バイト先で急にいなくなる人がいると困りますよね。
連絡ぐらいすればいいのに!
突然いなくなられると仕事に支障が出るし、迷惑だという気持ちわかります。
辞めたいならせめて連絡してから辞めてほしいですよね。
そんな連絡せずに辞める人のことを「飛ぶ」といい、飛ぶ人がいることで残った人にしわ寄せがきます。
そこで今回は「バイトを飛ぶ人の特徴と深層心理」をご紹介します。
あなたのバイト先で飛びそうな人を見かけたら、注意してください。
バイトを飛ぶとは
「バイトを飛ぶ」とは、バイト先に連絡せずに勝手にいなくなる人のことを指します。
「○○さんが飛んだ!」という言い方をされ、空を飛ぶかのように急にいなくなる場合に使います。
出勤してこない無断欠勤を指す場合もあれば、休憩中などにいなくなることを指す場合もあります。
似た意味を持つ言葉で「バックレ(た)」という言い方もありますが、こちらは自分主体で使うことがある一方、飛ぶは他人から見た視点で使われることが多いです。
バイトは正社員と比べて飛ぶ人が多くなる傾向にあり、決して珍しいことではありません。
バイトを飛ぶ人は当日になって来なくなるため、現場は混乱します。
あなたが出勤している日に飛ぶ人が出ると、いつもより大変になるでしょう。
新人ほど飛びやすい
バイトで飛ぶ人は入社して一ヶ月以内に集中します。
早めに結論を出すことで無駄な時間を過ごすことなく、次へ進むことができるからです。
人によっては初日に「無理」と判断し、次のシフトから来なくなることもあります。
経験の浅い若者ほど飛びやすく、初めてバイトをする学生は要注意です。
バイトに対する知識が乏しく、どうやって働いていけば良いかわからなくなるため、突然辞めてしまいます。
新人と一緒に勤務する時は、周りの人間がサポートし、働きやすい環境を作ることが必要になるでしょう。
バイトを飛ぶ人の特徴
バイトを飛ぶ人はある特徴があります。
次のような傾向が見られたら飛ぶ可能性があるため、注意してください。
人見知り
人見知りな人はコミュニケーションが苦手であるため、常に孤独です。
自分から話しかけることができないため、何かあっても相談することができません。
バイトで嫌なことがあっても我慢することになり、ストレスが溜まります。
人間関係が上手く行かないことでバイトが嫌になり、飛んでしまいます。
笑顔がない
バイトを飛ぶ人は笑顔がなく、いつも暗い顔をしています。
挨拶をしても返ってこなかったり、か細い声で返事をするだけです。
本人の性格もあるとはいえ、笑顔がない人はバイトに不満がある証拠です。
いつ飛んでもおかしくない状態だと言えるでしょう。
失敗が多い
バイトを飛ぶ人は失敗が多く、いつも店長に怒られています。
怒られると自信がなくなり、萎縮して余計に失敗が多くなります。
バイトに行く前から失敗することを想像し、行くのが嫌になって飛んでしまいます。
サボりがち
バイトを飛ぶ人は責任感が薄いため、仕事をサボりがちです。
楽で簡単な仕事ばかりしようとし、隙きを見つけてはサボろうとします。
口を開けば「しんどい・休みたい」と言い、ネガティブな発言が目立ちます。
サボりがひどくなると無断欠勤するようになり、バイトを飛んでしまいます。
休まない
一見、真面目に仕事をがんばっている人でもバイトを飛ぶことがあります。
毎日のようにシフトに入っている人は、休んでいないので仕事の疲れが蓄積します。
いつか我慢が限界に達して、働くことが嫌になってしまうでしょう。
身を守るためにバイトに行かないようになり、飛んでしまうのです。
バイトを飛ぶ人の心理
真面目に働いている人にとって、バイトを飛ぶ人は信じられないと思うかもしれません。
しかし、飛ぶ人には飛んでしまうだけの理由があります。
なぜバイトを飛ぶことになるのか、その心理をご紹介します。
辞めると言えない
バイトに行くのが嫌なら退職手続きをすればいいだけですが、バイトを飛ぶ人は辞めると言えません。
人手不足だとみんなに迷惑がかかるため、辞めると言い出しにくいです。
また、店長が怖くて辞めると言えない人もいるでしょう。
しかし、辞めたい気持ちは変わらないため、強制的に辞めるために飛ぶのです。
引き止められたくない
人手不足の店だと、バイトを辞めると言っても引き止められる可能性があります。
辞めたいのに引き止められて、グダグダとバイトを続けることになるのが嫌で、飛んでしまいます。
たとえ引き止められなかったとしても、「どうして辞めるの?」と周りから理由を聞かれるのが嫌で、飛ぶ人もいます。
仕事が楽しくない
仕事内容に不満があり、仕事が楽しくないという理由で飛ぶ人もいます。
単純作業は常に集中して取り組まなければいけませんが、刺激が少ないため、根気が続きにくいです。
徐々に退屈でつまらないと感じるようになり、投げ出すように飛んでしまいます。
時給に不満
時給などの勤務条件に不満があるため、飛ぶ人もいます。
バイトを初めたばかりの頃は、「どこでも良いから働きたい」と思いますが、働いていく内に時給の低さが気になるようになります。
しかし、初めたばかりで時給が上がるわけではないため、相談することもできません。
「1日働いてこれだけしか稼げないのか…」と現実に打ちのめされて、飛んでしまいます。
めんどくさい
単純に休む連絡をするのが面倒で、バイトを飛ぶ人もいます。
連休明けや遊びに行った後など、これからバイトがあることを考えると、面倒くささが上回り、気乗りしなくなります。
気分が乗らずに「もう行かなくていいや」と考え、安易に投げ出してしまいます。
軽視している
「どうせバイトだから適当でいい」と、バイトを軽視しているために飛ぶ人もいます。
正社員と比べてバイトは責任がないと思っているため、突然辞めても問題ないと思うのです。
このような人はバイト・正社員に限らず、逃げぐせがついているため、どんな職場でもすぐに投げ出すでしょう。
傷つきたくない
バイトをしていると、どうしても他者との競争になります。
仕事ができる先輩がいると、仕事ができない自分に劣等感を感じ、辛くなってしまいます。
自己防衛で傷つきたくないという気持ちから、バイトを飛んで現実逃避します。
飛びそうな人がいる時の対処法
実際にバイト先で飛ぶそうな人を見かけたら、どうすれば良いのでしょうか?
知らんぷりして関わらないようにする方法もありますが、せっかく一緒に働いているのですから、なんとかしたいですよね。
そこで、バイトで飛びそうな人がいる時の対処法をご紹介します。
話しかける
飛びそうな人に話しかけて、コミュニケーションを取ってください。
いきなり雑談をしようとしても嫌がられるおそれがあるため、仕事に関する話をしましょう。
「何かわからないことはある?」「これのやり方は知ってる?」などと少しずつ話しかけることで、心を開いてくれるかもしれません。
会話を通して親しみを持ってもらえれば、飛ぶのを防止できるでしょう。
仕事を手伝う
仕事でミスが多く、負担に耐えられずに飛んでしまう人もいます。
特に新人の頃は仕事に慣れていないため、失敗して怒られることが多くなるでしょう。
そこで、先輩であるあなたが仕事を手伝い、フォローしてあげるのです。
「何かあったら先輩が助けてくれる」という安心感があることで、頑張って働いてくれるでしょう。
休養を勧める
いつもシフトに入っており、しんどうそうにしている人を見たら、休養を勧めましょう。
仕事ができる人ほど責任感から休まず働きますが、そういう人ほど限界に達した時に飛んでしまいがちです。
そのため、休養を勧めて休む機会を与えるようにしてください。
みんなでシフト調節をして休んでもらえれば、急にいなくなるということはないでしょう。
遊びに誘う
バイト仲間として親睦を深めるため、遊びに誘いましょう。
ただし、遊びといってもバイト後に食事に行ったり、買い物に付き合うぐらいで構いません。
必要以上に仲良くしなくても、「自分は味方だよ」という意思が伝わるだけで十分です。
バイト先で味方になってくれる人がいると思ってもらえれば、簡単に飛ぶということもなくなります。
先輩に相談する
あなた一人で対処するのが難しいという場合、先輩に相談して一緒に考えてもらいましょう。
「○○さんが元気ないけど、急に辞めたりしませよね?どう思います?」などと、意見を求めてください。
すると、先輩がどう感じているのか話してくれるため、対策が立てやすくなります。
ただし、相談する時は対象者がいない時に話してください。
周りの人間が噂をしていることがバレると、飛ばれる原因になるため注意しましょう。
飛ぶ人が多い職場は辞めるべき
バイトは正社員と比べ、始めやすく・辞めやすいため、どうしても飛んでしまう人はでてきます。
しかし、あまりにも飛ぶ人が多い職場は、職場自体に問題があることが多いです。
時間外労働をさせられたり、休みなく働かせる職場は、ブラックバイトである可能性が高いです。
長く働いていると感覚が麻痺してしまい、ブラックバイトだと認識できないこともあります。
もし、人が入ってきてもすぐ辞めるという状態であれば、バイト先に問題はないか確認してください。
ブラックバイトで働き続けると、いつか心身に異常をきたす恐れがあるため、あなたも辞めたほうが良いでしょう。
バイトを飛ぶ人に待ち受けるリスク
バイト先で飛ぶ人を見ると、その後どうなるか気になりますよね。
給料はもらえるのか?損害賠償を請求されるのではないか?など、心配になります。
そこで、バイトを飛ぶ人に待ち受けるリスクをご紹介します。
あなたも同じ目に遭わないように気をつけましょう。
飛んでも給料はもらえる
自分の都合でバイトを飛んでも、給料はもらえます。
雇用主は労働に対する対価を支払う義務があるからです。
たとえ無断欠勤で来なかったとしても、それまで発生していた給料を支払わなければいけません。
ただし、就業規則に罰金のルールがあると、満額もらえない可能性はあります。
従業員側に過失があるため、制裁金(または反則金)として減額するからです。
手渡しだと直接取りに行かなければいけないし、怒られるのは避けられません。
バイトを飛んでも給料はもらえますが、気まずい思いをするでしょう。
クビになる可能性がある
バイトを飛ぶ人は、クビになりやすいです。
無断欠勤することで、バイト先の信用を失うからです。
通常なら法律で守られるため、1回飛んだだけでクビにできません。
しかし、懲戒解雇の要件に満たしていなくても、「辞めてくれ」と言われ、退職を促されます。
飛んだのに何事もなく働くのは難しいため、辞めざるを得なくなるでしょう。
損害賠償請求は難しい
勝手にバイトを飛んでも、損害賠償を請求される可能性は低いです。
損害賠償を請求するには、バイト先の損失を明確にしなければいけないからです。
バイトという立場で、損害賠償の対象になるようなケースはほとんどありません。
店の物を盗んだり、故意に壊したりしない限り、訴えられないでしょう。
親や学校に連絡される
飛んだ人が学生であれば、親や学校に連絡される可能性があります。
出勤日なのに来ないことで、何かあったのではないか?と心配になるからです。
本人と連絡が取れないのであれば、緊急連絡先である親に連絡が行きます。
学校の許可書を提出していた場合、学校に連絡が行く可能性もゼロではありません。
安易にバイトを飛ぶと、多くの人に迷惑がかかるでしょう。
退職届を要求される
バイトを飛んだ後に、バイト先から退職届を要求される場合があります。
本人の退職意思を明確にし、退職後のトラブルを避けたいからです。
飛んだのに後から不当解雇だと言われたり、あることないこと言われてもたまりません。
飛ぶ人は信用がないため、退職届を出してくれと言われるでしょう。
まとめ
バイトをしていると、空を飛ぶように急にいなくなる人がいます。
しかし、バイトを飛ぶ人の特徴や心理を把握しておくことで、飛ばれるのを防止できるかもしれません。
飛ぶ人にも理由があるんだね
人見知りで元気がない人や、失敗していつも店長に怒られている人は飛びやすいです。
わからないことはないか話しかけ、積極的にコミュニケーションを取るようにしてください。
また、サボりがちでバイトを軽くみている人も要注意です。
適度に仕事を任せ、「あなたはこのバイトに必要だよ」ということを意識させることで、態度が変わってきます。
バイトは正社員と比べて責任感が芽生えにくいため、どうしても飛んでしまう人はいます。
しかし、飛ぶ人がいても仕方ないと諦めるのではなく、同じ職場で働く仲間として、フォローしてはいかがでしょうか。
みんなでフォローしあえる関係性ができれば、きっとあなた自身も働きやすくなるでしょう。