仕事内容
ファミリーレストランの深夜の調理スタッフをしました。
22時から翌2時までの4時間勤務が基本だったので、作業の大半が閉店に向けた片付けがメインでした。
ただし、金曜日や土曜日などはお客さんが途切れずやってくるので、料理提供に追われることもありました。
閉店30分前にラストオーダーだったので、閉店時間にはほぼ仕事が終わっていたのですが、キッチンの仕事が終わると接客の仕事を手伝っていました。
ホールの掃除機がけやテーブルの片付けなどをやることもありました。
応募のきっかけ
元々料理は好きだったし、お店の営業時間も長かったので、自分の生活に合ったシフトが選びやすそうだと思ったからです。
また、深夜の時間帯の時給が高く、遅くても2時には仕事が終わるので、徹夜して学校に行かなくても良いという点も魅力でした。
思い出に残っていること
バイトを始めて半年くらい経った頃に、ホール(接客)の女の子と付き合い始めました。私は週4日勤務が基本でしたが、彼女とはその内の3日一緒の勤務でした。
2人とも大学入学と同時にバイトを始めたので、仕事ができない頃からずっと一緒で、気付くと自然に仲良くなっていました。
同じ境遇だったので話題はたくさんありました。仕事の愚痴や同僚の噂話など、仕事の合間やバイトからの帰り道で話していました。
彼女と過ごす時間がとても楽しく、いつの間にか好きになり、告白してしまいました。そしてOKをもらい、付き合うことができたのです。
とはいえ職場恋愛は基本的にNGだったので、あからさまに仲良くすることはできません。
バイト中にアイコンタクトをしたり、バイトが終わった後に寄り道をして24時間営業のファミレスでお茶したりしていました。
恋人関係とはいえ、決して特別なことはできませんでしたが、私たちなりに楽しんでいたと思います。
一緒にいる時間が限られていたせいか、いつも以上に楽しく、みんなに秘密にしていることで妙な高揚感がありました。
今思い返しても特別なイベントはありませんでしたが、そのほとんどが鮮明で、楽しい思い出として残っています。
バイトを体験して
ファミレスのバイトは、華やかなイメージですが、実際はかなりきつい仕事です。覚えることも多く、技術が求められますし、土日も勤務が基本です。
でも出会いはとてもたくさんありました。私がいた4年間で数多くの人が付き合っていました。
人の入れ替わりが多く、きついからこそ連帯感が生まれ、恋に発展しやすい環境です。
自分も彼女ができたし、仕事に対するシビアな考え方を身に付けられました。仕事はきつかったのですが、良いバイト経験だったと思います。
編集者のコメント:
ファミレスのバイトはお客さんも多く、ピークの時間帯は特に忙しかったと思います。ただ、その苦難を乗り越えることで連帯感が生まれ、やがて恋愛感情が芽生えるという気持ちもわかる気がします。みんなにバレないように、静かに愛を育んでいたというお話も素敵ですね。良い思い出になっていることでしょう。