ホテルで働く人はみんなしっかりしているように見えるため、ちゃんと働けるか心配ですよね。
きつそうだよね
ホテルはマナーに厳しいため、きついのではないかと思う気持ちわかります。
できることなら、きつくて大変なバイトは避けたいですよね。
しかし、ホテルフロントのバイトでも一概にきついとは言い切れません。
仕事内容や担当範囲によって、無理なく働ける場合もあります。
そこで今回は「ホテルフロントのバイトをするメリット・デメリット」をご紹介します。
ホテルフロントのバイトに興味があるという人は、ぜひ参考にしてください。
ホテルフロントの仕事内容
まずは、ホテルフロントのバイトはどんな仕事をするのか見ていきましょう。
受付業務
ホテルフロントの仕事内容としてまず挙げられるのが、チェックイン・チェックアウトの対応です。
宿泊しに来たお客さんの受付や鍵の引き渡し、料金の精算や電話対応などを行います。
ホテルによっては、チェックイン後にお客さんを部屋まで案内する場合もあります。
自動でチェックイン・チェックアウトができるホテルもありますが、操作方法がわからないお客さんもいます。
また、観光客が多いホテルだと日本語以外の言語が求められるため、英語や中国語を話す可能性もあります。
どのホテルでも高い接客能力が求められるため、気を抜くことはできません。
ただし、多くのホテルでは研修を実施しているため、初心者でも問題なく働けるでしょう。
予約業務
チェックイン・チェックアウトの他に、予約業務をフロントで行う場合もあります。
近年ではインターネットでの予約がメインになりましたが、電話での予約を希望するお客さんも多いです。
電話がかかってきたら予約状況を調べたり、予約管理システムを操作しなければけません。
電話の受け方や話し方なども重要になってくるため、予約業務に関する作業を一通り覚える必要があるでしょう。
清掃業務
基本的にホテルには清掃担当者がいますが、フロントスタッフが清掃を行う場合もあります。
常に清潔にしなければいけないため、汚れがあったら拭き、ゴミが落ちていたら拾わなければいけません。
また、小さいホテルだとフロントスタッフが部屋の確認をする場合もあります。
一室一室綺麗に清掃されているかチェックしなければいけないため、仕事量が増えることになるでしょう。
宿泊客への対応
ホテルに泊まっている宿泊客の対応も、フロントの仕事です。
宿泊客との密接なコミュニケーションを通じて要望を理解し、最高の滞在体験を提供します。
宿泊客から電話がかかってきたら迅速に対応し、要望に答えなければいけません。
時にはクレームにも対処しなければいけないため、ストレスが溜まる仕事でもあります。
宿泊客の要望に答えられる努力や、機転が求められるでしょう。
ホテルフロントのメリット
ホテルフロントのバイトには、たくさんの魅力があります。
フロントはホテルの顔だし、ホテルマンは凛とした佇まいで格好いいですよね。
ホテルは華やかなイメージがあるため、やりたいと思った人も多いのではないでしょうか。
そこでホテルフロントのバイトをすると、どんなメリットが得られるのかご紹介します。
スキルが身につく
ホテルフロントのバイトをすると、コミュニケーションスキルが向上します。
どのような格のホテルでも接客を重視しているため、接客マナーが身につくからです。
正しい姿勢や言葉遣いはもちろん、トラブルが起きたときの対応力も学ぶことができます。
コミュニケーションスキルが身につけば、将来どんな仕事をしてもがんばれるでしょう。
簡単な仕事が多い
ホテルフロントの仕事内容は、比較的かんたんな部類に入ります。
バイトは接客を任されることが多く、重要な仕事はしなくていいからです。
受付はパソコンや専用端末を使って行うため、それほど難しいものではありません。
力仕事も少ないため、体力に自信がない人でも働けるでしょう。
閑散期は楽になる
ホテルといえばお客さんがひっきりなしに来るイメージがありますが、閑散期は楽になります。
宿泊数は減るし、予約電話もかかってこなくなるからです。
ホテルを利用するお客さんが少なくなるため、業務に追われることはありません。
たとえ接客が苦手な人でも、余裕をもって働けるでしょう。
出会いが多い
ホテルはたくさんの人が行き交うため、出会いが多い場所です。
年齢・性別・人種問わず、さまざまな人が利用しています。
受付で話しているうちに仲良くなり、親密な関係になることも珍しくありません。
人と接するのが好きな人は、出会いを求めてバイトするのも良いでしょう。
社員割引がある
福利厚生の一環として、社員割引が利用できるホテルがあります。
宿泊料金から20～30％（またはそれ以上）割引になるため、お得に泊まることができます。
特に全国展開しているようなホテルであれば、旅行先で使えるから便利です。
旅行好きな人だと、時給以上のメリットを感じられるでしょう。
時給が高い
ホテルフロントのバイトは、比較的時給が高いです。
時給が低いと良い人材が集まらず、高品質なサービスを提供できないからです。
ほとんどのホテルが最低賃金より高く、1500円以上になるケースも珍しくありません。
残業手当やボーナスがもらえる場合もあり、稼ぎやすいと言えるでしょう。
正社員登用制度
バイトから正社員になれる、正社員登用制度を採用しているホテルもあります。
バイトでも経験を蓄積していれば、即戦力になるからです。
正社員になれば生活は安定するし、就活する必要はありません。
キャリアアップを目指したい方は、やりがいを感じられるでしょう。
ホテルフロントのデメリット
一方、ホテルフロントのバイトは良いことばかりではありません。きつくて大変な部分もあります。
ホテルフロントのバイトをすると、どんなデメリットがあるのか見ていきましょう。
覚えることが多い
仕事内容は比較的かんたんではあるものの、覚えることが多いです。
接客に関する業務はもちろんのこと、ホテルの仕組みも頭に入れる必要があります。
観光客が多い場所だと、周辺のお店やおすすめスポットも覚えなくてはいけません。
記憶が曖昧だと失敗の原因になるため、覚えるのが苦手な人は苦痛に感じるでしょう。
繁盛期は忙しい
GWや年末年始、大型連休時など、繁盛期は忙しくなります。
忙しい時期はチェックインに行列ができることもあり、休む暇なく働きます。
忙しいと体力が削られ、集中力は落ちます。
ストレスも溜まってくるし、失敗が増えて怒られる原因になるでしょう。
クレームが多い
ホテルはさまざまな人が利用するため、クレームが多い仕事です。
クレームは全てフロントに入るため、上手に対応しなければいけません。
特に清掃が行き届いてないと「部屋が汚い！」とクレームが入り、フロントスタッフが怒られます。
たとえ自分のミスではなくても、ホテルの人間として謝る必要があるでしょう。
深夜のシフト
ホテルの業務時間は日中だけでなく、深夜にも及びます。
24時間体制のホテルだと深夜勤務も求められるため、夜中でも働かなければいけません。
夜は酔っ払い客やクレーマーに遭遇する可能性が上がり、危険が伴います。
日勤と深夜のシフトが交互に発生すると、体調も崩しやすくなるでしょう。
語学力が必要
ホテルフロントのバイトは、語学力が求められます。
外国人観光客が多い場所だと、外国語を話してコミュニケーションを取る必要があるからです。
バイトでも英語、中国語、韓国語など、さまざまな言語を使いながら接客しなければいけません。
流ちょうに話せる必要はありませんが、お客さんの言いたいことを把握する必要はあるでしょう。
ホテルフロントに向いてる人
ホテルフロントのバイトには向き・不向きがあります。
向いてない人がバイトをしても、すぐに辞めたくなってしまうでしょう。
そこで、どんな人がホテルフロントのバイトに向いてるのかご紹介します。
人と接するのが好き
ホテルフロントのメインは接客です。
お客さんとコミュニケーションを取る必要があるため、人と接するのが好きな人に向いています。
お客さんが今何を必要とし、何に困っているかを汲み取って、適切に対応しなければいけません。
そのため、「何をすれば相手が喜ぶのか？」を考えて行動できる人は、向いていると言えるでしょう。
臨機応変に対応
ホテルはさまざまな人が訪れるため、臨機応変に対応する力が求められます。
臨機応変に対応できる人は、急なトラブルが発生しても素早く対応できるからです。
お客さんから寄せられた質問や要望に応えるためには、機転を利かせなければいけません。
その場の状況に応じて柔軟な行動をしていれば、評価されるようになるでしょう。
向上心がある
向上心がある人は、現状に満足せずに努力ができるようになります。
失敗しても即座に反省し、一生懸命仕事に取り組むからです。
姿勢や話し方を正したり、外国人観光客と話すために語学を覚えたりします。
向上心を持っていれば、きつい仕事でもやりがいを感じられるでしょう。
ホテルフロントで採用されるポイント
ホテルフロントには華やかなイメージがあるため、バイトしたいと思う人は多いです。
しかし、フロント係はホテルの顔になるため、誰でも採用されるわけではありません。
そこで、ホテルフロントとして採用されるには何をすれば良いのかご紹介します。
身だしなみを整える
ホテルのスタッフは清潔感が求められます。
面接でも清潔感が重視されるため、身だしなみを整えるようにしてください。
男性なら髭を剃り、女性ならナチュラルメイクにして、髪が長ければ束ねるようにしましょう。
カジュアルな服装は避け、スーツやジャケットを着てフォーマルな印象を与えるのも大切です。
身だしなみが整っていれば、少しぐらい口下手でも採用してくれるでしょう。
自分から発言する
ただ面接官の質問に答えるだけでなく、自分から発言するようにしてください。
ホテルの仕事はコミュニケーション能力が求められるため、積極的な人は評価が高くなります。
仕事内容や設備、スタッフやお客さんのことなど、気になることを聞くだけで構いません。
自らコミュニケーションを取る姿勢を見せれば、前向きに検討してくれるでしょう。
宿泊経験を話す
志望動機を聞かれたときは、宿泊経験を話すようにしてください。
「部屋がキレイで快適だった」「スタッフの対応が親切だった」「予約が取りやすかった」などがあります。
経験しないとわからないことを志望動機にすれば、言葉に説得力が生まれます。
仮に宿泊経験がないのであれば、カフェやレストランを利用した経験でも構いません。
どんな利用の仕方でも経験があれば「ここで働きたい理由」になるため、好印象を与えられるでしょう。
ホテルフロントのバイトに関するQ&A
ホテルフロントのバイトは、コンビニや飲食店ほど手軽ではないため、悩みが尽きないものです。
頻繁にホテルを利用してないとわからない部分も多いため、想像しづらいですよね。
そこで、ホテルフロントのバイトに関するよくある悩みを、Q&A形式でご紹介します。
高校生や大学生でも雇ってくれる？
ホテルフロントのバイトは、高校生や大学生でも雇ってくれます。
学生でも教育すれば問題ないため、「高校生歓迎」「学校帰りでもOK」としている求人も珍しくありません。
ただし、高校生は雑用や清掃が中心になり、短期バイトしかない場合も多いです。
時給も低めに設定されているので、注意してください。
髪色に厳しい？
ホテルでバイトをすると、派手髪はできなくなります。
従業員の髪色に厳しく、清潔感を重視しているからです。
暗い茶髪程度は良くても、金髪や明るい色は認められません。
派手髪をしているのであれば、黒く染め直さなければいけないでしょう。
制服は貸してくれるの？
多くのホテルでは制服を採用しており、バイトでも制服を着て働きます。
制服はホテルから支給されるため、自分で用意する必要はありません。
ただし、常に清潔な制服を着る必要があり、汚れていると怒られます。
シワがあっても注意されるため、アイロンをかけたり、クリーニングに出して、手入れしなければいけないでしょう。
まとめ
ホテルフロントのバイトは華やかなイメージがある反面、きつい・大変な部分もあります。
安易に応募するのではなく、メリット・デメリットを判断した上で応募するようにしてください。
やりがいもあるね
ホテルフロントでは、チェックイン・チェックアウトや電話対応などが中心になります。
高い接客マナーが求められるため、最初は苦労しますが、研修でしっかり指導してくれます。
仕事は簡単でも覚えることが多かったり、繁盛期は忙しいですが、きついだけではありません。
スタッフの適性を判断した上で、無理のない働き方ができるホテルもたくさんあります。
もし、ホテルフロントのバイトに興味があるのであれば、チャレンジしてみてはいかがでしょうか？
ホテルで働いた経験があれば、今後の自信にもなるでしょう。
