バイトを辞めたわけではないのに、何日もシフトに入っていないということはないでしょうか?
このまま自然消滅するのかなぁ…
直接辞めてくれと言われたわけではないけど、ずっとバイトに行っていないと辞めさせられたのではないか?と心配になりますよね。
バイト先に連絡をして聞くのが一番ですが、いまさら聞くのも気が引けるという気持ちわかります。
しかし、何もしないでいると自然消滅のような形になり、バイトに行きづらくなります。
このままモヤモヤした気持ちのまま連絡があるまで待ち続けるよりも、自ら行動を起こして今後の方針を決めた方が安心できます。
そこで今回は「バイトで自然消滅しそうなときに取るべき行動」についてご紹介します。
長い間バイトに行ってなくて辞めさせられたと思っている人は、今後どうすれば良いか見ていきましょう。
勝手に退職扱いになることはない
基本的には勝手に退職扱いになることはありません。バイトでも退職勧奨(退職勧告)せずに辞めさせるのは違法だからです。
労働契約法第16条には次のような条文があります。
解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする
つまり、労働者側に著しい過失が無い限り、雇用主は勝手に解雇させることはできない(しようとしても無効になる)という意味です。
解雇する時は必ずその理由を伝え、労働者に承諾してもらう必要があります。
そのため、あなた自身が辞めると言っていないのに勝手に退職扱いになることはないし、自然消滅することもありません。
バイト先にはまだ籍が置いてある状態であるため、あなた自身がどうしたいかで今後が決定します。
長い間勤務していないと自然消滅しやすい
シフトを提出せずに1ヶ月も2ヶ月もバイトに行っていないと、自然消滅したような形になります。
通常、バイト先から何かしら連絡があるものですが、人数が多いバイト先であればその限りではありません。
従業員個々の希望に沿った勤務体系を取っている場合、提出されたシフト表によって出勤日が決定されます。
そのため、毎日のように勤務している人もいれば、週1回だけ勤務している人もいるでしょう。
もし、あなたが何らかの事情でバイトを1ヶ月以上休んでいた場合、シフト表を提出していないはずです。
少人数のバイト先だと「○○さん、最近来てないけど何かあった?」と気づかれますが、大人数であればそこまで配慮が回らない可能性もあります。
このまま自然消滅のような形になるのが嫌であれば、直接バイト先まで連絡して確認しましょう。
嫌われていたら自然消滅になりやすい?
遅刻が多かったり、店長と喧嘩したりすると、バイト内での評判が悪くなります。
しかし、バイト先は従業員を不当に解雇することができません。
勝手に辞めさせて後からトラブルになるのは避けたいです。
そこで、シフトを減らしたり絶対に入れない日を提案して、自分から辞めると言いやすい状況を作るのです。
好き嫌いで労働条件まで変えられたら溜まったものではありませんが、店長も人間です。
時には好き嫌いで判断する場合もあるでしょう。
もし、嫌われているという自覚があるのであれば、自然消滅する前に退職を申し出てください。
このまま何もしないでいると、後味の悪さだけが残ります。
バイト先の思惑に従うようで辛いかもしれませんが、今後のことを考えて辞めると伝えた方が次に進めます。
バイト先にシフトを入れてもらうための伝え方
「自然消滅したくない!これからも働きたい!」と思っているのであれば、バイト先にその意思を伝えてください。
バイト先から連絡が来るまで待っても、いつになるかわかりません。
そこで、自ら進んで現状打破する方法をご紹介します。
直接会って伝える
もっとも適切なのが直接会って伝えることです。
バイト先に行って店長や責任者と会い、今後のシフトについて相談してください。
1ヶ月以上会っていなくても、あなたの顔を忘れるということはありません。
顔を見かけたら「どうしたの?元気だった?」と声をかけられるはずです。
もし、受験や体調不良などで長期間休んでいたのであれば、「今まで休ませてもらってありがとうございました」とお礼を伝えてください。
そして「これからは働けますので、次からシフトを入れていただけないでしょうか?」とお願いしましょう。
よほど人が余っているという状態でもない限り、あなたの働く意思を確認したら次のシフトには組み入れてくれます。
なお、相談に行くときは、バイトが暇な時間帯(午前中や昼過ぎなど)にしてください。
忙しい時間帯に行くと迷惑になり、話を聞いてくれません。
ゆっくり話せる時間帯に行き、直接会って伝えることが大切です。
そうすれば自然消滅せずに、これからも働けるでしょう。
電話で伝える
直接会って言うのは気まずいという人は、電話で伝えてください。
バイト先が暇な時間帯に電話をかけて、店長に相談しましょう。
どのように電話したら良いかわからないという人は、以下のトーク例を参考にしてください。
トーク例
お疲れさまです。(あなたの名前)です。最近、シフトにあまり入れていないのですが、いつから働けますか?
このように聞いてシフト確認してください。
あまりごちゃごちゃと理由をつけるとわかりづらくなるため、シンプルに尋ねるのがポイントです。
問題なければ、次の出勤日を教えてくれるでしょう。
メールは避けた方が良い
メールのほうが楽だからと言って、メールでシフト確認をするのはおすすめできません。
メールは確実に見てもらえるかわからないからです。
そればかりか、メールは自然消滅の原因になりやすいとも言えます。
もし、あなたのメールが弾かれていたり、迷惑メールフォルダに入ってしまった場合、連絡があってもわかりません。
仮に、メールが届いていたとしても「受けっていない」と言われたらどうしようもありません。
メールでのシフト確認は自然消滅を誘引しやすいため、できるだけ避けた方が良いでしょう。
バックレても自然消滅になるとは限らない
無理やりバイトを辞めるために、バックレる人がいます。
バックレて無断欠勤になれば、いずれ自然消滅すると思うからです。
しかし、バックレたからといって、すぐ辞められるとは限りません。
バイト先から預かっている制服やマニュアル、バイト先に置いてある私物などのやり取りをする必要があります。
もう関わりたくなくても、連絡を無視し続けると大きなトラブルになります。
店長が家に来たり、親に連絡されたり、最悪の場合、業務不履行として訴えられるかもしれません。
「どうせバイトなんだから、行かなかったら自然消滅できる」とは考えないでください。
バイトを辞めたいのであれば、必ず辞める意思を伝えるのが大切です。
その方がリスクも少なく、円満に辞めることができるでしょう。
長期休暇で自然消滅を避けるための対策
バイトを1ヶ月以上休むと、職場に復帰しづらくなります。
「いつか連絡しよう」と思っている内に、ズルズル時間ばかりが過ぎ、自然消滅のような形になってしまうかもしれません。
バイトを長期間休む時は、復帰しやすいように根回ししてください。
復帰する時期を伝えておく
バイトを長期間休む前に、いつから復帰できるのか伝えてください。
復帰する時期が決まっているのであれば、店長もシフトを組みやすくなるからです。
「3月は試験で休みますが、4月から復帰できます」などと、具体的な日程を伝えればわかりやすくなります。
休む期間が数週間なら、翌月のシフト表を提出するのもありです。
復帰する時期を伝えておけば、忘れられることはないでしょう。
定期的にバイト先に顔を出す
定期的にバイト先に顔を出し、忘れられないようにしてください。
休んでいる期間もバイト先に行くことで、存在を認識してもらえます。
飲食店なら食べに行ってもいいし、差し入れをしても構いません。
迷惑にならないように2~3分談笑するだけでも、全然違います。
定期的にバイト先に顔を出していれば、復帰しやすくなるでしょう。
バイト仲間から情報収集する
仲が良いバイト仲間がいる場合、定期的に連絡をとって情報収集してください。
あなたが休んでいる間に新しい人が入ってこなかったか?あなたが勤務している時間帯は誰が勤務しているのかなど、教えてもらうのです。
そうすれば復帰の目処が立ちやすいし、バイトに対する意識も継続するため、モチベーションが下がりません。
バイト仲間と繋がっていれば、復帰する際の橋渡し役になってくれるでしょう。
LINEを活用する
バイト先のグループLINEに参加しているのであれば、LINEを活用してください。
定期的にメッセージすることで、あなたの存在を認識してもらえます。
たとえば、留学で休んでいるのであれば、現地の様子を伝えることができます。
外国だと興味を持ってもらえるし、既読される可能性が高いです。
LINEでバイト仲間とやりとりをしていれば、自然に復帰できるでしょう。
まとめ
バイトでもシフトに入らない期間が長くなると、自然消滅のような形になることがあります。
勝手に退職させられることはないため、通常であればバイト先から連絡があるものですが、連絡がない場合もあります。
もし、1週間以上経っても連絡がないのであれば、あなたから連絡してください。
何もしないままでいると、自然消滅になる可能性が高いです。
自然消滅のままだと気持ち悪いよね
これからも働きたいのであれば、自分から連絡してその意思を伝えてください。
メールだと見てもらえない可能性があるため、バイト先まで行くか電話をかけて直接相談するのがおすすめです。
たとえ辞めたいと思っていても、自然消滅で辞めた形にするのは良くありません。
ずっと心のどこかでモヤモヤとした気持ちが残るからです。
バイトを辞めたいのであれば、きちんと退職手続きを取ってください。
電話でひと言「辞めます」と伝えるだけでも、自然消滅するよりかは気分が楽になるでしょう。