履歴書を書くのは大変なため、以前書いたものをコピーして使いたくなりますよね。
履歴書の使い回しは駄目かな?
わざわざ書き直すのは大変だし、用紙を買うのもお金が必要です。
住所や学歴が変わらないなら、コピーして使っても良さそうに感じますよね。
しかし、履歴書をコピーして提出するのは駄目です。
コピーした履歴書はすぐわかるため、印象が悪くなってしまうでしょう。
どうして履歴書をコピーして使ってはいけないのでしょうか?
その理由を解説するとともに、どうすれば履歴書作成の手間を軽減できるかご紹介します。
履歴書の使い回しは印象が悪い
履歴書を毎回手書きで書くのは面倒だからといって、以前の履歴書をコピーして使用するのは印象が悪いです。
履歴書は現時点での最新情報を伝える書類であり、使い回したものを提出するのは失礼にあたります。
また、不採用になったバイト先から返却された履歴書があるからといって、それを使い回しするのも駄目です。
志望動機や自己PRが他のバイト先と同じ内容になるし、「本当にここで働きたいと思っているのか?」と疑われてしまいます。
同じ業界の系列店に応募するとしても、志望動機や自己アピールが同じものを提出すると、手を抜いていると思われるでしょう。
もちろん、修正液で日付だけ書き換えたり、新しい用紙にコピーして使うのも駄目です。
履歴書が返却されたのは「もう一度使ってください」という意味ではなく、個人情報保護によるためです。
返却された履歴書を使用するのではなく、必ず新しく書くようにしてください。
印刷よりも手書きの履歴書が好まれる
バイトに限らず、履歴書は手書きのものを提出するのが一般的です。
手書きの履歴書からは個人情報や志望動機がわかるだけでなく、応募者の人となりを感じ取れるからです。
きれいな文字で丁寧に書かれている履歴書は、真面目な人物であるという印象を与えます。
読みやすくレイアウトされた履歴書を見ると、「仕事もちゃんとやってくれそう」と思ってくれるようになるでしょう。
反対に、字が汚かったり、乱雑に書いていると、いい加減な人物ではないか?と思われます。
採用してもちゃんと働いてくれるか心配になり、不採用にされてしまうかもしれません。
手書きの履歴書は手間がかかりますが、書き手の個性が伝わりやすくなります。
履歴書を単なる個人情報と取られるのではなく、相手にアピールする絶好のツールだと思うようにしてください。
印刷した履歴書を受け付けるバイト先もある
手書きの履歴書の方が好印象を与えられますが、近年はパソコンで作った履歴書を受け付けるバイト先も多くなりました。
パソコンで作成した履歴書だと文字がわかりやすくなるし、フォーマットが統一していることで、管理しやすくなります。
パソコンで履歴書を作るためには、ある程度のパソコンスキルが必要です。
パソコンを使うバイトであれば、スキルを見るという利点もあるでしょう。
外資系の企業やIT・Web業界なら、パソコンで作った履歴書のほうが良い場合もあります。
そのため、手書きではないからといって、マイナスになることはないでしょう。
ただし、パソコンを使用する機会の少ない業界では、まだまだ手書きの履歴書が一般的です。
飲食業界や美容業界、社員年齢が高い企業など、手書きではない履歴書を持っていくと、印象が悪くなる場合もあります。
応募先がどのような社風か迷った時は、手書きの履歴書を持っていったほうが無難です。
パソコンで履歴書を作成する時の3つの注意点
パソコンで作った履歴書でも受け付けてくれるからといって、ただ作れば良いというわけではありません。
作り方を間違えると、面接官に悪い印象を与えることもあります。
パソコンで履歴書を作成する時は、以下の3つに注意してください。
JIS規格のテンプレートを使う
ネットで検索すると、色んな履歴書用のテンプレート(雛形)が見つかります。
中にはオリジナル性の高い履歴書もありますが、そのようなテンプレートを使用すると印象が悪くなるかもしれません。
履歴書のテンプレートは、必ず「JIS規格」と呼ばれる標準的なもの使用してください。
JIS規格であれば全国的に共通化されたものであるため、無難です。どこの会社でも通用するでしょう。
いくらアピールしたいと言っても、履歴書で奇をてらう必要はありません。JIS規格以外の履歴書は使用しない方が良いです。
厚手の上質紙を使う
履歴書は見た目や質感も重要な判断材料になります。
普通紙(コピー用紙)で印刷したペラペラの履歴書を提出すると、質感が安っぽくなります。
そのため、履歴書を印刷する時は厚手の上質紙を使用してください。良い紙質の用紙を使えば、安っぽく感じません。
なお、自宅にプリンタがないからといって、コンビニで印刷するのは止めてください。
コンビニのプリンタ用紙は薄いため、印刷してもペラペラになってしまいます。
ペラペラの履歴書は印象が悪いため、用紙の持ち込みができるコワーキングスペースなどを利用しましょう。
純正のインクを使う
履歴書を印刷する時は純正のインクを使用してください。
百均などに詰め替えができる安いインク(互換インク)も売られていますが、純正ではないインクを使用すると、線がにじんだり、乾きが悪かったりする場合があります。
印刷した時点では綺麗に作成できたと思っても、カバンに入れてバイト先に行き、提出する時になって「汚れていた!」ということはよくあります。
純正のインクは値段が張りますが、良い履歴書を作るための先行投資だと思ってください。
履歴書のコピーが必要になる場合もある
手書き・パソコンに限らず、履歴書のコピーが必要になる場合もあります。
面接官が複数人いる場合、面接官それぞれに履歴書を渡すために、「コピーして持ってきてください」と言われる場合があるからです。
コピーの指定がある場合、写真を貼った原本を完成させてから、必要枚数をコピーしてください。
用紙の数だけ写真を貼る必要はありません。
厚紙で印刷する
履歴書をコピーするときは、紙質に注意してください。
薄くてペラペラの用紙で印刷すると、印象が悪くなる場合があります。
普通紙だと曲がったり、にじんだりしやすいため、履歴書が汚れかねません。
できるだけ原本と紙質に差が出ないようにして、安っぽく見えない厚手の用紙を使用しましょう。
最低3枚は印刷する
原本とコピーが必要だと言われたら、最低3枚は印刷してください。
面接官の数が増える可能性があるし、足りないよりは多いほうが安心です。
たとえ使用しなかったとしても、自身の控え用として取っておくことができます。
後から見直す時に役に立つため、次の面接に活かすことができるでしょう。
履歴書をコピーして返されたら不採用?
履歴書を受け取らずに、応募先でコピーして返される場合があります。
履歴書を返されると、不採用になるのではないか?と気になりますよね。
しかし、履歴書を返されたからといって、不採用になるわけではありません。
応募者の個人情報を守るため、原本は返すという判断のもとです。
履歴書のコピーでも誰が応募してきたかわかるし、コピーならメモ書きすることもできます。
そのため、履歴書をコピーして返されても気にしなくて良いでしょう。
まとめ
コピーした履歴書を使用すると印象が悪くなります。
面接官に「誠意がない」と思われ、不採用になる可能性が高いです。
特別な理由がない限り、履歴書の使い回しはしないようにしましょう。
やっぱり手書きが無難だね
履歴書を書くときは緊張して間違いやすくなりますが、ゆっくり落ち着いて書けばミスは減らせます。
どうしても履歴書を書くのが苦手だという人は、パソコンで作成した履歴書でも受け取ってもらえるバイト先を探しましょう。
なお、応募の際にどんな履歴書を持参すれば良いか聞くのは失礼ではありません。
わからないことがあれば、事前に質問するようにしてください。
履歴書のコピーを使い回して不採用になることを考えれば、新しく用意した履歴書の方が熱意は伝わります。
手書き・パソコンに限らず、履歴書はあなた自身の事を伝える大切な資料になります。
面倒くさがらずに、丁寧な履歴書を作成しましょう。