仕事内容
郵便局に届いた荷物を各家庭ごとに仕分けをしていく作業です。
まず市町村ごとに大雑把に分けられた荷物を分けます。さらに市の中で町ごとに、町から番地ごとにと段階を分けていきます。
私が作業を担当したのはその中の最終的な仕上げで、住所の番地とそこに住んでいる家族の名前を確認しながら宛て先と照らし合わせ、配達員のために荷物をまとめていました。
あまり大きな荷物はなく、ほとんど暑中見舞いや通常の郵便物のみの仕分け作業でしたので、体力的にも無理なく働けます。
応募のきっかけ
当時は派遣社員をしていて、ちょうど次の仕事との切り替えのタイミングで1ヵ月ほどまとまった休みを取ることができました。
何もせずにいるのも時間がもったいなかったので、短期のアルバイトをしたいと思っていました。
外出時に郵便局の前を通りがかったところ、2週間ほど限定で作業ができる人員を求める求人看板が出ていたので、ちょうど良いだろうと思い、その日のうちに応募しました。
楽しかったこと
主に夕方から夜の時間帯のシフトに入っていたのですが、静かに黙々と手を動かすだけでできる仕事でした。
私は単純作業がまったく苦にならないことから、それだけでもストレスなく仕事ができて大満足でした。
それに1時間に10分程度必ず休憩が入りますので、立ち仕事であっても疲れません。
お盆の時期で休暇に入る社員さんが多かったので、穴埋め的な助っ人のような立場でした。
しかし、配達に出た社員の方が気を遣ってお菓子などを買ってきてくれることもあり、人間関係が良好だったのが嬉しかったです。
思い出に残っていること
基本的には同じ作業の繰り返しで、来た荷物や郵便物を指定の場所に分けていくだけのかんたんな作業です。
変化に乏しいので、おそらく飽きっぽい性格の人だと続けていくのが難しいかもしれません。
だからこそ私はお世話になっている間はミスをなるべく少なくし、丁寧に仕事をしようと心がけていました。
余計なことはせずに言われたことをこなすことのみに集中していたと思います。
嬉しかったのは真面目に働いていた姿勢を社員の方がちゃんと見ていてくださったことです。
仕事を終えた後に部署全体を取り仕切っている偉い方に呼び止められたときのことです。
何か重大なミスをしてしまったのかと恐々としていたのですが、仕事が丁寧なことを担当の方が褒めていたと、一介のアルバイトの私にわざわざ声をかけてくださいました。
大変驚きましたが、それ以降はよりやる気を持って仕事することができたのが思い出として残っています。
バイトを体験して
正直、時給自体はそれほど高くはなかったのですが、仕事内容が楽だったことと職場環境に恵まれていたこともあって、精神的にも体力的にもまったく負担なくアルバイトができたと感じます。
フリーだったらもっと長期間続けたかったくらいです。短期間とは言え、ブラックといわれる職場が多い中、快適なところで働けたことに感謝しています。
編集者のコメント:
荷物を仕分けするだけの仕事だったようですが、単純作業ゆえの苦労もあったと思います。それでも淡々と業務をこなすことで、偉い方に褒めてもらうきっかけになり、充実感があったのではないでしょうか。真面目にやっていれば見る人は見てくれてるんですね。