バイトを長くしていると留学や旅行、受験や就活などの理由で長期間休みたい時があります。
長期間休むとクビにならない?
一ヶ月も二ヶ月も休もうとすれば、辞めてくれと言われないか心配ですよね。
できることならバイトを辞めることなく、長期休暇を取りたいものです。
実は、バイト先との交渉次第で、一ヶ月以上の長期休暇も可能になります。
バイト先に迷惑がかからないように気をつければ、休みやすくなるでしょう。
そこで今回は「バイトを一ヶ月休むための交渉術」をご紹介します。
長期期間バイトを休みたいという人は、ぜひ参考にしてください。
長期休暇の理由を決める
まずはじめに、「なぜ長期休暇が必要なのか?」といった目的・理由を決めてください。
「なんとなく休みたい」とか「疲れたから休みたい」という理由では、店長も納得してくれません。
長期間シフトに穴が空くため、たくさんの人に迷惑がかかります。
また、旅行や趣味など、遊びが理由の場合も、休暇を認めてもらいにくいです。
アルバイト契約とはいえあくまで仕事ですから、休んでまで遊ぶことを許容できないからです。
一方、受験や留学、資格勉強のために休むのであれば認めてもらいやすいです。
自分を成長させる行為なら理解できるし、なぜ休むのか想像できます。
同じように出産や育児のために休むというのも、正当な理由であるため認めてくれるでしょう。
通常は難しい長期休暇も、みんなが納得する理由があるのであれば休みやすくなります。
休む期間を決める
長期休暇の理由が決まったら、いつからいつまで休むといった、期間を決めてください。
できるだけ休む相談をする前に、明確な期間を決めるのが大切です。
例えば「夏休みに海外旅行をするから、7月から一ヶ月間休む」「新学期から短期留学するから、4月~5月末まで休む」などになります。
期間が曖昧だと具体性がないため、休みたくても認めてくれません。
また、休みを申請する際は時期やタイミングにも注意してください。
飲食店や接客業であれば、お盆や年末年始はお店が混雑するため、長期の休みを取りづらいです。
忙しい時期はかき入れ時であるため、休暇の相談をしても却下されてしまいます。
業種にもよりますが、バイト先が忙しい繁盛期は避け、閑散期に申し出ると休暇の希望も通りやすくなるでしょう。
バイト仲間に協力してもらう
あなたが勤務できない期間は、他のバイト仲間が働くことになります。
突然シフトが増えると迷惑になり、バイト仲間から嫌われてしまうでしょう。
そのため、長期休暇の申請をする前に、代わってくれる人がいないか探してください。
代わってくれる人がいたらシフトに穴が空かないため、休みやすくなるでしょう。
なお、バイト仲間に協力してもらうためには、普段の行いが重要になります。
普段からバイト仲間とコミュニケーションを取り、仲良くなるようにしてください。
バイト仲間が休みたい日は代わり、積極的に出勤していればみんなから信頼されるようになります。
バイト仲間から信頼を得ていれば、一ヶ月休みたくても助けてくれるでしょう。
早めに休暇を申し出る
長期休暇を取るための準備が整ったら、できるだけ早めに休暇を申請してください。
バイト先はあなたの出勤を想定して全体のシフトを決めているため、急に休むと言っても認めてくれません。
しかし、前もって休暇の相談をしていれば、他のスタッフと調節したり、バイト募集を出すことも可能になります。
特に一ヶ月以上の長期休暇を希望する場合、できるだけ数ヶ月前から休む相談をするようにしてください。
数ヶ月前は無理と思うかもしれませんが、受験や留学なら日程がわかるため、前もって伝えるのは可能です。
何ヶ月も前から話をしておくことで、その期間はあなたがいないことをバイト先に認識してもらえます。
2週間前とか一ヶ月前では準備期間がないため、なるべく早めに申し出るようにしましょう。
直接会って相談する
一ヶ月以上バイトを休みたいときは、シフトを決めている店長や責任者と会って相談してください。
直接会って説明するのは緊張しますが、電話やメールで伝えるのはよくありません。
対面ではないと表情がわからず、誤解されて受け取られる可能性があります。
確実に意図を伝えるためにも、直接会って説明するようにしましょう。
長期休暇の目的や期間、バイト仲間の協力などを伝えられれば、交渉もスムーズに運びます。
なお、休暇の交渉する時は、できるだけ店長の機嫌が良い時にしてください。
忙しい時やイライラしてる時に交渉しても上手くいきません。
バイト後に話すのが難しいのであれば、バイトが休みの日に行って相談するようにしましょう。
休暇後はお礼をする
長期休暇の交渉が上手くいき、希望通り休めた後は、必ずお礼をするようにしてください。
当たり前のように復帰していると、みんなから嫌われてしまう可能性があります。
復帰初日は「長いお休みをいただきありがとうございました」とお礼を言い、みんなに感謝しましょう。
旅行や帰省、留学などの理由で休んでいたのであれば、お土産を持って行くのもありです。
みんなで食べられるお菓子などを持って行けば、喜んでくれます。
もし、あなたが学生で受験や就活のために休んでいたのであれば、結果も報告してください。
「みなさんのおかげで合格しました!」と感謝の言葉を伝えることで、きっとバイト仲間から祝福してくれるでしょう。
職場の人間関係は、ちょっとした心遣いが大切です。
気持ちよく復帰するためにも、お礼と感謝を忘れないようにしてください。
やってはいけないNG交渉術
バイト先と長期休暇の交渉をするにあたり、「やってはいけないNG交渉術」というものがあります。
誤った交渉をしないためにも、事前に把握しておきましょう。
休暇の直前に交渉する
長期休暇の申請を休む直前に申し出ると、バイト先は人手不足になります。
特にゴールデンウィークやお盆、年末年始などでお客さんが多い時は、他のスタッフも休みたい時期です。
あなた一人が休暇を申し出たところで、すんなり許可してくれることはないでしょう。
長期休暇の申請をする時はバイト先に迷惑をかけないように配慮し、できるだけ前もって相談するようにしてください。
採用されてすぐ交渉する
バイトに採用されてから一ヶ月も経たない内に、長期休暇を申し出ないようにしてください。
採用されてすぐだとバイト先への貢献度は低いため、休みたくても休めません。
長期休暇の申請をしたいのであれば、3~6ヶ月は働いてから相談するようにしましょう。
もし、テストや受験で休む必要があるのであれば、面接時に相談してください。
面接で相談していればわかった上で採用しているため、採用後すぐでも休みやすくなります。
辞めると脅す
どうしても長期休暇が取りたいからといって、「休ませてくれなければ辞めます」と脅すのは止めてください。
雇用主にもメンツがあります。従業員からそのような言葉を投げかけられて、はいそうですかと受け入れる人はいません。
脅し文句を言ったら最後、「それなら辞めてくれ」と言われるだけです。
本当に辞める覚悟がないのであれば、退職をチラつかせるのは止めたほうが良いでしょう。
事前に予定を入れる
バイト先から長期休暇の許可をもらっていないのに、留学先の大学を決めたり、旅行のチケットを取るなどしてはいけません。
それを材料に交渉したからといって、許可してもらえるかは未知数です。
仮に許可できないとなれば、大勢の人に迷惑をかけてしまうでしょう。
自分勝手な行動は慎み、計画性を持って行動してください。
バックレて休む
バイト先が休ませてくれないからといって、バックレて休もうとしてはいけません。
1日なら大目に見てもらえても、一ヶ月も無断欠勤するのはやりすぎです。
バイト先に多大な損害を与えるため、損害賠償を請求される可能性があります。
最悪の事態を避けるためにも、必ず相談してから休むようにしてください。
辞めることも視野に入れる
長期休暇の交渉が上手く行かない時は、バイトを辞めることも考えてください。
留学や受験は人生にとって一大イベントであり、バイトを休めないから断念する必要はありません。
アルバイトでも正社員でも長期休暇を取るのは難しいです。
いくらあなたがバイト先に貢献していても、従業員に一ヶ月も休まれては経営に響きます。
休ませたくても、休ませられない場合も多いです。
あなたの事情とバイト先の事情を考慮した上で、時には辞めたほうが良い場合もあります。
乱暴な言い方をすれば、バイト先は他にもあります。一生そこで働かなければいけないわけではありません。
自分の人生を最優先に考え、後悔しない選択をするようにしましょう。
長期休暇に関するよくある悩み
バイトで長期休暇を申請するには、考えなければいけないポイントが多いです。
長く休むとどうしても迷惑がかかるため、慎重に行動しなければいけません。
そこで、長期休暇に関するよくある悩みをご紹介します。
長期休暇はクビになりやすい?
バイトで長期休暇を申請しても、クビになることはありません。
従業員を解雇するためには、解雇に相当する理由が必要だからです。(労働契約法第16条)
ただし、あなたが長期休暇を申請することにより、バイト先に不利益を与える場合は別です。
特別な理由がないのに何日も休まれると、売上に影響を与えます。
バイト先に損害を与えるような状況になると、辞めてくれと言われるでしょう。
帰省を理由に一ヶ月休める?
帰省を理由に一ヶ月休む場合、相応の理由が必要になります。
たとえば、実家の親や祖父母が病気になったとします。
世話をするために一ヶ月休みたいといっても、理解してくれるでしょう。
しかし、「夏休みだから田舎で過ごしたい」という理由だと難しいです。
どこで過ごすかはあなたの勝手であり、無責任だと思われても仕方ありません。
帰省を理由に長期休暇を取る際は、やむを得ない理由が必要になるでしょう。
高校生が一ヶ月休むのはあり?
高校生でもバイトを一ヶ月休むのは可能です。
なぜ一ヶ月休みたいのか説明できれば、認めてもらえる場合があります。
たとえば、夏休みを使って一ヶ月間海外に行くとします。
一ヶ月だと長いため、遊びに行くとは思われません。
普段から真面目に働いていれば、話を聞いてもらえるでしょう。
まとめ
バイトを一ヶ月休むのは難しいですが、休めないわけではありません。
交渉次第で休める場合もあるため、諦めずに行動するようにしてください。
勇気を出して交渉しよう
バイトを一ヶ月休むためには、誰もが納得する長期休暇の理由が必要です。
受験や留学、資格勉強のために休むのであれば、認めてもらいやすくなります。
いつまで休むのか期限を決め、なるべく早めに相談するようにしてください。
長期休暇を得るためには、日頃の行いが重要になります。
普段から真面目に働き、周りとコミュニケーションを取っていれば、いざという時に助けてくれるでしょう。