バイトという立場で新人教育を任されると、戸惑いますよね。
バイトが新人教育するのはおかしくない?
店長や社員がいるのに、バイトに新人教育をさせるのはおかしいと思う気持ちわかります。
間違ったことを教えたらどうしようかと不安になるし、きちんと教えられるか心配ですよね。
実は、役職に関係なくバイトでも新人教育をすることがあります。
バイトでも大丈夫だと思われているため、新人教育を任されるのです。
そこで今回は「新人教育を任される理由とコツ」を解説します。
どうやって新人教育したら良いかわからない人は、ぜひ参考にしてください。
バイトなのに新人教育を任される理由
通常、新人教育は店長や社員(担当マネージャー)が行います。
しかし、職場によってはバイト同士で新人教育をさせることがあります。
どうしてバイトなのに新人教育を任されるのでしょうか?その理由を解説します。
仕事ができる
普段から真面目に働いており、ミスなく仕事ができる人は新人教育を任されやすいです。
仕事ができない人に新人教育を任せることはないため、新人教育をさせられるのは信頼されている証拠です。
他人に仕事を教えることは、また別の能力が必要になりますが、あなたなら大丈夫だと思われています。
店長の期待に答えるためにも、がんばって対応していきましょう。
長く働いている
特に仕事ができるわけではなくても、バイト歴が長い人は新人教育を任されやすいです。
なぜなら、長く働くことで仕事のことや職場のことがわかるようになってくるからです。
新人教育と言っても、バイトではマニュアル通りできれば良しとされるため、教えるスキルが求められるわけではありません。
長く働いていると新人の世話をすることが多くなるため、覚悟しておきましょう。
年齢が近い
あなたと新人の年齢が近いという理由で、新人教育を任されることもあります。
年齢が近いと価値観が合いやすいため、年配者が説明するより受け入れやすいからです。
同年代だと友達感覚で教え合うことができるし、職場にも馴染みやすくなります。
そのため、「バイトをして1ヶ月しか経ってないのに新人教育を任された」ということもあります。
店長が忙しい
新人教育をするためにはある程度の時間が必要になりますが、店長が忙しいと教育する時間を取れません。
店長は通常業務の他に仕入れをしたり、会議に出たりしなければいけないため、何かと忙しいです。
特に店長が料理人だと料理に集中しなくてはいけないため、接客(ホール)のことは後回しになりがちです。
そのため、バイト同士で新人教育をさせて、効率よく店が回るように工夫しているのです。
チームワークの強化
バイトでは従業員同士のチームワークが大切です。
チームワークが強化されれば職場が明るくなり、お客さんの印象も良くなります。
先輩が後輩を教えることでコミュニケーションが生まれ、協調性が養われます。
従業員同士で助け合うような関係性が築ければ、人間関係のトラブルも起きにくいです。
スキルアップしてほしい
従業員のスキルアップのために、新人教育を任せることもあります。
人に教えるという行為を通して、自分自身の仕事を見つめ直すきっかけにしてほしいのです。
いい加減に教えて間違った知識を付けられると困るため、教える側も努力しなければいけません。
あなたにより活躍してもらうためにも、新人教育を任せ、人間的な成長を促しているのです。
辞めてほしくない
新人教育という重要な仕事を任せることで、退職を防止する狙いがあります。
責任感が強い人なら「自分は教育係だからここで辞めるわけにはいかない!」と思うものです。
そのような人に、「新人が入ってきたから、ある程度できるまで辞めるのは待ってほしい」と言えば、思いとどまるのではないでしょうか。
新人を教育する内に、やる気が戻り、退職を撤回するかもしれません。
誰でもできる!新人教育のコツ
新人教育はただ仕事を教えれば良いわけではありません。
教え方を工夫しないと覚えてくれないため、いつまで経ってもできるようにならないからです。
早く一人前になってもらうためにも、次のことを意識しながら教えるようにしてください。
目的を伝える
どんな仕事でも目的があって、それをする意味があります。
目的を伝えないまま、「これをやって」と指示するだけでは新人は理解できません。
簡単なことでも「なぜこれをするのか?しなければいけないのか?」ということを説明しながら教えてください。
目的を明確にすることで理解度が上がるため、やる気を出してがんばってくれるようになります。
手本を見せる
新人に仕事を教える時は、手本を見せながらやると上手く行きます。
接客、レジ打ち、商品の整理、掃除の仕方など、あなたが普段やっている仕事を新人に見せて、理解してもらうのです。
手本を見せる時は自分のペースでするのではなく、新人にもわかりやすいようにゆっくり作業してください。
あなたが先輩から教えられたことを思い出し、同じような感覚で教えていくと、上手くいきます。
雰囲気を作る
入ってきたばかりの新人はどうしても萎縮してしまうため、働きやすくなるような雰囲気を作ることが大切です。
たとえば、新人が出勤してきたらあなたから声をかけてください。
「今日は良い天気だね」とか「寒いね」などと話しかけるだけで構いません。
何気ない会話でも緊張がほぐれるため、仕事をする姿勢が整います。
会話を通して親しみを感じてもらえれば、指導の際にきちんと聞いてくれるようになるでしょう。
怒らない
新人が失敗しても、怒ったりイライラしてはいけません。
頭ごなしに怒ることで新人は萎縮してしまい、余計に失敗を重ねるようになります。
あまりにも怒りすぎると、嫌になって辞めてしまうこともあります。
たとえ間違っても怒りたい気持ちをグッと抑えて、フォローに徹しましょう。
「大丈夫だよ」と優しく声をかけ、「こうすれば良かったね」と修正点を伝えることで、いつかできるようになります。
偉そうにしない
新人教育を任されると、自分の方が立場が上だと錯覚し、上から目線で接しがちです。
できない新人に駄目出ししたり、文句を言いたくなることもあるでしょう。
しかし、バイトという立場を忘れて偉そうな振る舞いをしていると、新人から嫌われます。
いくら説明しても言うことを聞いてくれなくなり、教育が上手くいかなくなるでしょう。
偉そうにするのではなく、新人と同じ目線に立って教えるようにしてください。
新人教育の進捗を報告する
新人教育をしている時は、必ず店長に進捗状況を報告するようにしてください。
どこまで教えたのか?どこまでできるようになったのか?を正しく報告することで、新人教育の見通しが立つようになります。
新人が独り立ちできるようになったら成功です。通常の業務に戻れるようになるでしょう。
新人教育を任されたら自分のペースで教えてしまいがちですが、一旦立ち止まって他人の意見を聞くことも大切です。
店長や周りの人から意見をもらうことで、間違った指導をしていた時に軌道修正してもらえます。
報告を怠らないことで、真剣に取り組んでいると思ってもらえます。
教えるのが下手でも焦らない
いざ教える側に立つと、教えることの難しさを感じる場合があります。
教えることに慣れていない人は、自分の言葉でうまく説明できません。
しかし、教えるのが下手でも焦らないでください。
上手く教えるのは難しいし、個人の資質に大きく依存するからです。
たとえ丁寧に教えても、本人にその気がないと覚えられません。
教える側も・教わる側もすぐに成長することはないため、焦りは禁物です。
自身の教えるスキルを上げるためにも、根気よく教えていきましょう。
新人教育をして評価を上げよう
新人教育を任されるとどうしても嫌なイメージを抱きがちですが、メリットもたくさんあります。
新人が育てば人手不足は解消するため、あなた自身の仕事が楽になります。
困った時に助けてくれるようになれば、バイトを休みたい時に代わってくれるかもしれません。
新人が即戦力として育てばバイト先から評価してもらえるため、時給をアップしてもらえるチャンスです。
また、就活でも新人教育の経験があることで、面接官に評価してもらえるようになります。
このように、新人教育がプラスになることもあります。
面倒くさがらずに“自分のため”だと思って、新人教育をがんばってはいかがでしょうか。
まとめ
バイトという立場でも新人の教育を任されることがあります。
バイトだからと妥協せずに、新しく与えられた仕事だと割り切って、前向きに取り組んでください。
新人教育も大切な仕事だね
新人教育を任されるのは、仕事ができる人であったり、店長から信頼されているからです。
面倒くさがらずに好意的に受け取り、スキルアップを目指してがんばってください。
新人を教育する時は仕事の目的を伝え、手本を見せながら教えると上手くいきやすいです。
また、新人が働きやすいように声をかけたり、雰囲気作りを意識することで、やる気を持って働いてくれるようになるでしょう。
新人教育することはあなた自身にもメリットがあります。
怒ったり、偉そうな態度を見せずに、優しく教えてあげてくださいね。