しばらくバイトをしていないと、履歴書に空白期間ができます。面接で聞かれたら困りますよね。
空白期間をどう説明しよう…
正直に答えると落とされてしまうんじゃないかと不安になる気持ち、わかります。
せっかくやる気になっているのに、空白期間が原因で落とされるのは悲しいですよね。
実は、履歴書の空白期間は面接官に突っ込まれやすいです。上手に答えられないと、後ろめたいことがあると思われ、落とされる原因になります。
どのように説明すれば納得してもらい、受かりやすくなるのでしょうか。面接対策としてご紹介します。
面接で聞かれる空白期間とは
バイトで空白期間とは、履歴書にある学歴・職歴欄に空きがあることを指します。
通常、学歴・職歴欄には自身が通っていた学校のことを書いたり、働いていた会社の名前を書きます。
この年月が現在と比べて期間が空いていると、「空白期間が存在する」ということになります。
例)令和3年2月に面接を受けた場合
「令和2年2月○○高等学校卒業」のみ書いている場合、1年間の空白期間があると思われる。
一般的には空白期間があると「何もしていない」と思われ、面接での印象は悪くなります。
そのため、バイトの面接であっても履歴書を書く時は、空白期間がないほうが良いとされています。
なぜ空白期間について聞かれるのか
履歴書に空白期間があると、「空白期間は何をしていましたか?」と聞く面接官は多いです。
面接官が空白期間を聞く理由・意図は、応募者の現状を把握したいからです。
学校を卒業してから(または仕事を辞めてから)半年以上が経っていると、その間は何をしていたのか気になります。
空白期間が長いと「どうして働いてないのだろう?」と疑問に思うし、「すぐ辞めたのではないか?」と疑ってしまいます。
履歴書に書けない事情がある人を採用し、トラブルを起こされては困ります。
そのため、応募者の現状を知り、選考に役立てるために空白期間の理由を聞いているのです。
空白期間を必ず聞かれるわけではない
空白期間があるからといって、必ず何をしていたか聞かれるわけではありません。
あなたが学生であれば、普段は学校に通っていると想像できるため、空白期間があってもおかしいとは思われません。
初めてバイトをする人なら職歴がなくて当然だし、あれば良いというわけでもありません。
履歴書に空白期間があるということ自体、そこまで気にしない人もいるでしょう。
ただし、聞かれないから良かったとは思わないでください。むしろ聞かれないほうが困ります。
なぜなら、面接官が勝手にあなたのことを想像し、悪い方に受け取る可能性があるからです。
「すぐ仕事を辞めるから履歴書に書けない?」「ニートで何もしていなかったから?」などと思う人もいます。
空白期間に後ろめたさがあるのであれば、面接官から聞かれる前に何をしていたか話すようにしましょう。
納得される空白期間の理由と説明の仕方
空白期間があるといっても、すべて悪いと思われるわけではありません。やむを得ず空白期間ができてしまうこともあります。
大切なのは「なぜ空白期間があるのか?」「空白期間に何をしていたのか?」を正しく説明することです。
それができれば空白期間が原因で落とされることはありません。
どんな理由なら面接官が納得しやすいのか見ていきましょう。
勉強をしていた
学生の本分は学業であるため、勉強するためにバイトを辞めてもおかしくありません。
大学受験のために高3でバイトを辞めて、大学に合格してから再開する人も多いです。
そのため、前回バイトをした時から空白期間があっても疑問を持たれることはないでしょう。
また、フリーターや無職の人であっても、「資格の勉強をしていた」「留学のために英語を学んでいた」と説明するのもありです。
実際に目的が叶わなかったとしても、努力していたことを伝えれば、悪く思われることはないでしょう。
例文)
「簿記の資格を取るために1年間勉強していたので、空白期間があります。」家族の世話をしていた
親が病気で入院していたり、祖父母の介護をしていたなど、家族の世話が原因で空白期間ができることもあります。
このような理由であれば、「真面目な人・優しい人」だと受け取ってもらえるため、選考で不利になることはありません。
また、主婦(主夫)の人であれば「子育てが忙しくて働けなかった。現在は落ち着いたから応募した」というのもよくある理由です。
前職からしばらく空白期間があったとしても、納得してもらえるでしょう。
例文)
「3年前に祖父が病気になってしまい、家族で介護をしていました。先月亡くなったので、バイトがしたいと思いました。」就職活動をしていた
就職活動が長引くと空白期間ができます。
大学生なら3年から就活するし、社会人でもすぐ見つかるとは限らないからです。
正社員に絞っている人なら、何年も働いていない時期があるでしょう。
しかし、空白期間の理由をそのまま伝えてはいけません。
就職が決まったら辞めると思われるため、不採用になります。
なるべく前向きな理由に変換し、空白期間を正当化してください。
例文)
「1年間就職活動をしましたが、なかなか自分に合う仕事が見つかりませんでした。そこで興味のある仕事をして経験を積みたいと思い、応募しました。」単発の仕事をしていた
今はインターネットを使って様々な仕事をすることができます。
ウーバーイーツで宅配をしたり、ライターとして記事作成をするなど、単発の仕事は多いです。
単発の仕事は正式に雇用されているわけではないため、職歴として書きづらいです。
時期もはっきりしないため、書かない(書けない)人も多いでしょう。
しかし、直接雇用されてなくても仕事は仕事です。
働いてお金をもらっているのであれば、何もしていないわけではありません。
たとえ履歴書に書きにくかったとしても、「単発の仕事で収入を得ていました」と伝えるようにしてください。
例文)
「いろんな職業を体験したいと思い、単発のバイトをしていました。単発なので履歴書には書きませんでしたが、イベントスタッフや工場の作業員などをした経験はあります。」夢を追っていた
夢を追っていたから働かなかったのであれば、正直に伝えてください。
空白期間は“一生懸命やっていた証”になるため、空白期間ができても仕方ないと思われます。
また、夢を追うためにはお金が必要です。
お金が無くなればバイトをして生計を立てようとするのはおかしいことではありません。
何もしていない人に比べて、夢のために行動できる人は前向きな印象を与えます。
面接官が共感できる夢であれば、空白期間があっても納得してくれるでしょう。
例文)
「ジャーナリストになるために世界中を旅していたので、しばらくバイトをしていません。しかし、貯金が尽きたので働きたいと思い、応募しました。」体調不良が理由なら伝え方を工夫する
病気や体調不良が原因で空白期間ができたのであれば、現在は回復していることをアピールしてください。
仮に治療を継続中であれば、治療しながら働きたいと伝えてください。
単に「入院していました」「体調が悪くて休んでいました」と伝えてしまうと、また休むことになるのではないかと不安に感じさせます。
具体的な病名はプライベートに関することになるため、言いづらい気持ちはわかります。
しかし、曖昧な説明をしても本当に回復したのか疑われるし、仕事に支障が出るのではないかと思われます。
病気で療養していたのであれば、正しくそのことを伝え、理解してもらった上で働いた方が良いです。
健康管理に十分気をつけて働きたいという意思を伝えることで、バイト先も安心して採用することができるでしょう。
例文)
「前職のプレッシャーでうつ病になったので、1年間療養していました。今は体調も回復し、好きな仕事がしたいと思い、応募しました。」家事手伝いと答えるのは印象が悪い
空白期間の理由として「家事手伝いをしていました」という人がいます。
実家が自営業で飲食店を経営していたり、農業などをしていれば別ですが、そうでないと印象は悪いです。
古い考えの人だと、家事手伝いはニートと同等に捉えられる場合もあります。
実際に、ニートやひきもりの人が言い訳として使うケースも少なくありません。
家事手伝いをしていたと答えると「具体的に何をしていたの?」と突っ込まれ、ボロが出やすいです。
本当に家事手伝いをしていた場合を除き、なるべくなら言わないほうが良いでしょう。
嘘をついてごまかすのは駄目
空白期間は何もしていなかったからといって、適当な嘘をついて誤魔化すのは止めてください。
学歴や職歴を創作したり、年月をごまかすのは経歴詐称にあたります。
面接官はこれまで多くの人を見てきているため、嘘をついてもバレます。
嘘をつくぐらいなら、正直にありのままの現状を伝えてください。
たとえニートで無職だったとしても、バイトをする気になったのであれば、悪くありません。
「何もせずに親に迷惑をかけてきましたが、そんな自分を変えるために応募しました」とでも言えば、面接官の心を打つ場合もあります。
空白期間があるのは恥ずかしいことではありません。
嘘をつかずに、正直なあなたを伝えましょう。
まとめ
バイトでも空白期間があると「働く意思が弱い」とか「すぐ辞めそう」だと思われるため、印象が悪いです。
面接でマイナスイメージを持たれないためにも、しっかり説明できるように準備してください。
空白期間が原因で落とされないようにしないとね
面接官は空白期間があることよりも、「空白期間に何をしていたのか?」を重要視しています。
空白期間に勉強をしていたり、家族の世話をしていたのであれば、好印象を得られるでしょう。
また、ニートやひきこもりだったとしても、変わりたい気持ちがあって応募したのであれば、非難されることはありません。
嘘をつかずに正直に説明することで、あなたの働く意欲を感じ取ってもらえます。
面接で空白期間について聞かれると、どうしても後ろ向きな気持ちになってしまいますが、臆する必要はありません。
むしろ、自分をアピールするチャンスだと思い、前向きに捉えてください。そうすれば受かりやすくなるでしょう。