バイトでの上下関係はとても複雑です。バイト先にいる年下の先輩に、ついタメ口で話したりしていませんか?
タメ口で話しかけたら怒られた…
年齢は自分の方が上なのに、どうして怒られるのか不思議ですよね。
仲良くなりたいからフレンドリーに話しかけたのに、これではコミュニケーションが取れないと思う気持ち、よくわかります。
実は、バイト先では年齢よりも「いつから働いているのか」といった経験が重視されます。
そのため、年上の後輩が年下の先輩相手にタメ口を使うと、失礼になります。
バイトをしている内は嫌われたくないし、できるだけみんなと仲良く働きたいですよね。
年下の先輩相手にタメ口を使い、微妙な空気になった経験がある人は、上手に付き合う方法を学んでいきましょう。
年齢よりも先に入った人が上になる
高校生までは、自分より年下に敬語を使うことはなかったと思います。
学年が1つでも上なら敬語を使うし、1つでも下ならタメ口だったでしょう。
特に親しくない相手でも、同い年か年下ならタメ口で接していたのではないでしょうか。
しかし、バイトは年功序列ではなく、先に入社した人が上になります。
いくらあなたの方が年上で仕事ができたとしても、先にバイトをした人が先輩になり、あなたより上の立場になります。
そのため、年下だからといってタメ口で話しかけたり、フレンドリーに接していると、不快に思われるかもしれません。
何も考えずにタメ口を使うことで、ビジネスマナーがない人間だと思われます。
年下から「年上のくせに常識がない」と思われるのは恥ずかしいですよね。
バイトをしている時は、学生時代のノリでタメ口を使わないように注意しましょう。
新人は誰にでも敬語を使う
新人はバイト先での人間関係が形成されていません。
バイト仲間がどんな性格でどんな人物なのかわからない状態です。
それなのに、初対面からタメ口で話しかけていると「新人のくせに偉そう」とか「常識がない」と思われ、嫌われてしまいます。
バイトを始めたばかりなのに、いきなり嫌われるのは辛いですよね。
悪意がなくても新人がいきなりタメ口を使うと誤解されます。
新人はみんなに教えてもらう立場です。相手が年上・年下は関係ありません。
バイトに慣れていないうちは、どんな相手にも敬語を使い、常に低姿勢で接するようにしましょう。
店長や社長には常に敬語を使う
先輩・後輩の関係ではなく、店長や社長など雇用主が年下という場合もあります。
雇われている立場になるので、常に敬語で話してください。
相手が自分より年下だからといって、タメ口で話してはいけません。
相手から「年下だからタメ口でも良いですよ」と言われても、仕事中は敬語を使うようにしてください。
いくら仲が良くても従業員が雇用主に対してタメ口を使うのはNGです。
他のバイト仲間やお客さんが見たらびっくりします。
たとえコネでバイトをしているのだとしても、仕事中は雇用主に対して敬語を使うようにしましょう。
だいぶ年が離れていても敬語は必要?
年齢が2、3歳しか違わないのなら、年下の先輩相手にも敬語は使いやすいです。
しかし、10歳も20歳も年齢が違う相手に敬語を使うか悩みますよね。
高校生の先輩相手に、40歳の主婦が敬語を使うのはおかしいと思うかもしれません。
基本的には親子ほど年が離れていたとしても、先輩には敬語を使いましょう。
バイトといっても仕事ですから、社会人としてのルールに則るべきです。
ただし、あまりにも堅苦しい敬語を使うと先輩も萎縮します。
素っ気ない印象を与えるため、もう少しラフな言い方に変えてください。
たとえば、仕事を教えてもらいたい時に「○○はどうしましょう?」とか「これでいいですか?」と聞きます。
仕事の指示をされたら「わかりました」とか「後でやりますね」と言った感じで、少しラフな言い方をします。
丁寧な言葉づかいを心がけれいれば、いわゆるビジネス敬語でなくても気持ちは伝わります。
年下の先輩にも一目置かれるようになり、コミュニケーションが取りやすくなるでしょう。
タメ口にしても良いタイミングとは
バイトでは年下であっても先輩なら敬語が基本です。
しかし、いつまで敬語を使うべきか悩みますよね。
年下の先輩の中には、年上の後輩が敬語を使うことに負い目を感じる人もいます。
「自分より後から入ったとはいえ、年上で人生経験豊富な人に、敬語で話しかけられるのは気が引ける」と思っています。
そういう先輩は「タメ口で大丈夫ですよ」と言ってきますので、徐々に敬語を止め、タメ口を使っていきましょう。
また、同い年の先輩なら初日から「タメ口でいいよ」と言われる場合もあります。
相手からのお願いであれば、最初からタメ口でも構いません。
他にもバイト中に仲良くなったり、プライベートの話をしている内に、自然とタメ口になる場合もあります。
お互い信頼関係ができている状態だと、年下の先輩相手にタメ口で話しかけても注意されることはないでしょう。
ただし、相手から何の許しもなく、仲良くなってもいないのに、突然タメ口になるのは駄目です。
「自分はもう新人じゃないから敬語を使わなくてもいいだろう」と、勝手に判断するのは良くありません。
バイトをしている限り、ずっとあなたは後輩です。
自分の判断だけで、勝手にタメ口を使わないようにしましょう。
年上の後輩相手との接し方
長くバイトをしていると、年上の後輩が入ってくる場合もあります。
あなたが年下の先輩になり、話し方を工夫しなければいけません。
自分よりかなり年上の人が後輩になると、指導が大変です。
色々言ってしまうと「プライドを傷つけてしまうかな?」と心配にもなるでしょう。
しかし、仕事と個人的な感情は分けてください。
年上の後輩が間違ったら、遠慮せずに注意することが大切です。
指導するときはタメ口や命令口調ではなく、敬語を使ってください。
後輩だからと偉そうな言い方をしてはいけません。
親しくなるまで敬語で話、丁寧な対応を心がけましょう。
思いやりを持って接しよう
人間関係は、年上・年下関係なく、相手を思いやる気持ちが大切です。
思いやりを持って接していれば、トラブルになることはありません。
たとえば、年上でもタメ口で話して欲しい人もいます。
年齢に関係なく、バイト仲間とフランクに喋って仲良くしたいからです。
そんな中で頑なに敬語を崩さず、一歩引いた態度で接していると、仲良くできません。
失礼にならない程度にタメ口を使い、心を開くようにしてください。
社会に出ると年齢に限らず、さまざまな立場の人が存在します。
どんな人にも思いやりを持って接すれば、人間関係で困らないでしょう。
まとめ
バイト先にいる年下の先輩への接し方、年上の後輩への接し方についてお話しました。
バイト先では自分より前から働いている人は全て先輩になりますので、年下でも敬語を使うようにしましょう。
どんな相手でも最初は敬語を使うと間違いがないね
仲良くなればタメ口になることもあるし、先輩の方から「敬語は止めてください」と言われる場合もあります。
しかし、新人のうちは敬語で話すのがベターです。
少なくとも敬語で話しかけていれば、相手に悪く思われることはありません。
もし、あなたが年上の後輩をもつ身となった時も、敬語を使うようにしてください。
後輩とはいえ人生の先輩を相手にするため、タメ口で接してはいけません。
初めは気を使うかもしれませんが、信頼関係を築いていく内に話し方も変わってきます。
「基本的にバイトのコミュニケーションは敬語を使う」ということを覚えておけば、人間関係の悩みは減るでしょう。