バイトに応募した時に「履歴書はいらない」と言われたことはないでしょうか。
履歴書不要って怪しくない?
一般的なバイトの面接では履歴書を提出します。
履歴書を見ながら面接官が話をしたり、あなたに質問することもあるでしょう。
それなのに履歴書がいらないと言われたら心配になりますよね。
怪しくないか?騙されているのではないか?と不安になる気持ちわかります。
しかし、履歴書不要だからといって、怪しいバイトではありません。
履歴書がいらないのはそのバイト先の方針であり、きちんとした理由があります。
なぜ履歴書不要のバイトがあるのでしょうか?その理由を解説します。
履歴書がいらない理由
通常、バイトの面接では履歴書が必要です。
履歴書がないと応募者の氏名や住所などがわからないからです。
労働基準法第107条では、企業に対して各労働者の氏名・生年月日・住所等について記入した「労働者名簿」の作成が義務付けられています。
これは正社員だけでなく、パートやアルバイトなどすべての労働者に対して作成する必要があります。
そのため、履歴書がいらないと言われたら「法律違反をしている怪しい会社じゃないか?」と疑ってしまいますよね。
しかし、履歴書がいらないのはきちんとした理由があります。
専用のエントリーシートがある
バイト先で用意している専用のエントリーシート(履歴書のようなもの)があると、履歴書不要だと言われることがあります。
市販されている履歴書と違い、バイト先独自の項目が記述されているものになります。
エントリーシートがあれば応募者を管理しやすくなるし、より条件に合った人材を見つけやすくなります。
そのため、履歴書不要だと言われても、後から個人情報を書くケースがほとんどです。
応募しやすくするため
履歴書を用意するのは手間がかかります。
書くのに時間がかかるし、きれいな字で丁寧に書かないと印象が悪くなります。
しかし、履歴書不要であれば履歴書を書く手間は発生しません。
用紙代や証明写真を撮るお金も必要ないです。
履歴書を不要にすることで応募者の負担が減り、気軽に応募しやすくなります。
面接が複数回行われるから
面接を複数回行う予定がある会社では、初回(一次面接)は履歴書不要で、二次面接から必要になる場合があります。
初回は説明会のような形で面接を実施し、後日改めて本格的な面接を行うからです。
本店と支店で別れている飲食チェーン店でよくあります。
人柄を重視している
学歴・職歴を問わず、人柄を重視しているので履歴書不要ということもあります。
文字で説明されるよりも、本人を見て直接話す方が判断しやすい部分もあります。
特に個人経営の飲食店だと人柄を重視するオーナーが多いため、履歴書不要になりがちです。
採用するつもりだから
大量募集のイベントスタッフや知人からの紹介など、採用するつもりで面接に呼んでる場合、履歴書不要なことがあります。
面接というより事務手続きで呼んでいるため、よほど態度が悪くない限り、落とされることはありません。
履歴書の有無よりも、好感を持たれるために身だしなみを整えて面接に行きましょう。
履歴書不要のバイトは受かりやすい
履歴書不要のバイトは、履歴書が必要なバイトと比べて受かりやすい傾向にあります。
学歴や職歴で判断しないため、経験に関係なく見てもらえるからです。
たとえば、イベントスタッフは未経験者OKなバイトが多いです。
経験がなくても、柔軟性やコミュニケーション能力があれば問題ありません。
また、個人経営店であれば、見た目の雰囲気を重視する傾向があります。
店主と適切にコミュニケーションが取れれば、採用してくれます。
履歴書不要のバイトは経歴を重視しないため、その日に採用が決まる場合もあるでしょう。
履歴書不要でも落ちる可能性はある
履歴書不要だと受かりやすいのは確かですが、落ちる場合もあります。
経歴や職歴だけで判断するのではなく、人物像で判断するからです。
たとえば、面接に遅刻してくる人は印象が悪くなります。
服装がだらしないと不潔に感じるし、質問に答えない人はどんな人かわかりません。
履歴書不要なのは、常識やコミュニケーションスキルを求める裏返しでもあります。
履歴書不要でも落ちる可能性はあるため、甘く考えないようにしましょう。
履歴書不要だと結果が早く出やすい
履歴書不要のメリットは、面接前の手間が省けるだけではありません。
通常の面接と比べて、結果が早く出やすいです。
なぜなら、バイト先は履歴書を見て判断するわけではないからです。
面接での受け答えや印象を見て判断するため、場合によってはその場で即採用という場合もあります。
選考に時間がかかると他のバイトにも応募できないし、連絡があるまでモヤモヤした気持ちになるでしょう。
しかし、早く結果が出ると無駄な時間を消費することなく次に進めます。
待つのが嫌な人やすぐに働きたい人は、履歴書不要のバイトに応募しましょう。
履歴書不要でも手ぶらで行かない
履歴書不要でも手ぶらで面接に行かないでください。
応募先から書類を渡されたり、エントリーシートのようなものを書かされる場合があるからです。
大事な資料を渡されたのに、カバンに入れないのは見た目が悪いです。
最低限、カバンと筆記用具ぐらいは持って行ったほうが良いでしょう。
念のため、印鑑を用意しておくと押印が必要な時に安心です。
人によっては身分証明書(運転免許証やマイナンバーカード)や親の同意書が求められることもあります。
何を持っていくか不安なときは、面接前に連絡をして他に必要な持ち物がないか聞いてみましょう。
履歴書不要だからといって嘘をつくのは駄目
履歴書不要だからといって、面接で嘘をついてはいけません。
若く見られたいからと年齢を偽ったり、採用してもらいたいから嘘の学歴を伝えるのはいけません。
後からバレた時に怒られるし、虚偽申告を理由に解雇されるかもしれません。
採用されれば契約を結ぶときに、個人情報を伝える必要があります。
あなたの信用にも関わることなので、面接で聞かれたことは嘘偽りなく答えましょう。
ブラックバイトや怪しい会社の可能性はある?
応募先から「履歴書はいらない」と言われると、怪しい会社ではないか?と心配になります。
普通の面接なら履歴書は必要なのに、いらないのはおかしいですよね。
しかし、実際は逆です。
悪意がある会社であれば、応募者の個人情報を掴むために履歴書を必要とするからです。
仮に履歴書がないと連絡方法が限られるため、かんたんに逃げられてしまいます。
そういった事情を考えると、履歴書不要の方が安心できるかもしれません。
実際のところ、履歴書不要でもエントリーシートを書く必要があったり、応募者の負担を減らすために言っている場合があります。
応募者のことを考えた上での対応であれば、ブラックバイトの可能性は低いです。
履歴書不要だからといって、ブラックバイトだと決めつけないようにしてください。
履歴書不要と書いてあったのに必要な場合も
求人に履歴書不要と書いてあったのに、面接に行ったら「履歴書が必要です」と言われる場合があります。
履歴書不要だから持って行かなかったのに、突然言われても困りますよね
しかし、面接官から予期せぬ発言をされても、冷静に対処してください。
「求人に履歴書不要と書いてあったので、持ってきませんでした」と伝えれば確認してくれます。
書かれていた内容と違うからといって、イライラしたりキレてはいけません。
あなたが見た求人は誤りであったり、担当者が変わって連絡が行き届いていない可能性も考えられます。
冷静に事実のみ伝えれば、責められることはないでしょう。
念のため履歴書を持っていくと安心できる
履歴書不要と言われたけど、本当に持っていかなくて良いのか心配になります。
応募電話に出た人が店長や面接官ではない場合、誤解している可能性もあるでしょう。
もし、不安を感じるのであれば、履歴書を持って行ってください。
カバンに入れておけばわからないし、万が一必要になった時は提出できます。
勘違いしているケースも考えられるため、あると安心できるでしょう。
ただし、自分から履歴書を提出する必要はありません。
いらないと言われたのに提出すると「話を聞いていなかったのか?」と思われ、印象が悪くなります。
あくまで履歴書が必要だと言われたら提出するようにし、通常はカバンにしまったままにしておきましょう。
まとめ
履歴書不要なのは理由があるからであり、いい加減なバイト先であるとは限りません。
むしろ、個人情報保護や応募者の手間を軽減させたいと考える、時代に合ったバイト先だと言えるでしょう。
履歴書不要でも怪しいわけじゃないんだね
履歴書不要だといっても、実際にはエントリーシートを書かされたり、後から必要になることもあります。
しかし、最初から履歴書を用意する必要はないので、手間はかからず、気軽に応募することができます。
履歴書不要のバイトは経歴で判断されないため、通常のバイトより受かりやすいですが、甘く見てはいけません。
面接を受ける時は身だしなみを整え、質問されたことには正直に答えてください。
履歴書不要だと面接内容で判断されるため、応募から結果が出るまでが早いです。
履歴書を書くのが面倒に感じている方やすぐに働きたい方は、履歴書不要なバイトに応募しましょう。