ぼくのわたしのバイト体験談    

レタス農家で住み込みバイトをした体験談!人の温もりを感じました

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農作業のバイトイメージ

仕事内容

長野県の川上村にて、7~9月初旬にある出荷の繁忙期にレタス農家で住み込みバイトをしました。

朝四時半から作業に入り、収穫からダンボール詰め作業、段ボールのトラックへの積み込み作業から農協への納入、再び収穫するといった流れを陽が落ちるまで繰り返えします。

慣れていくうちに畑を整えたり、レタスの種や苗植えや間引きといった作業もしていました。軽トラックや農作業用の道具の手入れなどの裏方作業もありました。

色々と作業していくうちに、レタス農家の仕事を一通りこなせるようになりましたね。

応募のきっかけ

都会に住んでいるので行ったことのない、風光明媚で空気の美味しい涼しげな場所で働いてみたかったのです。

土いじりに憧れていたというのもあるし、留学資金を貯めたかったというのもあります。肉体労働なのでダイエット効果があるかも?という思いもありました。

楽しかったこと

一緒に働いていた仲間がとにかく明るく、エネルギッシュで個性的な人が多かったです。

「スペインのサグラダ・ファミリアで働きたいから」と資金集めをしている男性。

名門音楽大学でオーボエを学びながら「自然の中で思いっきり練習したいから」と昼寝に使う休憩時間に走って練習に向かう女性。

レスラーみたいな体格でコワモテで寡黙なのに、さりげなく手伝ってくれる優しい男性など、色んな人と知り合えました。

周辺住民であるおばあちゃんと仲良くもなり、花豆というこの辺りでは見ない豆をおやつにお茶を飲んだりしていました。

ここは人間関係がとても温かかったです。村営の温泉にみんなで行くのも楽しかったです。星空も本当にきれいでした。

思い出に残っていること

はじめのうちはレタスがいっぱい詰まった段ボールが本当に重く、積み込み作業を続けているうちに腱鞘炎になってしまいました。ぬるい運動部経験しかないズブズブの文系なので、体が柔かったのです。

レタスの根元にある切り口の断面をきれいに切ることに時間がかかり(少し斜めになるだけで売り物にはならない)働きはじめからたくさんのご迷惑をかけてしまったので、ここはバイトを諦めて他の方を雇ってもらおうかと悩みました。

しかし、農家の方やバイト仲間が温かくフォローしてくださいました。力を要さない苗植え作業に回してくれたり、お気遣いをいただきました。

畑の作業中はトイレなどないので、野外で用を足さねければならず、最初の辺りは本当に驚きました。しかし、慣れるうちにまったく気にならなくなりました。

青空教室ならぬ「青空トイレ」です。自分が逞しくなったと思った瞬間でした。

バイトを体験して

普段スーパーでしか接する機会のない野菜がいかに農家の方々の愛情と苦労と埃の結晶で作られているかを、労働をもって知ることができました。

軽そうに見えるレタスですが、一箱ともなるとこんなにもズッシリ重くなるということも知りました。

二か月という短い期間でしたが、体力のある若い学生時代にしかできない貴重な体験をしたと思っています。

レタスを見るたび川上村の星空とバイト仲間のキラキラした笑顔を思い出します。その時の仲間は今でもいい友人になりました。

編集者のコメント:

最初は農作業が上手くできなかった体験者さん。バイトを辞めようかと思い悩んだそうですが、回りの人達がフォローしてくれたことで、最後まで続けられたようです。人が温かい職場だと苦手なことでも頑張れるようになりますよね。農作業を通して野菜に対する考え方も変わったようで、良い社会勉強になったのではないでしょうか。

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体験談の監修

ぼくのわたしのバイト体験談

ぼくのわたしのバイト体験談・編集部

採用支援経験が15年以上あるディレクターが、バイト経験者一人ひとりに取材したうえでレビューを掲載。誤字・脱字の修正などは実施しているものの、経験者の主張や思い出を歪曲することなく、体験談を紹介しています。

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