バイト先から誓約書を渡されると不安になりますよね。
誓約書を書くのが怖い!
誓約書を書いたらどうなるかわからないし、怖くなる気持ちわかります。
できることなら、誓約書なんて書きたくないですよね。
しかし、バイトでも誓約書を書くのはおかしくありません。
悪用するために書かせるのではなく、就業規則を守ってもらうのが目的だからです。
そこで今回は「バイトで誓約書を書かされる理由と対処法」をご紹介します。
誓約書を書くか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
バイトの誓約書とは
バイトの誓約書とは、従業員が何らかの事項を約束し、バイト先に対して義務を負う書類になります。
誓約書を書かせることで就業規則を厳守させ、トラブルを避けたいという狙いがあります。
誓約書には法的効力があり、裁判(訴訟)になった際も重要な証拠として使用することができます。
そのため、誓約書があることで違法行為の抑止になり、近年導入する会社が増えてきました。
ただし、どんな内容でもOKというわけではなく、労働者の権利を尊重する必要があります。
公序良俗に反する内容であったり、強行法規に関する内容であれば、誓約書は無効になってしまうでしょう。
そういった理由から、誓約書の内容は一般常識の範囲内である場合がほとんどです。
労働者に不利になるようなケースは少ないため、過度に恐れる必要はありません。
バイトで誓約書を書かされる理由
正社員ならともかく、バイトで誓約書が必要になるのは不思議に感じますよね。
就業規則を守ったり、責任者の指示に従うのは当然だと思う人も多いでしょう。
しかし、誓約書が必要なのは次のような理由があります。
規則厳守
バイト先に厳しいルールがある場合、誓約書を書かされる場合があります。
誓約書を書くことで、守らなければいけないという気持ちになるからです。
規則に反すると「罰を受けるのではないか?」と不安になるため、大胆な行動は起こせません。
従業員とのトラブルを避けられるようになり、職場の規律が保たれます。
秘密保持
秘密保持のために誓約書を書かされるケースも多いです。
誓約書があることで情報の扱いを制限し、漏洩防止の効果があります。
特に接客業は顧客の情報を扱うため、外部に漏らされると責任問題になりかねません。
情報流出の防止や個人情報管理の観点から、誓約書が必要になります。
犯罪抑止
犯罪行為を未然に防ぎたくて、誓約書を書かせる場合もあります。
事前に「こういうことをやってはいけない」と警告することで、注意するようになるからです。
たとえば、「店の物を取ってはいけない」というルールは当たり前のように感じますが、言われないとわからない人もいます。
「これぐらいならいいだろう」と勝手に判断し、持って帰る人がいないとも限りません。
あえて文章化して注意を促すことで、犯罪抑止に繋げているのです。
誓約書の書き方と注意点
誓約書の内容は法律で定められているわけではなく、バイト先によって異なります。
書き方や書式が決まってないため、どう書けば良いか難しいですよね。
そこで、一般的な誓約書の書き方をご紹介します。
必ず本人が記載する
誓約書は必ず本人が書かなければいけません。親や友達に書いてもらうのは駄目です。
代理の人に書いてもらうと無効になるため、受け取ってくれません。
たとえ面倒でも必ずあなた自身が書くようにしましょう。
なお、誓約書に保護者の記入欄がある場合もあります。
その場合は、保護者に署名してもらうようにしてください。
ボールペンで書く
誓約書はボールペンで書いてください。鉛筆やマジックはNGです。
色は黒のみにし、派手な色を使ってはいけません。
パソコンに取り込んで印刷するのも駄目です。必ず手書きで記載しましょう。
日付と名前を書く
基本的には意思表示を行う側(あなた)が署名し、相手方(バイト先)に提出します。
受け取る側(バイト先)が署名することはありません。
誓約書に書かれている指定箇所に、記入した日付とあなたの名前を書いてください。
住所や連絡先を書く場合もあるため、履歴書の内容を書きましょう。
印鑑は認印でも可
誓約書に「印」が記載されていれば、印鑑を押してください。
実印ではなく、普段使用している認印で構いません。
高校生だと印鑑を持ってない場合も多いため、親が使用している認印でも大丈夫です。
手書きの署名と押印があれば、誓約書として認められるでしょう。
間違えたら修正する
誓約書を書き間違えたときは、二重線で消してください。
空欄に正しい内容を追記すれば問題ありません。
念のため二重線の上に訂正印を押せば、修正していると認めてくれます。
ただし、修正液やテープを使うのはNGです。
誓約書は正式な文書になるため、使用しないようにしてください。
誓約書を書かないとクビになる?
誓約書に不明な点があっても、書かないとクビになるのではないか?と不安になりますよね。
真面目に働いているのに、誓約書を書かないだけでクビになるのは辛いです。
しかし、既に働いているのであれば、誓約書が原因でクビになることはありません。
実際に勤務していることで、その従業員を受け入れたと判断されるからです。
誓約書を書かないだけでいきなりクビにはならないし、誓約書の意味を説明してくれるでしょう。
ただし、採用直後の誓約書だと別です。
まだ契約段階であるため、雇用が確定しているわけではありません。
誓約書を書かない人は約束を守れないと判断されるため、採用が取り消しになるでしょう。
誓約書を書いても辞められる?
誓約書の中には、契約期間が定められている場合があります。
誓約書を書いてしまうと、契約期間内で辞めることはできないのではないか?と思いますよね。
しかし、誓約書を書いたとしてもやむを得ない事情があれば辞めることはできます。
たとえば、本人が病気や怪我をして働けないのに、無理に働かせることはできません。
原則、契約期間を守らなければいけないものの、絶対に辞められないわけではないです。
退職したいときはなるべく早めに相談し、辞めさせてもらいましょう。
誓約書に納得いかないときは相談する
誓約書の内容に納得いかないときは、必ずサインする前に確認してください。
不明点があれば「どういう意味ですか?」と質問し、内容を理解することが大切です。
誓約書には就業規則や秘密保持について書かれている場合がほとんどですが、中には怪しい記述もあります。
ブラック企業なら自社に有利な内容にして、従業員に負担を強いるかもしれません。
後から「納得してないから取り消したい」と言っても認めてくれないため、しっかり内容を理解してからサインしましょう。
誓約書を重く受け止める必要はない
誓約書に禁止事項や損害倍書について書かれていると、「書いても大丈夫なのか?」と不安になります。
ミスをしたら弁償させられたり、訴えられるのは嫌ですよね。
しかし、誓約書にサインしたからといって、何でも認められるわけではありません。
従業員に罰金を科すことはできないし、安易に解雇できないと法律で決まっています。
故意に損害を与えたりバイトテロを起こせば別ですが、誓約書通りになるケースは少ないです。
真面目に働いていたら問題ないし、少々のミスで責任を取らされることもありません。
よくある書類の一部だと認識し、重く受け止めないようにしましょう。
まとめ
バイトでも従業員に誓約書を書かせる場合があります。
誓約書をもらったら内容を確認し、納得した上でサインするようにしてください。
よく読んで書かないとね
バイト先が誓約書を書かせるのは、従業員に約束を守らせたいからです。
仕事をサボったり、ふざけたりせず、真面目に働いてもらうために誓約書を書かせます。
誓約書を書いたからといって行動が制限されるわけではないし、ミスして訴えられることもありません。
もし、誓約書の内容に納得いかないのであれば、店長に相談してください。
きちんと説明を受け、納得した上でサインすれば、気持ちよく働けるでしょう。