バイトのレジでお釣りを渡すときに「お先に大きい方をお返しします」と言っていませんか?
大きい方って言ってるね
お札は金額が大きいため、つい「大きい方」と言ってしまう気持ちわかります。
しかし、「お先に大きい方~」という言い方をしていると、店長や先輩に「やめろ」と言われる場合があります。
どうして「お先に大きい方~」という言い方をしてはいけないのでしょうか?
今回は、お釣りを渡すときの言葉遣いとマナーについてご紹介します。
お釣りの渡し方で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
お釣りはお札と小銭にわけて渡す
レジで会計した後にお釣りを渡すときは、お札と小銭にわけて渡します。
お礼から渡すと確認しやすくなり、間違いが起こりづらくなるからです。
一方、一度に全部のお釣りを渡すとミスが起きやくなります。
1万円を渡したつもりが5千円になっていたり、1000円札の数が多い・少ない場合もあるかもしれません。
小銭が多いと財布にしまいづらくなるし、「早く帰れ」という意味に捉える人もいます。
不快感を与える原因にもなるため、お札と小銭を別に渡して余裕をもたせるのです。
「お先に大きい方~」はやめろと言われる理由
お釣りを返却する際に「お先に大きい方~」という言い方をしていると、注意される場合があります。
「~方」は方角や分野を表わすときに使うため、適切ではないと考えられるからです。
また、お金に大きいも小さいもないという考え方もあります。
そのため、「お先に大きい方~」という言い方をしていると、注意されてしまうでしょう。
ただし、「~の方」という言い方には「2つ以上あるもののうち、1つを取り上げて指す」という意味もあります。
お札と小銭は二種類あるため、大きい方・小さい方と区別してもおかしくありません。
日本語として通じる言葉でもあるため、間違いとは言い切れないのが現状です。
「お先に大きい方~」以外の渡し方
「お先に大きい方~」という言い方を注意された場合、別の言い方にしてください。
店長から注意されているのに、同じ言葉を使い続けてはいけません。
大きい方・小さい方の代わりに、それぞれの名称を言って渡すと良いでしょう。
例文)
「お先に1000円お返しします。残り168円のお返しです。」「1000円のお返しになります。おあとが168円のお返しでございます。」
このような言い回しをすれば金額が明確になり、間違いが起きづらくなります。
お客さんも違和感を覚えることなく、受け取ってくれるでしょう。
小さい方(小銭)を先に渡すのはあり?
お釣りはお札から渡すのが一般的ですが、小さい方(小銭)から渡すのはどうなのか?と思いますよね。
小銭を先に渡して、次にお札を渡す方が確認しやすい場合もあります。
実際のところ、小銭を先に渡しても問題ありません。
小銭を先にもらいたいお客さんもいるし、小銭入れを出している場合もあります。
どっちが先でどっちが後という決まりはないため、臨機応変に対応してください。
注意したいお釣りの渡し方・マナー
レジでは言葉遣いの他に、お釣りの渡し方にも気をつける必要があります。
間違った渡し方をしてしまうと、お客さんに不快感を与えるかもしれません。
クレームを避けるためにも、次の点に注意してください。
丁寧に渡す
お釣りを渡すときは、なるべく丁寧に渡してください。
上から落とすように渡したり、投げるように渡してはいけません。
乱暴な渡し方をすると、マナーが悪いと思われてクレームになります。
気持ちよく帰ってもらうためにも、丁寧に渡すようにしましょう。
両手を使って渡す
お釣りを渡すときは、両手を使って渡すようにしてください。
片手で渡すとバラけやすくなるし、不親切な態度に見えます。
小銭を直接渡すときは、落ちないように片手を添えると親切です。
両手を使って渡すようにしていれば、丁寧だと思ってくれるでしょう。
落ち着いて渡す
お釣りを渡すときは、できるだけ落ち着いて渡すようにしてください。
レジが混雑しているからといって、バタバタしていると不快感を与えます。
レジには電話している人や赤ちゃんを抱いている人など、さまざまな人が訪れます。
お客さんがその場を後にするまで見守り、離れてから次の接客をするようにしましょう。
お札の向きを揃える
お札を渡すときは、向きを揃えてから渡すようにしてください。
お札の向きがバラバラになっていると、間違える原因になります。
お札を渡す前に向きを揃え、何枚あるか数えるのがコツです。
お札の向きを揃えてから渡せば、財布にしまいやすくなるでしょう。
小銭を広げて置く
小銭を渡すときは、受け皿(カルトン)に広げて置いてください。
塊のまま置くと、いくらあるのかわからなくなります。
小銭を広げて置けば「1円が3枚、5円が1枚、10円が4枚」というように、パッと見てわかるようになります。
財布にもしまいやすくなるため、なるべく広げて置くようにしましょう。
お客の手に触れない
お釣りを渡すときは、お客さんの手に触れないようにしてください。
手に触れられたくない人もいるし、異性だと勘違いされるおそれもあります。
お札は下の方を持ち、小銭は受け皿に置くようにしてください。
直接小銭を手渡すときは、そっと置くようにすると手が触れません。
お客さんの手に触れずに渡していれば、不快な思いをさせることはないでしょう。
レシートを一緒に渡さない
お釣りとレシートを一緒に渡さないようにしてください。
一度にお釣りとレシートを渡すと、財布にしまいづらくなるからです。
レシートの上にお釣りを乗せると手は触れませんが、不快に思われる場合もあります。
レシート不要な人もいるため、お釣りとレシートは別々に渡す方が良いでしょう。
お客さんから指摘されたら素直に謝る
お客さんから「お先に大きい方はおかしい!」と指摘されたら、素直に謝ってください。
言い方に腹が立っても不愉快な顔をしたり、反論してはいけません。
お客さんの中には言葉遣いに厳しい人もいるし、虫の居所が悪い人もいます。
機嫌が悪いときに店員から引っかかる言葉を投げかけられると、黙っていられません。
「なにか言わないと気がすまない!」という気持ちになり、店員を責め立てるのです。
理不尽なお客さんとやりあっても損するだけです。
素直に「申し訳ありませんでした」と謝罪し、丸く納めるようにしましょう。
まとめ
レジバイトでお釣りを渡すときに「お先に大きい方からお返しします」という人は多いです。
しかし、「お先に大きい方はやめろ」と指導される場合もあるため、注意してください。
別の言い方にした方がいいね
「お先に大きい方~」ではなく、「お先に○円お返しします。残り○円のお返しです」という言い方にしてください。
いくら返されるのかわかりやすくなるし、丁寧な印象を与えます。
お札を渡すときは向きを揃え、小銭は広げて受け皿に置くようにしてください。
また、お客さんの手に触れないようにして渡すと、不快感を与えません。
お釣りの渡し方ひとつとっても、クレームの原因になる場合があります。
お釣りの渡し方に気を配れば、気持ちよく受け取ってもらえるようになるでしょう。