仕事内容
個人経営のとんかつ屋さんで、キッチンを担当していました。
店長がとんかつを揚げるのですが、補佐的な作業として皿の盛り付け、副菜(キャベツや小鉢)の準備をします。
かつ丼や生姜焼きなど、仕上げ作業の焼き炒めや卵とじ煮込みなども担当していたので、そこそこ料理に慣れていないとできない作業も多かったです。
緩くて自由な店だったので、スタッフのまかない作りをすることもありました。
応募したきっかけ
高校1年生の16歳のときに初めてバイトをしました。
お店が家から自転車で通える距離にあり、高校生の時給としては結構高かったのが理由です。
ホール業務の募集を見て応募したのですが、すでに他の人に決まってしまい、その場で店長から厨房を勧められ、キッチン担当として採用されました。
苦労したこと
今まであまり料理をしてこなかったのにキッチンとして採用されてしまったため、最初は包丁の持ち方さえも教わる状態でした。
厨房ではとんかつを揚げる店長と二人だけで回すのですが、キャベツなど野菜を切るのも遅い私に、店長もヤキモキしていたと思います。
また、大学生が多い店だったので、高校生からすると大人に囲まれた印象を受け、何を話していいのかわからずに緊張しました。
苦労を乗り越えた秘訣
とにかく入れる限りバイトに入って、包丁に慣れることからはじめました。
そこから盛り付けの綺麗さ、お肉の炒め加減など、料理のイロハを叩きこんでもらいました。
基本作業が出来るようになったら、店長に教えてもらいながら、とんかつソースやドレッシングなどの、味が大切な仕込みも出来るようになりました。
その頃には、家でも料理を積極的にするようになりましたね。
みんな優しかったので、先輩からお話ししてくれてすぐに打ち解けることができました。
思い出に残っていること
高校生OKのバイトでしたが、実際に働いているのは大学生が中心であり、高校生からしたら大人に囲まれて働く状態です。
しかし、みんな良い人でとても可愛がってくれたので、常に楽しく働くことができました。
店長もみんなを可愛がってくれたし、お店が休みの日はバーベキューや日帰り旅行など、たくさん遊びにも連れて行ってもらいました。
年末にはお店の大掃除をして、みんなで忘年会もしました。
大人に混じってバーベキューや忘年会をする中で、ちょっとだけ大人の味を窘めて覚えていくことができたのも良い思い出です。
店長にプライベートなことまで相談に乗ってもらえたし、何度も助言をいただいたのを覚えています。
バイトをした感想
初めてのバイトでしたが、厨房業務を通して料理が格段に上手くなり、今まさに役立つ技術になっています。
レジや電話などの接客業務もあったので、接客としての正しい敬語やサービスの仕方といった社会人になって必要なイロハも学べました。
業務内容とは別ですが、学校や友達では学べない人間関係についても学ぶことができたと思います。
学生のうちにバイトをすることは、得るものが本当に多いと思いました。
編集者のコメント:
大学生が中心のお店で高校生が働くのは大変だったと思いますが、体験者さんが素直で努力家だったからこそ応援してくれたのだと思います。キッチンバイトをすると料理の腕が向上しますが、人間関係も同時に学べて良かったですね。