求人に「髪型・髪色自由」だと書かれていても、どこまで大丈夫なのかわかりませんよね。
本当に自由なのかなぁ?
好きなヘアスタイルをして、面接で直すように言われても困ります。
できることなら、「ここまでなら大丈夫」という基準が知りたいですよね。
実際のところ、髪型・髪色自由なバイトでも制限はあります。
どんな髪型をしても良いというわけではないため、注意しなければいけません。
そこで今回は「髪型・髪色自由なバイトの判断基準」についてご紹介します。
面接の身だしなみで失敗したくない人は、ぜひ参考にしてください。
髪型に厳しいバイト先とは
髪型に厳しいバイト先で一番に多いのが「飲食関係」です。
飲食のバイトは食品を扱うため、従業員には清潔感を求めます。
髪が長いと料理に入る可能性があるし、髪色が派手だと「不真面目」な印象を与えかねません。
お客さんの印象もあることから、飲食店では短髪・黒髪を好み、長髪・染髪は嫌う傾向にあります。
同様に、医療・福祉・介護関係のバイトも髪型に厳しいです。
病院や施設はお年寄りが多く、髪を染めた人に対して嫌悪感を抱く人もいます。
その他、スーパーの店員や会社の受付、運転手・配達員なども人と対面する事が多いため、髪型には厳しくなるでしょう。
ただし、これらのバイト先が必ず髪型に厳しいわけではありません。
飲食店や医療施設でも、一定の基準を満たせば髪型・髪色自由なバイトもあります。
雇用主の考え方ひとつで変わるため、あまり決めつけないようにしましょう。
茶髪はOK?金髪はNG?
髪型に厳しいバイト先でも「茶髪ぐらいならOK」というバイト先は多いです。
シャンプーで髪が変色する場合があるし、白髪染めで茶色くなる場合もあるからです。
そのため、明るすぎない色ならOKという意味で「髪型・髪色自由」としています。
その事を知らずに金髪のままバイトの面接に行くと「そんな髪型なら雇えない」と門前払いを受けるかもしれません。
いくら「髪型・髪色自由」と書かれていても、面接官の「これぐらいならOK」と、応募者の「これぐらいでもOK」と思う基準が異なるのです。
もし、あなたが派手な髪色をしているのであれば、「髪型・髪色自由」という言葉に安心してはいけません。
バイト先の業種やスタイルを予測して、「どこまでOK」なのかを見極めましょう。
従業員の髪型を参考にする
実際に応募先まで行って、従業員の髪型・髪色を参考にしてください。
そこで働く人がどんな髪型・髪色をしているかで、許容範囲がわかります。
たとえば、金髪やパーマの人が働いているのであれば、髪型にうるさくないです。
あなたが同じような髪型をしても、問題視されないでしょう。
逆に、黒髪・短髪の人しかいない場合は注意が必要です。
本当は自由ではなく、髪型・髪色に厳しいと考えられます。
自然な茶髪ならOKでも、明るい髪色だとNGになりかねません。
男女によって基準が変わる場合もあるため、現地調査すると良いでしょう。
外国人が多い職場は制限がゆるい
外国人が働いている職場は、比較的髪型・髪色の制限がゆるめです。
日本人とは体質や風習が異なるため、厳しく指導しすぎると差別になるからです。
外国人なら茶髪や金髪でもおかしくないし、パーマやアフロでも珍しくありません。
もちろん、「生まれつきの外国人はOKで、自らアレンジしている日本人は駄目」という場合もあります。
しかし、日本人でも生まれつき茶髪の人はいるし、人種で制限するのは逆差別にもなります。
職場で対立を生まないためにも、外国人が働いているバイト先は、髪型・髪色の制限がゆるいと言えるでしょう。
帽子を被る仕事はあまり厳しくない
髪に厳しい飲食店ですが、帽子を被る仕事はうるさく言われない場合があります。
常時帽子を被っているため、どんな髪をしてもお客さんに見られないからです。
たとえ金髪でも髪が隠れれば不快感を与えないし、クレームにもなりません。
同じ飲食店でも、キッチンスタッフだと衛生面で厳しくても、デリバリースタッフならOKの場合もあります。
配達時に髪を見せるわけではないので、お客さんに不快感を与えないからです。
その他、警備員や引っ越しの作業員、ガソリンスタンドやスポーツ施設の売り子など、帽子を被る仕事は意外とあります。
髪型・髪色自由なバイトで帽子を被るのであれば、あまりうるさく言われないでしょう。
髪以外のオシャレもOKだと安心
髪型・髪色自由と併せて、「ネイルOK」「ピアス・イヤリング可」などと書かれている求人があります。
髪以外のオシャレも許可している求人は、本当に自由な可能性が高いです。
店長や社員も自由な格好をしているし、お客さんにも認められています。
従業員の個性を尊重していると判断できるため、金髪でも長髪でも問題ありません。
仕事に影響を与えない髪型であれば、とやかく言われないでしょう。
応募先のホームページは参考になる
気になるバイト先のホームページを見て、髪型や髪色の参考にすることもできます。
ホームページ内にある「スタッフ紹介」というページにアクセスし、従業員の髪をチェックしてください。
モニターによって見え方は多少異なるものの、明るい・暗いの判断はできるのではないでしょうか。
確認するときはスマートフォンではなく、画面が大きいパソコンやタブレットがおすすめです。
スタッフ紹介というページがなければ、ブログやSNSをチェックしてください。
従業員の写真を投稿している場合があるので、髪型や髪色の参考になるでしょう。
同業他社に質問するのもあり
応募先の基準がわからないときは、同業他社に質問するのもありです。
同じ業界の会社なら、髪型・髪色の基準もある程度一緒だからです。
たとえば、カフェ店Aに応募するのであれば、別のカフェ店Bに問い合わせてください。
バイト募集しているお店を探して「髪型・髪色はどの程度自由ですか?」と聞きます。
質問する際は緊張しますが、実際に応募するわけではないので、気にする必要はありません。
同業他社に質問してある程度の判断基準がわかれば、本命のバイト先にも応用できるでしょう。
応募時に直接確認するのが確実
応募前に推測してもいまいち分からなかった場合、事前に確認するようにしてください。
どこまでOKか基準を探るよりも、直接確認して聞いたほうが確実です。
電話で応募する場合、次のように聞いてみましょう。(※応募時の挨拶などは省いています)
トーク例
バイト募集に『髪型・髪色自由』と書かれていましたが、どのくらいまでなら大丈夫でしょうか?私は背中まで髪があり、明るい茶色に染めています
このように、募集した真意を尋ねるとともに、自分の現状を説明してください。
問題なければ「大丈夫です」と言われるし、問題があれば「茶髪はショートの場合のみOKです」などと、説明してくれるでしょう。
なお、メール応募だとその場で聞くことはできませんが、志望動機の欄にて説明してください。
本当に自由であれば問題視されないし、問題があれば書類審査の段階で弾かれます。
事前に聞いておけば対策できるため、嫌な思いをしなくて済むでしょう。
髪型・髪色自由が嘘の求人に注意
求人には「髪型・髪色自由」と書かれていたのに、面接に行ったら「その髪型はダメ」と言われる場合があります。
自由って書いてあったから応募したのに、嘘をつかれるのは酷いですよね。
現実問題として、髪型・髪色自由が嘘の求人もあります。
求人に「髪型・髪色自由」と書けば、応募者が増えるからです。
応募者が増えればより条件に合った人材を選べるため、魅力的な特徴として使用しています。
もし、少しでも怪しいと感じるときは、事前に質問するようにしてください。
応募時に「私の髪型(髪色)は◯◯ですが、大丈夫ですか?」と質問すれば、面接で騙されません。
面接まで行くと断りづらくなるので、注意しましょう。
髪型・髪色自由が多いバイト5選
髪型・髪色に厳しいバイトがある一方で、制限を設けずに働けるバイト先もあります。
完全に自由であれば、髪を染めたりパーマをかけても非難されず、面接で落とされることもありません。
もし、「絶対に髪型・髪色を変えたくない!」と思うのであれば、制限のゆるいバイト先を選ぶようにしましょう。
美容室
お客さんの髪を扱う美容室(美容院)のバイトは、従業員の髪も自由にして良い場合がほとんどです。
店のイメージを損なうほど変でなければ、基本的にどんな髪型・髪色でもOKです。
美容室で働いている人は客からしてみたら、髪のエキスパートと思われています。
むしろ積極的にヘアアレンジすることが求められるでしょう。
美容室のバイトは、主に美容師さんの補助が中心になります。
受付や切った髪の掃除、タオル類の洗濯などをします。
営業時間が終わった後に練習台として髪を切ってもらったり、ヘアアレンジしてもらう場合もあります。
そのため、自分の個性を活かしつつ、オシャレを楽しむことができるでしょう。
アパレル
アパレルは接客業ですが、お店がターゲットにしている年代によっては、髪型・髪色自由な場合があります。
たとえば、20代の女性をターゲットにしているのであれば、お店で扱うアイテムに合わせたヘアアレンジをしてもOKです。
ゆるふわパーマをかけてフェミニンな感じにしたり、ボブにして大人可愛いを演出する場合もあるでしょう。
逆に、紳士服を販売しているようなお店は注意が必要です。
ビジネス系のアパレルだと堅いイメージがあるため、黒髪でないと難しいです。
同じアパレルショップでもターゲットとしている客層によって、髪型・髪色の自由度が異なるため、注意してください。
工場関係
ライン作業やピッキング作業、倉庫整理など、工場関係は髪型・髪色自由なバイトが多いです。
接客をする必要がないため、ある程度の自由は認めています。
どんな髪色でも仕事さえきちんとこなしていれば問題がないので、金髪やアッシュでも認めてもらえるでしょう。
ただし、食品関係の工場は別です。
衛生管理の観点から、黒髪・短髪の方が好まれます。
比較的自由なバイト先が多いものの、身だしなみは意識するようにしましょう。
イベントスタッフ
コンサート会場やスポーツ施設など、野外で作業をするイベントスタッフのバイトは比較的髪型の自由度が高いです。
多くがイベントが始まる前(または終了後)の作業になるため、他人の目を意識する必要がありません。
そのため、どんな髪型・髪色であっても基本的には認めてもらえるケースが多いです。
ただし、イベントスタッフでも長髪は認められていない場合があります。
髪が長いと夏場は汗が目立つし、作業の邪魔になるからです。
接客中心のイベントスタッフだとより厳しくなるため、注意してください。
Web制作
Webデザイナー、イラストレーター、ECサイト運営など、Web制作(ホームページ作成)に関するバイトも髪型の自由度は高いです。
Web業界は見た目よりも、仕事内容で評価されるからです。
きちんと作業をこなしているのであれば、髪型も服装も自由が認められています。
打ち合わせで客先に出向く場合もありますが、デザイナーはオシャレな人のイメージがあるため、金髪でも問題視されづらいでしょう。
ただし、クライアントによっては嫌悪感を抱く人もいるため、なんでも良いわけではありません。
TPOをわきまえ、ゆるくなりすぎないようにしてください。
髪型・髪色自由なバイト先が増えている
近年、髪型・髪色に対する規制が緩和され、多くの職場で自由度が増しています。
飲食店を中心に人手不足が深刻なのと、個性を尊重する社会になってきたからです。
たとえば、飲食店求人サイトを運営する「グルメバイトちゃん」のアンケートによると、若者の飲食店選びは、「給与」より「髪色・ネイル」との調査結果がありました。
出典:3割がゴテゴテ装飾希望!?Z世代の飲食店バイト選びは「給与」より「髪色・ネイル」を重視 勤務条件についてのアンケート調査を発表
アンケートにあるように個性を重視する若者が増え、柔軟な飲食店が求められています。
髪型に厳しいと若者に受け入れられなくなり、誰も働いてくれなくなるかもしれません。
人手を確保するためにも、これから髪型・髪色自由なバイト先は増えていくでしょう。
まとめ
髪型・髪色自由なバイトでも、許容範囲はあいまいです。
どこまでOKか迷った際は、ひとつずつ可能性を模索して対策してください。
直接質問するのが確実だね
髪型・髪色自由というのは結局のところ、店長(経営者)のさじ加減による部分も大きいです。
同じ料理を扱う飲食店でも、大手のチェーン店だと基準が厳しく、個人経営のお店だと緩いこともあるでしょう。
また、「Aさんは似合ってるけどBさんはそうじゃないから駄目」という判断基準もあります。
人を見た目で判断してはいけませんが、見た目で判断する人がまだまだ多いのが現実です。
余計なストレスを溜めないためにも、事前にしっかり情報収集して、あなたの個性を認めてくれるバイト先を探しましょう。