仕事内容
主な仕事内容は、生体販売・ご飯をあげる・体調が悪い子には薬を飲ませる・店内の掃除です。
朝出勤したら犬と猫の排泄処理を行い、お水を交換してご飯をあげていました。
その後、犬や猫の寝床を綺麗にして、ガラスケースの掃除をします。
それを終えると接客をするためにフロアに立ち、来店したお客さまと色んな話をします。
レジでの会計業務もありました。
ペットのトリミングも行っていたので、トリミングのお手伝いをする場合もありました。
応募したきっかけ
生き物(特に犬と猫)がとても好きだったので、触れ合いながら仕事がしたかったのと、犬や猫について学びたかったからです。
自宅近くにあるペットショップの入り口に「ペットのお世話をして下さるスタッフ募集」という貼り紙があったので、すぐに応募しました。
苦労したこと
大きく分けて2つあります。
一つ目は排泄の処理です。たくさんの子たちの、排泄の処理はとても苦痛でした。
自宅で飼っている犬の場合、全く苦痛ではありません。
しかし、お店の犬や猫の排泄を処理するのは苦労しました。
二つ目は常に、手に怪我をして痛かった記憶があります。
ペットショップにいたのは、まだしつけをされていない赤ちゃんの犬と猫ばかりです。
当然ながら噛まれます。引っ掻かれもしますし、とにかく痛かったです。
苦労を乗り越えた秘訣
排泄処理はだんだん慣れてきて、最初よりは苦にならなくなりました。
どんどんチビちゃん達に愛情が湧き始めたため、苦痛に感じなくなったのかもしれません。
噛まれたり、引っ掻かれたりする怪我に関しては、乗り越えたというより痛い傷を我慢し続けたという方が適切です。
思い出に残っていること
今でも忘れられない思い出があります。
ある日、小学3・4年生くらいの女の子が来店しました。(以後、Aちゃんと呼びます)
Aちゃんはトイプードルのガラスケースの前で立ったまま、ずっとニコニコしていました。
私が「この子可愛いでしょ?トイプードル好きなの?」と聞くと、「うん、好き。可愛い!」と答えてくれました。
それがAちゃんとの初めての出逢いです。
それから週2回くらいAちゃんはペットショップにやって来ました。
目的はお気に入りのトイプードルを見るためです。その状況が2ヶ月くらい続きました。
そしてある日、Aちゃんは父親と母親と3人で来店しました。
私のところに来て、「お父さんとお母さんにトイプードルを飼っても良いって言われたの!」と嬉しそうに言いました。
Aちゃんは初めてトイプードルに出逢ってから、ずっと両親に飼いたいとお願いをし、家のお手伝いをたくさんして良い子に過ごして来たそうです。
トイプードルを家族に迎える事ができて、Aちゃんはとても嬉しそうでした。
バイトをした感想
とても良い経験でした。
犬や猫も人間と同じように、見た目も性格もそれぞれ違います。
毎日一緒に過ごしていると、仕事とはいえ愛情が芽生えます。
家族が決まって居なくなる子がいると、とても寂しかったですね。
編集者のコメント:
仕事でもずっと世話をしていると愛情が湧きますよね。苦労していた排泄の処理が苦にならなくなったのも、ずっと世話をしていたからでしょう。それだけに女の子とのエピソードは心が温まりました。きっと「この子なら大丈夫」と感じたのではないでしょうか。動物だけでなく、人を見る目も養われる良い経験ができましたね。