町中でよく見かける歯医者さん。歯科助手バイトはどんな感じか気になりますよね。
歯科助手ってきつそう…
覚えることがたくさんありそうだし、きつそうだと感じる気持ちわかります。
できることなら、難しい仕事はしたくないですよね。
しかし、歯科助手だからといって、一概にきつい仕事をするわけではありません。
未経験者でも採用されるため、意外と楽な場合もあります。
そこで今回は「歯科助手バイトのメリット・デメリット」をご紹介します。
歯科助手バイトをするか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
歯科助手バイトは資格不要
医療に携わる仕事だと資格が必要になるのではないか?と思うかも知れませんが、歯科助手バイトは資格がなくてもできます。
歯科衛生士の免許や国家資格は必要なく、学校に通う必要もありません。
直接患者の体に触れることはないため、歯科の知識がない未経験者でも働けます。
年齢・学歴不問で働けるし、高校生でも歓迎してくれるでしょう。
ただし、資格不要だからといって、誰でも良いわけではありません。
あくまで医療分野になるため、責任感のある人物が求められます。
また、経験者しか採用しない歯科医院もあるため、注意してください。
歯科助手バイトの仕事内容
歯科助手の仕事内容は、歯科医師や歯科衛生士のサポートが中心になります。
受付にて来院した患者さんを誘導したり、会計や予約対応をします。
受付業務だけでなく、医療器具の準備や清掃、滅菌処理などを行う場合もあります。
時には治療中の患者の口内をバキュームで吸ったり、口元を拭いたりするため、汚れる可能性があります。
しかし、治療に関わる作業をするわけではないため、対応範囲は限定的です。
あくまでアシスタント業務が中心になるため、難しく考える必要はないでしょう。
歯科助手バイトの時給相場
歯科助手バイトの時給相場は、一般的に低い傾向があります。
地域や歯科医院によって異なりますが、時給1000円~1200円前後で募集されています(2023年11月現在)。
通常、医療関係のバイトは時給が高くなりやすいですが、歯科助手は資格不要でできるため、時給が低いところが多いです。
ただし、歯科医院は数が多いことから、歯科助手が不足しています。
時給1200円以上出す歯科医院も増えてきており、都市部だと1500円近くになる場合も珍しくありません。
経験を積むほど時給がアップしやすいため、稼げるチャンスはあるでしょう。
歯科助手バイトのメリット
歯科助手バイトには、他のバイトでは得られない魅力があります。
歯科助手バイトをすることで、どんなメリットが得られるのか見ていきましょう。
採用されやすい
歯科助手バイトは資格がなくてもできるため、採用されやすいです。
未経験でもOKとしている求人が多く、特別な知識を必要とされません。
また、歯科医院は全国にたくさんあり、コンビニよりも多いと言われています。
歯科助手バイトの経験があれば、辞めた後でも復帰しやすいでしょう。
体力が必要ない
歯科助手バイトは体力を必要としません。
パソコンを使った事務仕事が中心であり、椅子に座りながらできます。
予約制で急患に追われるケースも少ないため、体力に自信がない人でも務まります。
また、午前と午後に診察が分かれており、昼休憩が長いのも特徴です。
一度家に帰れる時間があるため、家事や育児と両立できます。
歯の知識が増える
歯科助手バイトをすると、歯の知識が増えます。
虫歯や歯周病予防はもちろんのこと、歯の病気に関する理解が深まります。
歯に関する悩みがあれば医師や衛生士に相談できるし、予防にも繋がります。
働きながら歯の知識が身につけば、歯の健康に役立つでしょう。
子供と関われる
歯科医院には子供の患者も多く、子供と関わる機会があります。
治療を怖がって泣いてる子供をあやしたり、勇気づけたりします。
治療を終えて元気になった子供の笑顔を見れば、やりがいを感じるでしょう。
また、小児歯科だと子供向けの院内になっており、遊び場などもあります。
子供がすごしやすい環境は大人でも安らぐため、明るい気持ちで働けます。
シフトの融通が利く
歯科医院は数が多く、歯科助手の取り合いになっている側面もあるため、シフトを優遇してくれる医院が多いです。
「週2~3日でOK」「午前中のみ可」という場合もあり、週1で働ける医院も増えています。
学生や子育てに忙しい主婦はもちろん、バイトを掛け持ちしたい人にもおすすめです。
シフトの融通が利くことで、空き時間を有効活用しながら働けるでしょう。
歯科助手バイトのデメリット
一方、歯科助手バイトには気をつけなければいけない点もあります。
何も考えずに応募してしまうと、働いた後に後悔するかもしれません。
そこで、歯科助手バイトにはどんなデメリットがあるのかご紹介します。
覚えることが多い
仕事内容は難しくないものの、覚えることが多いのはネックです。
受付の手順や管理方法を覚えたり、パソコンの使い方を覚える必要があります。
また、歯科の道具や用語を覚える必要があり、間違いは許されません。
患者さんの名前や顔を覚える必要もあり、記憶力が求められるでしょう。
給料が低い
資格を必要としない歯科助手は、歯科衛生士と比べると給料は低くなります。
携われる業務が限定されているため、どうしても下に見られがちです。
中には歯科衛生士と変わらない仕事をする場合もあり、「覚えることが多い割には給料が低い」といったケースも少なくありません。
経験による格差も大きいため、未経験者だと給料は上がりづらいでしょう。
歯科医師との相性
個人の歯科医院は、歯科医師との相性が重要になります。
歯科医師にはさまざまなタイプの人がおり、コミュニケーションが苦手な人も少なくありません。
高圧的で話しづらい歯科医師だと、大きなストレスになります。
歯科医師との相性は働いてみないとわからないため、運の良さも必要になるでしょう。
コミュ力が必要
歯科助手はコミュニケーション力(コミュ力)が必要になります。
患者と触れ合う機会が多く、丁寧な言葉で説明したり、わかりやすく伝えなければいけません。
時には治療に不満を持つ患者からクレームを言われる場合もあり、神経を使います。
歯科医師、歯科衛生士、患者それぞれに気を配る必要があるため、人間関係が難しくなるでしょう。
閉院になるリスク
日本にはたくさんの歯科医院があるため、競争は激しいです。
人気がある歯科医院は忙しいですが、人気がない歯科医院は暇な時間が続きます。
「たくさん働きたいけどシフトを入れてもらえない」という可能性もあり、十分稼ぐことができません。
もっと酷いと「患者が来ないから辞めてくれ」と言われる可能性もあり、辞めざるを得ない場合もあります。
歯科助手バイトに向かない人
歯科助手バイトは誰でもできますが、向き・不向きがあります。
向いてない人がバイトをすると、悩みに直面するケースが多くなり、辞めたくなってしまうでしょう。
そこで、どんな人は歯科助手バイトに向かないのかご紹介します。
飽きっぽい
歯科助手は同じ作業の繰り返しが多く、飽きっぽい人には向きません。
飽きっぽい人は好奇心旺盛なため、何でも興味を持ちたくなりますが、継続するのが苦手です。
最初だけやる気を出しても、同じ作業を繰り返す内に興味がなくなり、ミスが多くなります。
医師の指示を忘れたり、患者の要望を聞き流していると、大きなトラブルに発展するでしょう。
勉強するのが苦手
歯科助手はバイトでも覚えることが多いです。
歯科用語を覚えたり、器具や治療内容を覚える必要があります。
しかし、勉強するのが苦手な人は向学心がありません。
覚えてくるように言われても覚えられず、医師や衛生士に迷惑をかけてしまいます。
汚れたくない
歯科助手は治療行為を行いませんが、汚れる可能性がある仕事です。
患者のつばや血が飛んでくる場合もあるため、汚れたくない人には向きません。
また、気分を悪くした子供が嘔吐する可能性もあります。
患者の汚物を処理するのは歯科助手であるため、潔癖な人は苦痛を感じるでしょう。
協調性がない
歯科助手のバイトは協調性が必要になり、チームワークが求められます。
歯科医師や衛生士の指示に従い、迅速に行動しなければいけません。
しかし、協調性がない人は指示されてもテキパキ動けず、動揺してしまいます。
オロオロしていると治療の妨げになり、周りから疎ましく思われるでしょう。
歯に興味がない
歯科助手は知識がなくてもできますが、歯に興味がない人には向きません。
歯科助手のバイトをすると、嫌でも歯について学ばなければいけないし、歯に関する知識が必要になります。
しかし、歯に興味がないと学ぶ気は起きないし、やる気も湧きづらいです。
患者の苦痛や悩みにも同調できないため、コミュニケーションを取るのが難しくなるでしょう。
歯科助手バイトで採用されるコツ
歯科助手バイトも他のバイトと同様に、面接対策が必要になります。
どんな対策をすれば採用されやすくなるのかご紹介します。
積極的に質問する
歯科助手は誰でもできる仕事ですが、医療という分野である以上、責任が伴います。
面接官は「この人に任せて大丈夫だろうか?」という点を見ており、コミュニケーション力を判断します。
質問しても答えられなかったり、興味がなさそうな態度を示すと採用されません。
そのため、面接では積極的に質問し、歯科に興味があることをアピールしてください。
「どんな仕事をするのか?」「どんな患者が多いのか?」「治療にはどのくらい時間がかかるのか?」などを質問すると、やる気を感じてくれるでしょう。
清潔感のある服装
歯科医院は病院であるため、清潔感のある服装が求められます。
襟付きのシャツにストレートパンツを履くなど、フォーマルな格好を意識してください。
茶髪程度の髪色なら問題ないものの、金髪やアッシュだと不快感を与える可能性が高いです。
なるべく派手な髪色・髪型にしないほうが良いでしょう。
また、ピアスやネイルなども禁止されているため、外して行ったほうが無難です。
前向きな志望動機
志望動機を聞かれたときは、なるべく前向きな動機を伝えるようにしてください。
「歯の健康に関心がある」「虫歯治療で助けてもらった」「歯で困っている人の役に立ちたい」など、歯にまつわる動機がおすすめです。
子供に限らず、歯医者に対して「痛い」「怖い」というイメージを持つ人は多いため、前向きな人は重宝されます。
歯科に対して悪いイメージを持っていないことが伝われば、採用に近づくでしょう。
応募前に歯科医院の評判を調べる
歯科助手のバイトを探すときは、応募前に歯科医院の評判を調べるようにしてください。
インターネットで「医院名」または「(地域)+医院名」で検索すると、クチコミが見つかります。
「先生が優しかった」「受付が丁寧だった」「予約が取りやすい」などのクチコミが多ければ、良い病院の可能性は高くなります。
実際に歯科助手としてバイトをしても、人間関係で悩むリスクは低くなるでしょう。
逆に「先生が怖い」「受付が雑」「待ち時間が長い」などのクチコミが多ければ、働きづらい可能性があります。
バイトをした後に苦労させられるので、避けた方が無難です。
ただし、インターネットはネガティブな情報が集まりやすいため、全部鵜呑みにしてはいけません。
悪い評価がある一方、良い評価もあるのであれば、それほど気にする必要はないでしょう。
まとめ
国民に歯科健診を義務付ける「国民皆歯科健診」が検討されているように、歯科に対する関心は高まっています。
歯科助手に対する需要も増えているため、手に職をつけたい人にピッタリなバイトだと言えるでしょう。
未経験でも働けるのが嬉しいね
歯科助手バイトは受付や雑用が主な仕事になり、特別な資格がなくてもできます。
重いものを持ったり、天候に左右されることもないため、体力を必要としません。
シフトの融通が利きやすく、子供と関われる仕事でもあるため、楽しく働けるでしょう。
反面、覚えることが多かったり、歯科医師との相性も重要になるため、コミュ力が必要になります。
歯科助手としてバイトをすれば、歯の知識が増えるだけでなく、人の役に立てます。
患者から感謝される場合もあり、とてもやりがいを感じられるでしょう。