バイト経験がないため「未経験歓迎」と書いてある求人に応募したのに、落とされることがあります。
未経験歓迎って嘘なの!?
未経験でも大丈夫だと思って応募したのに、落とされるのはショックですよね。
こんなことなら応募しなければ良かった、っと後悔する気持ちわかります。
実は、「未経験歓迎」という言葉には裏があります。
未経験者なら誰でも良いわけではないため、落とされることもあるのです。
そこで今回は「未経験歓迎のバイト募集に落ちる理由と対処法」をご紹介します。
はじめてバイトする人は、惑わされないように注意してください。
未経験歓迎で落ちる理由
バイト募集でよく見かける「未経験歓迎」という言葉。
未経験者でも歓迎してくれるなら、バイトしたことがなくても大丈夫だと思いますよね。
しかし、未経験歓迎でも不採用になる場合があります。
どうして未経験でも良いはずなのに落とされるのでしょうか?よくある理由をご紹介します。
態度が悪い
未経験者だからといって、誰でも良いわけではありません。
面接に遅刻したり、足を組んで椅子に座ったりしていると、「態度が悪い」と思われます。
緊張からくるものだったとしても、暗い表情をしたり、キョロキョロするのもマイナスです。
はじめての面接だと態度やマナーがわからないため、ふとした態度が悪印象に繋がりやすいです。
身だしなみが悪い
態度が悪いのと同様に、身だしなみが悪い人も不採用になりやすいです。
服に汚れやシミがついていたり、シワだらけの服を着ていると、不潔に感じられます。
無精髭を生やしていたり、きつい香水をつけて来るのもマイナスです。
清潔感がないと人前に出せないと判断されるため、面接官の印象を損ねるでしょう。
シフトが合わない
希望するシフト(勤務できる曜日や時間)が合わないと、どんな人でも採用することはできません。
バイト先が週4日働ける人を求めているのに、週3日しか働けなかったり、土日働いてほしいのに働けなければ、採用されることはありません。
未経験者ほど多く出勤して仕事を覚えてほしいと思われているため、出勤できない人は不利になります。
働いたことがない
これまで全くバイトをしたことがない人も落とされやすいです。
全く働いたことがない人は覚えるまで時間がかかり、教える側の手間が発生します。
一度でも働いたことがあると社会性やマナーが身につきますが、未経験者はできるか不安になります。
特に20代以上のニートや引きこもりがちな人は、不利になりやすいでしょう。
経験者が応募してきた
未経験歓迎であっても、経験者より優先するわけではありません。
経験者で良い人が応募してきたのであれば、未経験者よりそちらを採用します。
募集開始直後は未経験者でも採用されやすいですが、しばらく経った後だと枠が埋まってきます。
応募する時期が遅くなればなるほど、未経験者は採用されづらくなります。
未経験歓迎は嘘?あえて募集するワケ
雇用主がバイト募集で「未経験歓迎」とするのには理由があります。
どのような意図があって、未経験歓迎としているのか見ていきましょう。
応募者を増やしたい
バイト募集で「未経験(者)歓迎」とアピールすれば、応募が増える傾向にあります。
応募者が増えると、希望に合った人材が見つかりやすくなるため、採用後の失敗を避けることができます。
時給が低く、待遇が悪い会社はそのままだと誰も応募してくれないため、未経験歓迎としてアピールすることもあります。
若手が不足している
バイト未経験者は10代~20代前半の若者に多いです。
建設業や介護関係は若い人材が少ないため、「未経験歓迎」として若者の応募を促しているのです。
若者の未経験者だと大丈夫でも、20代後半から30代以上の未経験者は、雇ってもらいにくくなります。
業界未経験者はOK
バイト先の業界が未経験でもOKという意味で「未経験歓迎」という言葉を使っている場合があります。
たとえば、飲食店でバイトをしていた人が、異なるIT業界で事務のバイトをするといった感じです。
その業界で働いた経験がなくても、他の業界で経験があれば、ある程度の実力を判断することができます。
そのため、全くバイトをしたことがない人は対象外になりやすいです。
努力できる人がほしい
未経験者が新しい仕事をするためには、努力が必要になります。
先輩に教えられるだけでなく、自分で積極的に動き、仕事を覚えなくてはいけません。
新しいことを覚えようとする人が入ってくれば、職場は活性化します。
努力できる人を採用するために、あえて「未経験歓迎」としているのです。
ブラックで離職者が多い
ブラック企業で離職者が多いため、未経験歓迎を掲げている場合もあります。
人がすぐ辞める環境だと即戦力になるまで育たないため、経験が浅い人ばかりになります。
退職者が出る度にバイト募集をしているため、未経験歓迎という言葉自体は嘘ではありません。
このようなバイト先で働くと全くスキルが身につかず、使い捨てにされるでしょう。
未経験歓迎に騙されない方法
未経験歓迎にする理由はさまざまあるとはいえ、本当に未経験者を募集しているバイト先が良いですよね。
面接したときに「やっぱり経験者じゃないと駄目」と言われても困るでしょう。
そこで、どのようにすれば未経験歓迎に騙されなくなるのかご紹介します。
応募前に質問する
一番確実なのは、応募前に質問することです。事前に確認すれば無駄な時間を費やさずに済みます。
電話で確認するときは、次のように質問してください。
「未経験歓迎と書かれていましたが、私はこれまでアルバイトをしたことがありません。それでも大丈夫でしょうか?」
このように尋ねることで、バイト先の真意がわかります。
本当に未経験でもOKなら「大丈夫です」と言われるし、業界未経験者だけなら「それなら難しい」と拒否されるでしょう。
学生が中心のバイトに応募
学生が中心となっているバイト先なら、本当に未経験でも大丈夫なことが多いです。
大学生は社会人経験がないし、高校生ならバイト自体が初めての人もいるからです。
そのため、未経験歓迎としてバイト募集を出すことはおかしくないし、経験者でなくても採用してくれます。
ファミレスやファストフード、カフェやカラオケ店は学生が中心であるため、未経験でも問題ないでしょう。
同業種の体験談を見る
スキルが必要そうに見える仕事で、本当に未経験でも働けるのか不安に思ったら、同業種の体験談を見て参考にしてください。
バイト体験談は、当サイトを含めてインターネット上に多く公開されています。
たとえば、医療や介護の仕事は、バイトでも資格やスキルが必要に感じます。
しかし、医療事務なら資格は必須ではないし、受付や雑用ならスキルがなくてもできます。
内容によって完全に未経験でもできる・できないという仕事があるため、事前に体験談を見てどのような仕事をするのか把握しておきましょう。
未経験歓迎で採用されるコツ
本当に未経験者OKだったとしても、未経験者は経験者に比べて不利です。
何も考えずに面接を受けると、あっさり不採用になってしまうでしょう。
どのようにすれば未経験歓迎で採用されやすくなるのか、採用されるコツをご紹介します。
下調べして面接を受ける
実際にそのバイトをしたことがなくても、知識だけなら身につけることができます。
たとえば、飲食店のバイトなら会社のホームページにメニューが掲載されています。
どんなメニューがあるか把握しておけば、「○○ハンバーグを作れるようになりたい!」などとアピールすることができます。
コールセンターのバイトなら、電話のかけ方に関する本を買って、話し方を学ぶことができるでしょう。
このように、事前に予習をしておくことで、未経験でもやる気をアピールすることができます。
特技や強みをアピール
バイト経験をアピールできないのであれば、特技や強みをアピールしてください。
たとえば、料理が趣味の人なら、普段どんな料理を作っているかアピールしましょう。
飲食店でバイトした経験がなくても、料理を作った経験があれば採用してくれます。
また、中学生・高校生時代に部活をしていたというのもアピールになります。
部活をしていた人は根性があると思われるため、未経験者でも努力しそうだと感じ取ってくれるでしょう。
募集されたらすぐ応募
未経験歓迎のバイトに応募するときは、なるべく募集が始まってからすぐ応募するようにしてください。
未経験歓迎だと応募者が多くなるため、様子見しているとあっという間に未経験者枠が埋まってしまいます。
早く応募すればするほど未経験者でも雇ってくれるため、やりたい仕事ができるようになるでしょう。
未経験者を歓迎してくれる職種
「未経験歓迎」が嘘なバイトもあれば、本当に未経験者を歓迎してくれる職種もあります。
元から未経験者が多い職場なら、疑う必要はありません。
そこで、どんな職種・業種なら未経験者を歓迎してくれるのかご紹介します。
飲食業
ファミレスや居酒屋など、飲食業は未経験歓迎な場合が多いです。
飲食店は数が多く、人手不足になりやすいからです。
高校生や大学生が多く働いており、イチから育ててくれます。
覚えることはたくさんありますが、マニュアルがあるので問題ありません。
個人店だと店長や先輩が教えてくれるため、安心して働けるでしょう。
営業職
テレアポやイベント販売など、営業職も未経験者を歓迎してくれます。
未経験者でも売上を上げれば問題ないし、評価してくれるからです。
経歴よりも人柄やコミュニケーション能力を重視し、与えられた仕事を正確にできれば問題ありません。
人と話すのが得意で、明るい性格の人なら採用してくれるでしょう。
清掃業
清掃員やハウスキーパーなど、清掃業も未経験者を歓迎してくれます。
仕事内容が比較的かんたんであり、特別なスキルは必要ないからです。
立ちっぱなしの仕事できつい部分もありますが、肉体労働ほどではありません。
柔軟な働き方ができれば、未経験者でも採用してくれるでしょう。
物流
倉庫のピッキングや梱包・検品など、物流の仕事も未経験者を歓迎してくれます。
単調な仕事内容が多く、新しい仕事を覚える機会が少ないからです。
それでいて需要が高い分野であるため、常に人手が足りていません。
大量募集している場合も多いため、経験は問われないでしょう。
教育関係
塾講師や家庭教師など、教育関係の仕事も未経験者を歓迎してくれます。
人に教えた経験がなくても、学歴や資格があれば問題ないからです。
多くの塾や会社では、トレーニングプログラムを提供しており、未経験者でも必要なスキルが身につきます。
生徒とのコミュニケーションに問題がなければ、未経験者でも採用してくれるでしょう。
まとめ
経験がないから「未経験歓迎」のバイトに応募したのに、落とされるとショックですよね。
しかし、「未経験歓迎」には色んな意味があるため、すぐに飛びつくのではなく、慎重に判断してください。
未経験歓迎でも安心できないね
未経験歓迎でも誰でも良いわけではないため、面接の態度が悪かったり、身だしなみが悪いと落とされます。
また、未経験者よりも経験者の方が優遇されるため、経験者の応募が多いと不採用になりやすいです。
未経験歓迎にすると応募者が増えるため、離職率が高いブラック企業があえてアピールしている場合もあります。
偽りの未経験歓迎に騙されないためには、応募前に質問したり、同業種の体験談を読むなどして、判断するようにしてください。
未経験歓迎でも気を抜かずにしっかり面接対策をすることで、経験不足を補うことができます。
ぜひ、経験のなさに臆することなく、あなたの魅力をアピールしましょう。