秋といえば芸術の秋!絵画や彫刻が好きだと、美術館でバイトしたくなりますよね。
美術館の仕事ってきつくないかな?
美術館のスタッフは立ちっぱなしなので、きついと感じる気持ちわかります。
できることなら、バイトでつらい思いはしたくないですよね。
実際のところ、美術館バイトはきつい面もあれば楽な面もあります。
イメージだけで応募せず、しっかり良し悪しを見極めることが大切です。
そこで今回は「美術館バイトのメリット・デメリット」をご紹介します。
バイトしながら芸術を楽しみたい人は、ぜひ参考にしてください。
美術館バイトの仕事内容
美術館の仕事は館の規模や展示品によって異なります。
専門的な仕事は学芸員が行うため、難しい作業はありません。
そこで、美術館バイトはどんな仕事をするのか見ていきましょう。
展示品の監視
美術館バイトの主な仕事は、お客さんが展示品に触れないように監視することです。
絵画や彫刻などの作品は、むき出しの状態で展示されていることがあります。
お客さんが展示品に近づきすぎて、誤って傷付けてしまうかもしれません。
監視員はすぐに対処できるように、注意して見守る必要があります。
チケット販売
来館者はチケットを購入してから、美術館に入館します。
バイトはチケットの種類や人数を確認して販売し、チケットのもぎりまで行うのが仕事です。
子どもや高齢者など割引が適用される場合もあるので、間違えないようにしなければいけません。
入館する前の手荷物検査や、音声ガイドの貸し出しを行う美術館もあり、接客が中心になります。
館内の案内
来館したお客さんに美術館内の案内をする仕事です。
パンフレットを渡してどこに何があるか説明したり、展示エリアまで誘導します。
トイレや売店、カフェスペースなどの場所を聞かる場合もあり、館内すべてを把握する必要があります。
外国人のお客さんも訪れるので、英語や中国語など語学対応も必要になるでしょう。
館内の清掃
美術館内の展示エリアや出入り口、トイレなどの清掃をします。
館内が汚れていると雰囲気が台無しになるため、非常に重要な仕事です。
ただ掃除するのではなく、展示品に注意を払う必要があります。
作品に直接触れることはありませんが、緊張感をもって仕事をしなければいけません。
館内の清潔を保つためにも、丁寧な仕事が求められるでしょう。
美術館バイトのメリット
美術館バイトには良い面もあれば悪い面もあります。
まずは、どういったメリットがあるのか見ていきましょう。
芸術に触れられる
美術館バイトは絵画や伝統芸能など、多様な芸術に囲まれながら働けるのが魅力です。
普段見られない有名な作品に触れられると、芸術の知識が広がり楽しくなります。
スタッフ向けの説明会があるときは、有名な芸術家の貴重な話が聞けるかもしれません。
芸術に興味がある人にとってが、最高の環境だと言えるでしょう。
感性が磨かれる
美術館にはたくさんの作品が展示されているため、感性が磨かれます。
美しいと感じたり悲しみが伝わってくる絵画など見ることで、感情が豊かになれるからです。
展示物に詳しい学芸員に解説してもらえば、作品を通して想像力が膨らみます。
作品の背後にあるストーリーを知ることで、より深く感性が磨かれるでしょう。
社会性が身につく
美術館ではお客さんとの対話が必要なため、自然と社会性が身につきます。
展示品について質問されたら、相手に合わせて受け答えしなければいけないです。
常に多くの人に見られているため、マナーや立ち振る舞いにも気を付けなければいけません。
多様なお客さんと触れることで、コミュニケーション能力が向上されるでしょう。
平日はお客さんが少ない
美術館は週末になると忙しい反面、平日はお客さんが少ないです。
来客がまばらになるため、落ち着いて仕事ができるようになります。
座っているだけで一日が終わる場合もあり、残業もありません。
ほとんどお客さんがこない日だと、楽に稼ぐことができるでしょう。
割引券をもらえる
美術館バイトの特典として、社員割引券や優待券をもらえることがあります。
人を集めるために、福利厚生の一環として提供しているからです。
割引券があれば通常より安く利用できるし、友達や家族を誘うこともできます。
一般的に美術館の入館料は高いので、お得に芸術を楽しめるでしょう。
美術館バイトのデメリット
一方、美術館バイトにはデメリットもあります。
デメリットを把握せずに応募すると、後悔することになるでしょう。
すぐ辞めたいと思わないようにするためにも、しっかり確認するようにしてください。
長時間の立ち仕事
基本的に、長時間立ちっぱなしで仕事をします。
お客さんがいるときは、展示品の監視や案内などしなければいけないからです。
また搬入や搬出を手伝う際は、重たい美術品を傷付けずに運ばなければいけません。
静かで落ち着いた環境ですが、体力がない人はきつく感じるでしょう。
土日は休めない
美術館は土日・週末が繁忙期になります。
週末はお客さんが多く来館するため、出勤するように言われます。
特に観光シーズンや特別展があるときは、シフトに入れられやすいです。
連休も働かなければいけないため、土日は休めなくなるでしょう。
閑散期は暇
美術館は冬になると客足が遠のき、暇になりやすいです。
暇だと何もすることがなく、時間の流れが遅く感じます。
長時間誰とも話さないと眠気が襲ってきますが、居眠りしてはいけません。
暇だと楽ですが、やることがないので苦痛に感じるでしょう。
時給が低い
地域や規模によりますが、美術館バイトは一般的に最低賃金に近いです。
主に接客や監視が中心となり、仕事内容はそこまで難しくないからです。
平日はお客さんも少なく、シフトに入れる人数も限られています。
時給が低いと多くは稼げないため、一人暮らしの学生には厳しいでしょう。
専門知識が必要
バイトは責任のある仕事を任されませんが、最低限の専門知識は必要です。
知識がないと展示品を壊したり、お客さんに迷惑をかける可能性があります。
事前に研修をしてくれますが、短い時間で覚えなければいけません。
覚えるのが苦手でビジネスマナーに自信がない人は、きつく感じるでしょう。
美術館バイトに向いてる人の特徴
美術館バイトにも向き・不向きがあります。
向いてる人にとっては最高の環境ですが、向いてない人が始めても長続きしません。
そこで、美術館バイトに向いている人の特徴をご紹介します。
美術館に応募する前に、適性があるか判断してください。
芸術に興味がある
芸術に興味がある人は、美術館の仕事において大きな強みになります。
美術品の鑑賞が好きなら、積極的に展示品の知識を深められるからです。
特に美大に通っている大学生であれば、多くの学びを得ることができます。
芸術に興味がある人にとって、視野が広がるバイトになるでしょう。
協調性がある
美術館はさまざまな人が関わっているため、協調性がある人に向いています。
展示物の設置や撤去、来場者への案内などチームで連携して行うからです。
マイペースな行動では、来館者の利便性や安全を確保できません。
みんなと相談しながら仕事を行えば、チームワークを発揮できるでしょう。
責任感がある
展示品そのものを扱うことはありませんが、責任感は必要です。
責任感がないと展示品を傷つけたり、クレームの原因になります。
美術館には貴重な作品が展示されており、丁寧に扱わなければなりません。
作品を第一に考え、お客さんをサポートできる責任感が求められるでしょう。
美術館バイトの面接対策とは
美術館でバイトをしたいのであれば、美術館ならではの面接対策が必要です。
美術館の環境や役割を理解し、自分の適性や情熱をアピールする必要があります。
そこで、美術館バイトの面接対策をご紹介します。
芸術への興味
美術館でバイトをしたいのであれば、芸術への興味をアピールしてください。
芸術作品やアーティストが好きであれば、モチベーションを示す要素になるからです。
お気に入りのアーティストについて語ったり、どんなインスピレーションを受けたのか伝えるだけでも構いません。
「この人は芸術に関心がある=だからすぐ辞めない」と思われれば、採用してくれるでしょう。
例文)
「以前から芸術分野に興味があり、美術館や展覧会に訪れる機会が多くありました。数々の作品に触れる度にインスピレーションを得られて、前向きな気持になれます。芸術をより身近に感じたいと思ったため、応募しました。」柔軟なシフトを提示
勤務希望日を聞かれたら、なるべく柔軟なシフトを提示してください。
美術館は季節やイベントに応じて、シフトが変動するからです。
特に土日の出勤は求められるため、休みたいと言ってはいけません。
祝日や週末など忙しい日でも、なるべく入れるとアピールしましょう。
例文)
「週3~4日を希望します。大学生なので平日は学校がありますが、土日は出勤できます。」美術館を褒める
美術館のスタッフは帰属意識が高いため、美術館を褒めるようにしてください。
「なぜ美術館で働きたいのか?」を明確にすることで、熱意をアピールすることができるからです。
「以前利用して良い印象を持った」「スタッフの対応が優しかった」など、その美術館の魅力を述べると効果的です。
あなたの志望動機に同調してもらえれば、採用に近づくでしょう。
例文)
「貴館に応募したい理由は、素晴らしい作品と環境に魅了されたからです。落ち着いた雰囲気でスタッフの方も優しく、地域社会への文化的貢献を感じました。美術館の使命と専門性に共感し、その一翼を担う存在として貢献できればと思います。」接客スキルを強調
美術館は客対応が重要になるため、接客スキルを強調してください。
接客スキルがあれば、来館者と良質な関係を築けると判断されます。
過去のバイト経験をアピールしてもいいし、部活やサークルでの取り組みでも構いません。
コミュニケーション能力に問題がないと判断されれば、スタッフの一員として迎い入れてくれるでしょう。
例文)
「以前はファミリーレストランで働いていました。お客さまの声に耳を傾けながら、常に冷静な対応をするように心がけています。そのときの経験を活かし、来館者をサポートできるような仕事がしたいと思います。」清潔感のある服装
面接官に不快感を与えないように、清潔感のある服装で行ってください。
美術館は文化的な場所であり、来館者に良い印象を与えることが求められます。
ビジネスカジュアル(またはフォーマル)を心がけ、場の空気を意識することが大切です。
白の襟付きシャツに黒のストレートパンツであれば、男女ともに失敗することはありません。
清潔感のある服装で面接を受ければ、見た目で失敗することはないでしょう。
まとめ
美術館バイトはきついと言われがちですが、感じ方は人それぞれです。
良い面もたくさんあるため、慎重に見極めるようにしてください。
バイトで芸術を楽しもう
美術館バイトがきついと言われるのは、長時間立ちっぱなしで仕事をするからです。
土日も休めないし、時給が低い傾向にあるため、決して高待遇ではありません。
しかし、美術館で働けば芸術に触れられるし、感性が磨かれます。
週末は忙しくなる分、平日はお客さんが少ないため、楽な時間も多いです。
美術館のバイトは募集が少ないため、興味がある人は思い切って応募してはいかがでしょうか。
きっとこれまでとは違った、新しい体験をすることができるでしょう。