新しくバイトを始めたものの、夏休みは実家に帰省したいですよね。
バイトを始めてすぐ帰省できる?
バイトを始めたばかりで休ませてもらうのは、無理じゃないかと思う気持ちわかります。
だからといって帰省しないのは親に悪いし、どうしたら良いか悩むことでしょう。
しかし、バイトを始めたばかりでも絶対に休めないというわけではありません。
バイト先との交渉次第で、帰省するために休ませてもらうことは可能です。
そこで今回は「バイトを始めてすぐ帰省したい時の交渉術」をご紹介します。
バイト先から了承を得て、気持ちよく帰省してください。
繁盛期に長期休暇は難しい
お盆や年末年始など世間が休みになる時期は、バイト先にとってかきいれ時です。
夏休み・冬休みなどでお客さんが増えるため、長期休暇を取るのは難しいです。
しかも、バイト先は繁盛期に備えるために、前もってバイト募集をしています。
その募集を見て応募してきた人は、基本的に休まず働ける人だと判断されます。
そのため、「帰省するから休ませてほしい」と言っても難色を示され、休むことは難しくなります。
新人は立場が弱くて休みづらい
バイトを始めたばかりの新人は立場が弱いです。
入ったばかりでまだまだ仕事ができないため、バイト先から頼りないと思われています。
その上、バイト内での人間関係も形成されていないため、あなたの代わりに働いてくれる人を探すのも大変です。
「実家に帰省するから休みたい」と言っても協力者が見つからず、苦労するでしょう。
また、新人の頃からすぐ休もうとする人は、周りからの信用を失ってしまいます。
「バイトをしたばかりで休むのは常識がない!」と思われ、肩身が狭い想いをするかもしれません。
バイトを始めてすぐ帰省するための交渉術
バイトを始めてすぐの新人が、帰省を理由に休もうとするのは大変です。
しかし、絶対に休めないわけではありません。
タイミングを見て交渉することで、許可してもらえる場合があります。
帰省するために休ませてもらうためには、どんな交渉をすれば良いのかご紹介します。
面接の段階で伝える
一番良いのは、面接の段階で帰省したいことを伝えることです。
「お盆はどうしても実家に帰らなければいけないため、1週間ほど休ませてもらえないでしょうか?」と相談してください。
面接時に帰省することを伝えたのに採用されたのであれば、休むことを認めてくれたことになります。
あなたがいないことを前提にシフトが組まれるため、バイト先に迷惑がかかることはありません。
休めない場合は不採用になるので、諦めもつくでしょう。
帰省期間を短くする
帰省するために1週間も2週間も休もうとするのは無理がありますが、帰省期間を短くすることで交渉しやすくなります。
たとえば、月・水・木・土と出勤している人なら、土曜日だけ休ませてもらえば、金~日曜日まで二泊三日で帰省することができます。
二泊三日でも親や親戚に挨拶することはできるし、結婚式や法事にも参加できます。
たとえゆっくり休むことができなくても、最低限の行事はこなせるでしょう。
1~2日の休みであれば、新人でも休ませてもらいやすいため、帰省期間を短くして交渉してください。
帰省する時期をずらす
バイト先が忙しい時期は働き、帰省する時期を少しずらしてください。
たとえば、お盆なら8月13日~16日の週が忙しくなりますが、それ以後は人手が落ち着きます。
一方、高校生なら8月末、大学生なら9月末まで休みであることが一般的です。
そのため、8月下旬に帰省したいといえば休みは取りやすくなります。
繁盛期と言っても休みの期間まるまる忙しいことはありません。ピーク時にしっかり働けば、休みを認めてくれるでしょう。
帰省後のシフトを多くする
イベントや行事に参加するため、どうしてもお盆に帰省したい場合もあります。
帰省後のシフトを多くすることを条件に、休ませてもらいましょう。
週4日働いている人なら、週5~6日にして、ほぼ毎日シフトに入ることを宣言してください。
人が足りない日や時間帯でも率先して入ることを約束すれば、認めてくれるかもしれません。
帰省後のシフトを多くして働く意欲をアピールすれば、大目に見てもらえるでしょう。
祖父母の体調を理由にする
静養や遊びが目的で帰省するのは嫌われますが、やむを得ない事情があれば別です。
たとえば「祖父母の体調が悪いので、会いに行きたい」という理由は、認めてもらいやすいです。
祖父母なら高齢で体調が悪いというのは信憑性があるため、帰省するための理由として使えます。
実際に高齢者なら体を悪くしててもおかしくないため、嘘をつかずに具体的な説明ができれば通りやすいです。
少し大げさに言って「もう会えないかもしれないので…」と言えば、理解してくれるでしょう。
メールで帰省のお願いをするのもあり
休みをもらうときは対面で伝えるのがマナーですが、メールで帰省のお願いをするのもありです。
メールだと考えていることを整理して伝えられるため、誤解を招かないからです。
たとえば、家族の体調不良で帰省するときは、次のように伝えられます。
例文)
「実家の父親が倒れたと連絡を受けました。母親から帰省するように言われたので、2~3日休ませていただけないでしょうか?」帰省したい理由と具体的な日数を伝えれば、バイトを始めたばかりでも検討してくれるでしょう。
また、求人サイトから応募したのであれば、応募時に次のようなメールを送ることもできます。
例文)
「誠に勝手ながら、お盆は実家に1週間ほど帰省したいと思っています。お盆明けから働かせていただくことは可能でしょうか?」事前にお伺いを立てておけば、ひんしゅくを買うことはありません。
メールで帰省のお願いをすれば証拠にもなるため、上手に活用しましょう。
帰省が原因でクビになることはある?
バイトを始めてすぐの新人が帰省を理由に休もうとすれば、クビになるのではないか?と心配になりますよね。
しかし、帰省を理由にバイト先がクビにすることはできません。
従業員を解雇するためには、解雇に相当する理由が必要であり、帰省が理由でクビにはできないからです。
そのため、基本的には帰省のために休みをとっても問題ありません。
ただし、帰省するために無理やり休もうとするのは駄目です。
無断欠勤はもちろん、嘘をついて休もうとすればクビになる可能性があります。
無理やり休んだ結果、帰ってきたらあなたの席はなくなっていた、という結末もあり得るため、注意してください。
帰省するためにバイトを辞めるのはNG
いくらバイト先と交渉しても、帰省するための休みを取れない場合があります。
どうしても帰りたいのに休ませてもらえないなら、バイトを辞めてしまおうと考えるのではないでしょうか?
しかし、バイトを辞めてまで帰省しようとするのよくないです。
あなたがバイトをしようと思ったのは、お金が必要だからであり、働く目的があるからです。
それなのに、帰省するためにバイトを辞めてはまた振り出しに戻ってしまいます。
この先、長い人生の中で帰省できない時は多々あるでしょう。
その度に与えられた責任を放棄するのは、身勝手だと思われても仕方ありません。
何日も帰省しなくても、日帰り帰省やオンライン帰省という方法もあります。
帰省するためにバイトを辞めるのではなく、現時点でできる方法を模索してください。
帰省が認められたらお土産を買っていく
バイト先との交渉が成功し、晴れて帰省することができても、気を抜いてはいけません。
バイトという立場であっても、仕事を引き受けた以上は責任があるからです。
「休みを取れて当然」という態度をしていると、みんなから嫌われる原因になります。
あなたが帰省できるのは店長をはじめ、周りの人のおかげです。
バイト仲間に感謝の気持ちを示すためにも、差し入れとしてお土産を買っていきましょう。
お土産を渡す際は「入ったばかりで休むことになり、申し訳ありませんでした。地元のお土産です。みなさんで食べてください」と言って渡してください。
お土産というわかりやすい形で感謝を示すことで、「シフトを代わってよかった」と思ってもらえるでしょう。
まとめ
本来、バイトを始めてすぐ帰省するのは難しいです。
しかし、交渉次第で帰省を認めてもらえるため、諦めずに相談してください。
がんばって交渉しよう
面接の段階で伝えていれば帰省しやすいですが、伝え忘れていたのであれば、できるだけ早めに相談してください。
新人が長期間休むのは難しいため、帰省期間を短くしたり、時期をずらしてあまり休まないようにしましょう。
入ってすぐ休もうとする人は信用を失いますが、帰省後のシフトを多くすることで、働く意欲をアピールできます。
ただし、交渉しても帰省を認めてくれるとは限りません。頭ごなしに拒否されることもあります。
だからといって、帰省するためにバイトを辞めるのはもったいないです。また一からバイトを探さなければいけなくなります。
どうしても帰省しなければいけない場合を除き、冷静に判断して粘り強く交渉してください。