バイトの面接では資格があると有利になるため、なにか取得したいですよね。
どの資格が良いの?
資格はたくさんあるため、どれを選べば良いか悩みます。
できることなら、高校生でも取りやすい資格が良いですよね。
実は、高校生が取れるバイト向けの資格は限られています。
どんな資格でも良いわけではないため、慎重に選ばなければいけません。
今回は高校生向けに「バイトの履歴書に書ける資格一覧」をご紹介します。
履歴書の書き方や注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。
高校生でも資格があると面接で有利
高校生が資格を取得していると、バイトの面接で有利になります。
学業以外の自己成長を証明し、学ぶ意欲が高いと判断できるからです。
たとえば、英語に関する資格を持っていれば、外国人のお客さんとコミュニケーションを取ることができます。
英語に嫌悪感を示さないし、あえて教える必要もありません。
高校生は一般的に未熟な存在として扱われますが、資格があれば即戦力として期待できます。
資格を持っている高校生は持ってない人に比べて有利になり、他の応募者よりも一歩リードすることができるでしょう。
バイトの履歴書に書ける資格一覧
履歴書に書ける資格は、国家資格から民間のものまでさまざまです。
バイトは正社員ではないため、難易度の高い資格が求められるわけではありません。
とはいえ、どんな資格でも良いわけではなく、ある程度使える資格は限られています。
そこで、高校生向けにバイトの履歴書に書ける資格をご紹介します。
漢字検定(漢検)
漢字検定(漢検)とは、日本漢字能力検定協会が主催する、漢字の読み書きや意味、用法などを測る検定試験です。
漢字検定は高校生でも受験できる資格であり、漢字検定を持っていれば読み書きをする場面で役立ちます。
たとえば、販売員のバイトでは、商品名やメニューを正確に読み書きできる必要があります。
受付のバイトでは来客の名前や連絡先を記入する必要があるし、正しい漢字で書ければトラブルになりません。
漢字検定を取得していることで、漢字の能力を証明するだけでなく、日本語の表現力や理解力を示せるでしょう。
英語検定(英検)
英語検定(英検)とは、実用英語の読み書きやリスニングやスピーキングなどを測る検定試験です。
英検には、1級から5級までの5段階の級と、準1級と準2級の2つの準級があり、級が高くなるほど難易度が上がります。
高校生が英検を取得することで、英語を使うバイトで役立ちます。
たとえば、ホテルフロントのバイトでは、外国人向けに英語でチェックイン・チェックアウトを行う場合があります。
英語に対して理解力があれば、お客さんとのコミュニケーションにも苦労しません。
英語の理解を高めるだけでなく、国際的な視野や文化を深めるきっかけにもなるでしょう。
日商簿記(簿記)
日商簿記(簿記)とは、簿記の読み書きや計算、分析などを測る検定試験です。
日商簿記には、1級から3級までの3段階の級と、簿記初級と原価計算初級の2つの初級があり、級が高くなるほど難易度が上がります。
日商簿記を持っていれば、事務作業やお金の計算に関する仕事で役立ちます。
たとえば、販売関係のバイトでは、売上や在庫の管理が必要になります。
売上や在庫の推移を把握し、在庫切れや過剰在庫を防がなければいけません。
簿記の資格を持っていることで、企業の経営活動や財務状況を理解し、事務作業の手助けができるでしょう。
ITパスポート
ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識と技能を問う国家資格です。
ITに関する基本用語や概念、情報セキュリティ、データベース、システム開発、ネットワーク、プログラミングなど、幅広い分野をカバーしています。
ITといえば、Web制作やシステム開発を想像しますが、一般的な仕事でも使う場面は多いです。
たとえば、書類作成やメールのやりとりにも必要になるし、経営戦略や日常業務の分析にも役立ちます。
パソコンやスマートフォンを使って顧客とやり取りする場合もあるため、ITの知識は欠かせません。
ITパスポートの資格があれば、あなたのITスキルを明確に証明できるでしょう。
基本情報技術者
基本情報技術者試験は、ITに関する基礎的な知識と技能を問う国家試験です。
ITパスポートよりもIT技術者向けの資格になり、システム開発やネットワーク管理に役立ちます。
プログラマとしてアプリ開発に携わることができるし、システムエンジニアとして運営や保守も担当できます。
特にIT関連のバイトで活かしやすく、プログラマやシステムエンジニア、WEBデザイナーなどの仕事をすることができます。
今後ますますデジタル化が促進される状況から、将来の就活にも困りません。
基本情報技術者の資格があれば、論理的思考力や問題解決力の向上にも役立つでしょう。
危険物取扱者
危険物取扱者とは、消防法に基づく国家資格で、火災の危険性が高い物質(危険物)の取り扱いや立ち会いに必要な知識や技能を証明する資格です。
危険物取扱者には、甲種、乙種、丙種の3種類があり、それぞれ取り扱える危険物の範囲が異なります。
危険物取扱者を持っていれば、危険物を扱うバイトで採用されやすくなります。
たとえば、ガソリンスタンドのバイトは高校生に人気がありますが、危険物取扱者の資格を持っていると有利になります。
ガソリン、灯油、軽油、重油など、特定の危険物の取扱いと定期点検ができるからです。
免許の有り無しで時給も変わるため、持っていると稼ぎやすくなるでしょう。
原動機付自転車免許
原動機付自転車免許とは、原動機付自転車(原付)を運転するために必要な免許です。
原付は排気量50cc以下の二輪車のことで、道路交通法で定められた速度や乗車人数などの制限があります。
原付免許は満16歳以上であれば取得できるため、高校生でも取得しやすいのが特徴です。
原付免許を持っていると、新聞配達やデリバリーサービスなど、原付を使用した宅配系のバイトができます。
デリバリー業務は店内の業務よりも時給がよく、高校生でも稼ぎやすいです。
原付免許は1日あれば取得可能なので、勉強が苦手な高校生でも取りやすいでしょう。
高校生が持ってるとかっこいい資格
英検や漢検は学業に関する資格になるため、取得している高校生は多いです。
同じ資格を持っているライバルがいないとも限りません。
面接官に注目してもらうためには、高校生があまり取らない資格があると有利になります。
そこで、高校生が持ってるとかっこいい資格をご紹介します。
秘書検定
秘書検定は、ビジネスマナーや敬語などの社会人としての基本的なスキルを測る資格試験です。
主に女性に人気があり、高校生から受験することができます。
秘書検定の資格を持っていると、基本的なマナーと知識があると証明できるため、高校生のバイト探しに有利です。
たとえば、接客のバイトで顧客のニーズを汲み取ったり、コールセンターのバイトで問題解決につながる提案ができます。
高校生は未熟な存在として敬遠されがちですが、秘書検定を持っているならその限りではありません。
ビジネスマナーを身に着けていると認識されるため、面接で一目置かれるでしょう。
FP技能検定
FP技能検定は、ファイナンシャルプランニング(財産やお金に関する計画立案)に関するスキルを評価するための資格です。
将来のお金の使い方や貯蓄、投資、保険などを計画的に考えることで、理想の生活を実現できます。
たとえば、FP技能検定3級の資格を持っていると、金融やコンサル関係のバイトで役立ちます。
商社で経理事務をしたり、不動産会社で家賃や住宅ローンのアドバイスができるため、他の高校生と同じように見られません。
学校でお金に関する知識を学ぶ機会はほとんどないため、高校生が取得していると注目されるでしょう。
小型特殊免許
小型特殊免許とは、特定の特殊自動車を運転するために必要な資格です。
具体的には、トラクターやフォークリフトなど、特殊な構造を持つ車両を指します。
たとえば、小型特殊免許でトラクターを扱えると、農作業を手伝うことができます。
農業は高齢化が進んでおり、若い人材が足りません。
高校生でも歓迎してくれるし、農家の役に立つことができます。
小型特殊車両を運転できれば時給も上がるため、ガッツリ稼ぐことができるでしょう。
履歴書に資格を書く際のポイント
履歴書の資格欄は、応募先に自分の強みを伝えることができます。
資格欄に記入があるとスキルの証明になるし、持っているのに書かないと損です。
ただし、書けば良いというものではなく、人事目線で書かなければいけません。
そこで、履歴書に資格を書く際のポイントをご紹介します。
必要な資格のみ書く
履歴書に書く際は、必要な資格のみ書くようにしてください。
応募先の業種や仕事内容に必要な資格を、重点的に記載することが大切です。
資格を複数所持しているからといって、なんでも書けば良いものではありません。
趣味や特技に関する資格や、スポーツの級・段を書いても話のネタにしかならないです。
不必要な資格は避け、本当にアピールしたい資格のみ書きましょう。
正式名称を書く
資格欄には正式名称を書くようにしてください。
略語や省略形など、普段使っている言葉で書いてはいけません。
原付なら「原動機付自転車免許」、漢検なら「日本漢字能力検定」になります。
正式な資格名を記載することで、雇用主に正しく伝えることができるでしょう。
ただし、簿記は「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」と長すぎるため、「日商簿記検定試験」としてください。
1行に収まらない・読みづらくなるのであれば、短く省略しても構いません。
取得年順に書く
資格を取得した年月は、順番に書くようにしてください。
資格をアピールしたいからといって、バラバラに書いてはいけません。
・2022年12月 原動機付自転車免許 取得
・2023年3月 実用英語技能検定2級 合格
・2023年7月 日商簿記検定試験3級 合格
このように、古い日付から順番に書くことが大切です。
取得年順に書くことで、資格の取得時期がわかりやすくなるでしょう。
勉強中は別にする
勉強中の資格は、自己PRの欄に書いてください。
まだ取得していないのに、資格欄に書いてはいけません。
自己PRの欄に「◯◯の資格を勉強中」と書けば、多少知識があると判断してくれます。
たとえ資格を保持してなくても、前向きに捉えてもらえるでしょう。
以上と書かない
資格欄を書き終えたら、最終行から一行下に右寄せで「以上」と書くのが一般的です。
しかし、高校生がバイトの履歴書で「以上」と書き足す必要はありません。
高校生だと資格数も少ないし、これからもっと資格を取得する可能性があります。
1つ2つしか持ってないのに「以上」と書く必要はないし、書かないから印象が悪くなったりしません。
逆に読みづらくなる場合もあるため、「以上」と書かない方が良いでしょう。
高校生が資格を取る際の注意点
高校生が資格を持っているとバイトの面接で有利になります。
しかし、資格を取るのは大変であり、簡単に取れるわけではありません。
高校生が資格を取る際は、次の点に注意してください。
受験料が必要
履歴書に書ける仕事の多くは受験料が必要になります。
数千円~数万円の受験料が必要になり、お金がないと受けられません。
日商簿記や秘書検定など、学割を受けられる場合もありますが、参考書を買ったり、パソコンを用意するのにもお金が必要です。
自分で受験料を用意できないのであれば、親や学校に相談した方が良いでしょう。
将来に役立つ資格を選ぶ
資格選びをする際は、将来に役立つ資格を選ぶようにしてください。
人気でも役に立たない・コスパが悪い資格があるからです。
たとえば色彩検定の資格があると、花屋やアパレルショップで活躍できますが、バイトだと資格が必要ではありません。
小型特殊車両に乗れるとかっこいいですが、車に乗る機会がないと活かせないです。
資格を取得するだけでは意味がないため、将来に役立つ資格を選ぶようにしましょう。
学業をおろそかにしない
資格を取得するために、学業をおろそかにしないでください。
高校生は学業が本分になり、資格は必須事項ではないからです。
学校の成績が悪いのに資格を取得しようとしたり、バイトのために資格勉強をしてはいけません。
あくまで学校の勉強をしつつ、余裕があるときに資格勉強をしましょう。
資格が3級以下でも履歴書に書いて良い
資格が低級だと履歴書に書くか迷いますが、3級以下でも書いて良いです。
実務レベルに価しなくても、資格勉強をしているとアピールできるからです。
たとえば、簿記3級は入門的な段階であり、比較的取得は容易になります。
しかし、資格がない人に比べて会計の基礎知識はあるし、勉強しているのがわかります。
英検は「2級以上なら履歴書に書いても良い」と言われやすいですが、準2級や3級以下を書いてはいけない決まりはありません。
多少レベルが落ちたとしても、「もっと上を目指したい」という意欲を見せることで、評価の対象になるでしょう。
取得してない資格を書くのは絶対駄目
バイトに受かりたいからといって、取得してない資格を書くのは絶対に止めてください。
雇用主を欺く行為になるばかりか、懲戒解雇される可能性があります。
万が一嘘をついて採用されたとしても、資格を利用する場面が来たら大変です。
車両だと免許がないと運転できないため、誤魔化しようがありません。
嘘をついてもバレるし、バレたときに苦しむのはあなたです。
クビになる可能性が高いため、取得してない資格は書かないようにしましょう。
履歴書にあえて資格を書かないのもあり
やりたい仕事が決まっているのであれば、履歴書にあえて資格を書かないのもありです。
履歴書の資格欄に書くことで、専門的な知識があると思われます。
たとえば、飲食店で料理に関する資格を書くと、キッチン担当になりやすいです。
パソコン関係の資格なら、事務作業や発注業務をさせられるかもしれません。
資格を持っていることで、資格がない高校生に比べて負担は大きくなります。
やりたい仕事ができなくなる可能性があるため、資格の記入が不利になるようであれば、書かない方が良いでしょう。
まとめ
履歴書の資格欄は、自身のスキルや知識をアピールするのに役立ちます。
高校生でも資格を持っていると、他の応募者と差をつけることができるでしょう。
自分に合った資格を取りたいね
高校生向けの資格といえば、漢検や英検、簿記などが定番です。
危険物取扱者の資格があればガソリンスタンドのバイトで時給が上がるし、原付免許を持っていればピザ屋で配達の仕事ができます。
デジタル化を見据えて、ITパスポートや基本情報技術者の資格を取るのも良いでしょう。
履歴書の資格欄には、正式名称で取得年順に書くようにしてください。
たとえ3級でも、書かないより書いた方がマシです。
あなたが持っている資格やスキルを提示して、面接官にアピールしましょう。