであれば、ヘルプに行くことで収入アップが見込めるでしょう。
また、ヘルプに行くことで特別手当がもらえる場合もあります。
通常の給料にプラスαされるため、お得に稼ぐことができるでしょう。
交友関係が広がる
ヘルプに行くことで交友関係が広がります。
今まで付き合いのなかった人達と知り合うことができるため、友達ができたり、恋人ができるかもしれません。
系列店のヘルプだと基本的に仕事内容は同じであるため、会話にも困りません。
初対面でも打ち解けやすく、仕事をしながら仲良くなることができるでしょう。
スキルアップになる
系列店でも仕事のやり方やルールが異なる場合があります。
ヘルプ先で別のやり方を学び、経験値を詰むことでスキルアップになります。
スキルアップした状態で元の店に戻れば、これまで以上に活躍できること間違いなしです。
また、さまざまな環境に適応した経験があれば、社会人として就職した後にも役立つでしょう。
気分転換になる
いつも同じ人達といつも同じような仕事をしていると飽きます。
そのうちマンネリ化して、バイトを楽しめなくなるかもしれません。
しかし、ヘルプに行くことで環境が変わるため、気分転換になります。
ヘルプ先から刺激を受けてモチベーションが上がれば、元の店に戻っても新鮮な気持ちで働けるでしょう。
感謝される
ヘルプに行く人はみんなから感謝されます。
ヘルプ先の人は負担が減って助かるし、ヘルプをお願いした店長も鼻が高いです。
ヘルプに行って誰かの役に立ったという実感が得られれば、やる気も湧いてきます。
バイトが楽しめるようになると、日々の生活も充実してくるでしょう。
ヘルプの依頼を断る方法
ヘルプに行ってくれと頼まれたからと言って、必ず行かなければいけないわけではありません。
どうしてもヘルプに行きたくないのであれば、断ることもできます。
ただし、単に「行きたくないです」と言えば角が立ちます。理由を問い詰められた時に、返答に困るでしょう。
そこで、どのようにしてヘルプの依頼を断れば良いかについてご紹介します。
予定を理由に断る
ヘルプに行ってくれないかと言われたら、「その日は予定があって行けません」と言って断りましょう。
「学校の試験がある」「子供の世話をしなければいけない」「病院に行く」など、具体的な予定があるほど断りやすくなります。
ただし、シフトが入っている日に「この日は○店に行ってくれ」と言われることがあります。
出勤予定だと断るのは難しくなるため、注意してください。
遠方を理由に断る
ヘルプ先が遠くの場所にある場合、通勤に時間がかかります。
移動時間が余計にかかることで、授業に遅れたり、子供を迎えに行くのに間に合わないかもしれません。
また、夜遅くまでかかるのであれば、帰宅時間が遅くなり、危険な目に遭いやすくなります。
その点、遠方を理由にすると断りやすいです。バイト先が近くだから働いている人もいるため、断る理由になります。
体調を理由に断る
通常のシフト以外にヘルプを求められているのであれば、体調を理由に断りましょう。
これ以上バイトを増やすと体力的に辛い・もたないということを説明してください。
無理強いをして体調を崩されたり、辞められては責任問題に発展します。
従業員を安全に働かせるのも管理者の務めであるため、体調に影響があれば強く言ってこないでしょう。
人間関係を理由に断る
ヘルプ先に何度も行っているのであれば、人間関係を理由に断ることもできます。
ヘルプは「よそ者が来た」と思う人物もいるため、必ずしも歓迎されるとは限りません。
嫌がらせやいじめのような扱いを受ければ、二度と行きたくないと思うのは当然です。
もし、ヘルプ先で嫌な目にあったのでがあれば、それを理由に断りましょう。
退職をほのめかす
丁寧に断っても無理強いをしてくるのであれば、バイトを辞めることも視野に入れてください。
「これ以上、シフトが増えると働くことができません」といって、案に辞めるかもしれないとほのめかすのです。
ヘルプを頼まれる人は即戦力であり、バイト先にとっても必要な人です。
そのため、「辞められるぐらいなら無理強いはできない」となり、配慮してくれるようになります。
ヘルプに行くときの注意点
ヘルプに行くときは、あらかじめ注意しなければいけないことがあります。
いつもの調子で働いていると、思わぬ失敗をして迷惑をかけるかもしれません。
ヘルプに行くときはどのような事に注意すれば良いのか、ご紹介します。
余裕を持って出勤する
ヘルプに行くときは、時間に余裕を持って出勤してください。
はじめて行く場所だと道に迷うこともあるため、事前に場所を調べて遅刻しないようにしましょう。
また、到着したら職場や仕事内容の説明を受けることもあります。
通常より少し早めに出勤し、ぎりぎりに到着しないように注意してください。
新人のつもりで挨拶する
あなたが仕事の出来る人物であったとしても、ヘルプに行ったら新人と変わりません。
先輩面するのではなく、新人のつもりで自分から積極的に挨拶するようにしてください。
挨拶と言ってもかんたんで構いません。「おはようございます」「お疲れさまでした」が最低限できれば問題ありません。
挨拶をしっかりしておけば、ヘルプ先で悪く思われることはないでしょう。
ヘルプ先のやり方に従う
ヘルプ先にはヘルプ先のルールがあります。
今まで通りのやり方をしていると、誤解を招いたり批判を浴びるかもしれません。
たとえあなたが年上であっても、わからないことがあれば質問し、勝手な行動は取らないようにしてください。
ヘルプ先のやり方を尊重することで、そこで働く人達にも協力してもらえるでしょう。
勤務条件を確認する
ヘルプに行くときは、事前にどんな条件で働くのか確認しておきましょう。
時給はいくらになるのか?特別手当は出るのか?交通費は出してもらえるのか?など、ヘルプに行く前に確認してください。
制服も店によって異なる場合があります。制服のサイズを伝え、どのタイミングで着替えるのか確認しましょう。
あらかじめ勤務条件を確認しておけば、ヘルプに行った時にパニックにならずに働けます。
回数や期限を確認する
ヘルプに行くときは1回限りなのか、複数回行く必要があるのかも確認しておきましょう。
たまたま人手が足りない日に行くだけなら気分転換にもなりますが、何日もヘルプに行かされるのは大変です。
勤務場所が異なると通勤にも影響を与え、生活習慣が狂います。
ヘルプに行ってストレスが溜まることがないように、回数や期限を確認しておいたほうが良いでしょう。
ヘルプに行くと損する時はバイトを辞める
ヘルプに行きたくない時は断ったほうが良いですが、断り続けることで損することもあります。
ヘルプを断り続けると、文句を言われたり、責任のある仕事を任せてもらえなくなるかもしれません。
もし、ヘルプに行かないことで不利益が生じるのであれば、思い切ってバイトを辞めた方が良いです。
たとえ圧力をかけられてなくても、何度もヘルプの依頼を断るのは気持ちいいものではありません。
ヘルプは掛け持ちしているのと一緒であり、働き方も異なります。心身の負担が大きいです。
ヘルプを続けるのは無理だと思ったら、バイトを変えることも視野に入れましょう。
まとめ
バイト先がチェーン店だと、系列店までヘルプに行くことがあります。
どうしてもヘルプに行きたくないのであれば、無理がない範囲で断るようにしてください。
ヘルプは断って良いんだね
ヘルプを断る時は、事前に予定を入れておくと断りやすくなります。
予定がなくても遠方で通勤に支障があったり、体調を理由にすれば断りやすくなるでしょう。
ただし、ヘルプを頼まれるのは人手不足だったり、あなたが信頼されているからです。
ヘルプに行くことでバイト代が増えるし、スキルアップにもなります。
もし、一度もヘルプに行ったことがないのであれば、試しに行ってみるのはいかがでしょうか。
環境が変わることで新鮮な気持ちで働けるようになり、よりバイトが楽しめるようになるでしょう。