バイト募集で見かける「若干名」という言葉。具体的ではないのでわかりづらいですよね。
若干名って何人?
若干なら少ない気がするし、応募しても採用してもらえないのではないか?と思います。
どうせ応募するなら、できるだけ採用されやすいバイトに応募したいですよね。
実は、バイト募集の若干名という言葉はとてもあいまいです。
1~2人しか採用しない場合もあれば、10人近く採用する場合もあります。
そこで今回は「バイト募集の若干名に関する基礎知識」をご紹介します。
若干名という言葉に不安を感じる方は、前もって学んでおきましょう。
若干名とは
若干名とは、採用人数が決まっていないときに使用される言葉です。
若干という言葉の意味は、「さほど多くない数量」を表すときに使用され、少しばかりの採用人数を示すときに用いられます。
あまりピンとこない方は、次のように私生活での出来事に置き換えてみてください。
・AはBに比べて若干長い
・いつもより若干混んでる
・若干寝坊したが間に合いそうだ
このように、「少し」「わずかに」「多少」を表したいときに「若干」という言葉を使うことがあります。
同様に「数名」「複数名」という言葉が使われることもありますが、若干名の方がよりあいまいな表現になるでしょう。
バイト募集で若干名という言葉が使われていたら、基本的には採用される人数が少ないと思うようにしてください。
若干名は何人?
若干名は、少しばかりの人数を採用したいときに使いますが、明確な決まりがあるわけではありません。
1~3人程度採用することもあれば、10人近く採用する場合もあります。
たとえば、個人の飲食店やアパレルショップなら、若干名は1~2名であることが多いです。
限られた人数で業務をしているため、採用できる人数にも上限があるからです。
逆にイベントスタッフやオペレーターの募集であれば、若干名でも10人以上採用する場合があります。
一度に大量募集する場合も少なくないため、若干名でも採用人数が多くなります。
このように、「若干名」という言葉はあいまいな表現であるため、正確な人数を把握するのは難しいです。
あくまで雇用主のさじ加減で上下しますが、募集内容にヒントが隠されているため、よく読んで推測するようにしてください。
若干名は募集期間も関係する
若干名が何人かは、募集期間から判断することもできます。
募集期間が短いと応募数は限られるため、採用人数は少なくなるからです。
よほどの人気バイトを除き、短い期間に応募が殺到することはありません。
採用側もそれはわかっているため、あえて期間を短くして応募を制限しているのです。
募集期間が短い「若干名」の求人を見たら、採用人数は少ないと認識しておきましょう。
若干名に0人は含まない
若干名は少ない採用人数を表すときに使用するため、若干名に0人は含むのではないか?と思いますよね。
しかし、若干名に0人を含むことはありません。
0人は「採用しない」と同義であり、採用人数が0人だと求人する意味がないからです。
そのため、若干名でも最低1人は採用するし、人手が欲しいから求人しています。
ただし、病院や介護などの専門職は別です。
専門職は妥協できないため、若干名でも誰も採用しないケースも考えられます。
若干名と書かれた専門職に応募する際は、0人も含むと認識しておきましょう。
若干名が使われる求人媒体
若干名という言葉は、求人サイトよりも折込チラシや看板などでよく使用されます。
折込チラシは配布するチラシの数で料金が決まるし、看板はずっと出しているものなので、あいまいな表現にするほうが都合が良いからです。
一方、求人サイトはシステムで管理されているため、あいまいな数値にはできません。
1人なら1人、5人なら5人と採用人数を決める必要があります。
そのため、求人サイトの方が採用人数を明確にしている場合が多いです。
※求人サイトの仕様によって、採用人数(募集人数)を設定しない場合もあります。
ただし、人材派遣会社のサイトでは「若干名」という言葉が使われることもあります。
派遣先が見つからなければ仕事を紹介できないため、何人紹介できるかわからないからです。
求人媒体によって、若干名を使う・使わないの傾向が異なるため、注意しましょう。
若干名で募集する理由
どうして雇用主は「○人採用します」と、正確な人数を記載して募集しないのでしょうか?
応募者の立場からすると、若干名とあいまいな表記をされるのは嫌ですよね。
しかし、いじわるで「若干名」と表記しているわけではありません。
バイト募集に若干名と記載するのは、次のような理由があります。
採用人数が未定
何人採用するかわからない場合、「若干名」という言葉を使います。
バイトは離職率が高く、状況に応じて採用できる人数が変わってくるからです。
特に初めて求人する場合、何人応募があるかわかりません。
良い人材が集まれば多く採用したいし、そうでなければ予定より少なくしたいです。
そのため、「若干名」としてあいまいな表現にし、幅をもたせているのです。
良い人材だけ採用
バイト募集したからといって、必ずしも最適な人材が集まるとは限りません。
採用人数を明確にすれば、良い人材とは言えない人が応募してくる可能性もあります。
専門職なら資格や経歴も重要になるし、できるだけ能力が高い人がほしいです。
だからといって、「能力がある人だけ応募してください」と書くわけにもいかないため、若干名にするのです。
応募数で決めたい
バイト募集してもどのくらいの人数が応募してくるかわかりません。
採用人数を多くすれば応募者が殺到するかもしれないし、少なくすれば応募がない可能性もあります。
応募数が多ければじっくり選考できるため、より良い人材が見つかりやすいです。
応募人数の目処が立たないことから、「若干名」として採用人数をあいまいにしているのです。
1人は書きづらい
欠員が出て1人しか採用するつもりがなくても、「1名募集」とは書きづらいです。
1名募集と書けば倍率が高いイメージがあるため、応募が少なくなってしまうからです。
競争率が激しいと思われれば、最悪誰も応募してくれないかもしれません。
応募のハードルを下げるためにも、若干名と表記して、応募しやすくしているのです。
採用するつもりはない
積極的に採用するつもりはない場合、「若干名」と記載することがあります。
良い人がいれば採用しても良いかなぐらいの考えであり、基本的には様子見で終わります。
採用する意思を見せなければ誰も応募してくれないし、批判される可能性もあります。
そのため、若干名という言葉を使って批判を避ける狙いがあります。
若干名は受かりにくい?
若干名で募集されていると採用人数がわからないため、通常より受かりにくいのではないか?と思いますよね。
実際のところ、あいまいな表現をしているのは、すぐ人材が欲しいわけではないからです。
すぐ人材が欲しいのであれば、明確に「○名募集」と表現するし、募集する意図も説明できます。
しかし、「若干名採用します」と書かれているだけだと、危機感は感じられません。
「人数は足りてるけど、良い人がいれば採用してもいいかな」ぐらいに思っている場合が多く、適当に扱われる可能性もあります。
一概に「若干名は受かりづらい」とは言い切れませんが、通常よりは受かりづらいと言えるでしょう。
若干名は早いもの勝ち?
若干名は採用人数が限られているため、通常の募集より受かりにくいです。
しかし、募集が開始されてからすぐ応募することで、逆に受かりやすくなります。
どんな理由であれ、バイト募集するということは人材が必要だからです。
長々と採用活動をするよりも、すぐに人材が見つかって募集を締め切るほうが負担は少なくなります。
そのため、若干名の募集が開始されてすぐ応募すれば、倍率に関係なく受かりやすくなるでしょう。
若干名と数名の違い
バイト募集には若干名の他に「数名」と表現している場合があります。
「数名」も具体的ではないため、何人採用されるかわかりづらいですよね。
「数名」は少数の人数を指しますが、「若干名」と比べてやや多くの人を募集していることを示します。
若干名のように1~2人ではなく、3人以上採用するケースも多く、部署全体で新しいメンバーを募集する際に使用されます。
そのため、「若干名募集」の求人よりも「数名募集」の求人の方が、採用される可能性は高まるでしょう。
募集人数を気にしすぎない
バイト募集に若干名と書かれてあれば、何人採用されるかわからないため、不安になりますよね。
しかし、本当にやりたいバイトであれば、募集人数を気にせずに応募してください。
募集人数を気にしてもネガティブになるだけだし、前向きな気持ちで面接が受けられなくなります。
たとえ募集人数が1人であっても、しっかり面接対策を行い、あなたの熱意をアピールすれば、採用してくれます。
面接官に「一緒に働きたい」と思ってもらえれば、予定数を超えて採用してくれる可能性もゼロではありません。
募集人数が何人でもやりたいバイトに応募すればやる気も出るし、不採用でも納得できます。
若干名という言葉にとらわれすぎずに、あなたに合ったバイト先を探すようにしてください。
まとめ
バイト募集に「若干名募集」と書かれていると、何人採用されるかわかりませんよね。
雇用主によって「若干」の基準が異なるため、あまり気にしすぎないようにしてください。
若干名も色々あるんだね
若干名とは、少ない人数を募集するときに使われる言葉であるため、1~3人程度であることが多いです。
中には10人近く募集する場合もありますが、10人超えることはまれであるため、応募先の事業規模で判断するようにしてください。
雇用主が若干名で募集するのは、採用人数が未定であったり、良い人材を採用するためです。
「1名募集」とすればハードルが高いイメージがあるため、あえて若干名とする場合もあります。
若干名だと人数が示されている求人に比べて、選考が適当になりやすく、受かりにくい傾向があります。
しかし、募集人数を気にしすぎると応募できなくなるため、若干名と書かれていても気にしないようにしてください。