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どんな人なら採用したい?店長さんに聞いた採用のポイントとは

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どんな人なら採用したい?店長さんに聞いた採用のポイントとはのイメージ

「せっかくやりたいバイトが見つかったのに、不採用になった」という経験は誰しもあるのではないでしょうか。事前に面接のマナーや履歴書の書き方など準備しても、不採用になるとがっかりしますよね。

 
ウサくん

不採用が続くとバイトする気がなくなるよ~~

バイトの面接で不採用になる原因のひとつに「応募先の求める人材ではなかった」ということがあります。あなた自身に問題はなくても、求める人材ではないので採用に至らなかったというケースです。

求める人物像が求人情報に細かく書かれていれば良いですが、そうでない場合があります。特にアルバイト・パート募集は条件だけ書かれている事が多く、「どんな人物を求め、採用しているのか?」がわからないことが多いです。

そこで採用者側の気持ちを知るために、「ファストフード」「コンビニ」「居酒屋」という若者に人気のバイト先で店長をしている方に、「どんな人なら採用したいと思うのか?」について聞きました。

それぞれ「どんな人材を求めているのか?」「面接ではどんな部分を確認しているのか?」「どういう人材であれば長続きしやすいのか?」という3つのポイントに絞り、質問しました。

インタビュー型式で質問しているため、各店長さんのホンネが出やすくなっています。該当するバイト先の応募を考えている方はもちろん、その他の職種でもぜひご参考ください。

※匿名を条件にインタビューさせてもらったため、詳細なお店や個人名は掲載していません。ご了承ください。

ファストフードの店長がバイト採用するポイントとは

──どんな人材を求めていますか?

「飲食店なので、笑顔がステキな方を採用したいと思っています。自然な笑顔をされている方はお客さまに対する印象が良く、職場の雰囲気も明るくなるからです。」

──面接では緊張し、笑顔が出にくい方も多いのでは?

「そうですね。特に学生の方は表情が硬い場合が多いです。そういった時は、学校や部活などの話をして、リラックスしてもらいます。その時の表情を確認しますね。

また、主婦の方も多く働いているのですが、主婦の方にはこちらから笑顔で挨拶したり話しかけるようにして、同じように笑顔を返してくれるか見るようにしています。」

──どんな質問をしていますか?

「飲食店ですので、食べることが好きかどうか確認します。できれば当店のメニューが好きであれば良いですね。

食べることが好きな方は、商品に対してこだわってくれたり、大事にしてくれる傾向にあります。採用後に商品の説明をしたり、提供の仕方を教えた時も理解が早く、飲み込みが良いです。」

──その他に面接で確認していることはありますか?

「話を聞く姿勢(座り方や相づちなど)を見ています。話を聞く姿勢が悪いと、真面目に仕事をしてくれないのではないか?と不安になりますからね。」

──どういう人材だと長続きしやすいですか?

「聞く耳を持ち、仕事を楽しめる方は長続きしやすいです。ただ性格が明るいだけでなく、素直に聞けることが重要です。

性格が暗く、消極的でおとなしい方であっても、こちらの話に耳を傾け、実行できる人は長続きします。逆に明るくても話を聞けない人は長続きしません。

私が面接時に話を聞く姿勢を重視しているのも、採用後のことを考えているからです。」

コンビニの店長がバイト採用するポイントとは

──どんな人材を求めていますか?

「挨拶など声を一生懸命出せる人です。大きさや明るさは問いません。挨拶がしっかりできる人を求めています。

挨拶以外だと自己対応能力を求めます。わからないことがあれば知っている人を探して質問する・相談するなど、自ら進んで行動できる人です。」

──面接ではどんな部分を確認していますか?

「質問に対して濁さずにハッキリと受け答えできるかを見ています。曖昧だとやる気を感じないし、こちらもどんな人物であるかわかりませんから。

また、面接に対する意識が高いかも見ています。落ち着いた髪の色をしているか、アクセサリーなどを外しているかなど、面接に臨む姿勢も確認しています。」

──挨拶が出来ていても、見た目が良くない人は駄目ですか?

「たとえ挨拶が出来ていたとしても、面接を受ける上でふさわしくない格好をしているのであれば指摘します。

お客さまは店員を見た目で判断することが多いので、見た目が派手だと高圧的な態度を取っているかのような印象を与えてしまうからです。

ただし、面接時の見た目だけで採用を決めることはありません。店の方針として身だしなみを整える重要性を話し、それに理解を示してもらえた時は採用しています。

逆にファッションなどでどうしても譲れないという方は、落とすようにしています。」

──他に面接で参考にしていることはありますか?

「従業員の意見も参考にしています。従業員から面接者に話しかけてもらい、その時の反応を見るようにしています。

店長相手だと真面目に受け答えしていても、従業員が相手だと面倒くさがったり、曖昧な返事をする人がいます。これから一緒に働くことになる仲間に対して、そういう態度を示す人は採用しないようにしています。」

──どういう人材だと長続きしやすいですか?

「店長や先輩に対して素直に話を聞ける人や、人と話をすることが得意な人は長続きしやすいですね。単純なコミュニケーション能力ではなく、素直さが大切です。

また、お店の混雑具合を察して、手が空いたら売り場を整えたり、汚れている部分を見かけたら掃除するなど、状況に合わせて適切な判断ができる人も長続きします。」

居酒屋の店長がバイト採用するポイントとは

──どんな人材を求めていますか?

「明るく元気な方です。特にしっかり挨拶ができることが大切です。普段の挨拶でお客さまにしっかりと『いらっしゃいませ、ありがとうございました』が言えるかどうかです。どの業種でも同じだと思いますが、居酒屋ではかなり大事な要素です。」

──面接ではどんな部分を確認していますか?

「まず面接を受ける姿勢を確認しています。相手の目を見てしっかり話を聞いているか。目が合うかなどの、目線の動きを確認します。

目を見ていると眼力でやる気がある・ないがわかります。反対に目を見て話すことが出来ない人は印象も悪くなります。」

──服装や見た目も確認していますか?

「はい。髪色や服装など、容姿も確認しています。女性ならネイル、男性ならヒゲを見ます。基本的には似合っていればOKですが、ネイルやヒゲはお客さまに不快感を与えることがあります。面接で付けている人が来たら、仕事中は外せるか聞きます。

服装とともに、面接を受ける際の態度も見ています。常に時計を見たり、スマホで時間を確認するような人は集中力がないと判断しています。」

──他に面接で確認にしていることはありますか?

「一週間にどのくらい働けるのか?一ヶ月にどのくらい稼ぎたいのか?は確認しています。飲食店経験の有無や、学生であればなぜその学校を選んだのか?将来の夢はあるのかなども聞きます。

こういう会話一つとってもコミュニケーション力を判断する材料になります。きちんと自分の言葉で説明できる人は印象が高いです。採用後もお客さまとコミュニケーションが取れると思いますから。」

──どういう人材だと長続きしやすいですか?

「フレンドリーで人付き合いの上手な人です。すぐ周りに溶け込むことができるので、長続きしやすいと思います。

人付き合いが苦手で緊張してしまう人でも、リラックスする方法を学んだり、少し気を抜いてやるぐらいがちょうど良いです。

居酒屋でもチェーン店ではなく、個人店だとルールや絞りも少ないと思うので、みんな楽しくやっていると思います。

私のお店は退職者が少なく、高校生から社員になった今でも一緒に仕事をしている方もいますし、辞めた後でもお店に遊びにきてくれる人もいます。バイトで知り合って付き合い、結婚したカップルもいるぐらいです。

人生は人付き合いが大事です。人付き合いは一生モノです。せっかくバイトをするのですから、長く続けられるよう人付き合いを大切にしてください。」

まとめ

どの店長さんも共通して「挨拶」「身だしなみ」「姿勢」を重視されています。ただ、その中でも見ているポイントや考え方が異なり、各店長さんの“狙い”がわかるインタビューになったのではないでしょうか。

 
ウサくん

お店側のホンネがわかって面接対策がしやすくなったね

ただ面接の受け方や履歴書の書き方を学ぶだけでなく、採用者側の気持ちを知ることで、面接対策がしやすくなります。

大勢の応募者の中に混じって同じような対応をするよりも、採用者の気持ちに寄り添った対応ができる人は、印象に残りやすくなり、採用されやすくなるのではないでしょうか。

もし、バイトの不採用が続いた時は一度立ち止まり、「お店はどんな人を採用したいと思っているのだろう?」と考えるようにしてください。

その考えを持って応募し、面接を受けられるようになったら、きっと今までとは違う結果が待っていることでしょう。

今回のポイント

今回のインタビューを模範として「自分ならどう答えるか?」と考えてみるのも面白いですよ。採用する側の立場に立つことで、応募や面接に臨む姿勢も変わり、採用されやすくなることでしょう。

この記事の著者

ぼくのわたしのバイト体験談

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