飲食店や小売店のバイトで行うレジ業務。
もし、会計の時にミスをしたらどうなるか心配になったことはないでしょうか?
お金が足りなかったら自腹になるのかなぁ…
正確にやっていたつもりでも、後から過不足金が発生することはあります。
レジミスが発生した場合、自腹を切らされないか心配ですよね。
金額が合わないだけでなく、レジの操作に慣れずにお客さんを待たせたり、迷惑をかけることもあります。
できるだけミスを減らし、失敗することがないようにしたいですよね。
そこで今回は「レジ打ちバイトでミスした時の対処法」をご紹介します。
レジ業務でミスが心配な方は、どう対処していけば良いか見ていきましょう。
レジ打ちバイトでよくあるミスと対処法
レジ打ちバイトでよくあるミスと、どうしたらそのミスを防げるかという対処法をご紹介します。
普段からミスをしがちな方、日々注意してミスを減らしていきましょう。
金額の入力ミス
商品代金を間違って入力してしまったり、預かり金額を誤って入力してしまうことがあります。
特にサービス業や病院の受付など、バーコードがないレジ業務は金額のミスが発生しやすいです。
途中でミスに気づいても修正には時間がかかるため、お客さんを待たせる原因にもなります。
【対処法】
商品代金を手入力した時は、金額に間違いがないか慎重に確認してください。
預かり金額を入力してレシートを出す前に、もう一度レジに表示された金額が間違っていないか確認します。
忙しいとつい確認作業が疎かになってしまいますが、「ミスがあるとお客さまに迷惑がかかる」という意識を持つことが大切です。
たとえバーコードスキャンであっても、二重にスキャンをしてしまう可能性があります。常に確認して間違いがないようにしましょう。
お金の受け渡しミス
お客さんにお釣りを少なく渡してしまったり、多く渡してしまうことがあります。
中途半端な金額(2359円など)である時は、お札と小銭が入り交じるため、間違いやすいです。
また、誤解や錯覚によるミスもあります。
ちょうどの金額を受け取ったと思ったら実際には足りなかったり、50円と100円を間違えてしまうこともあるでしょう。
すぐに気づくと良いのですが、このようなミスはレジの精算の時に初めて気づくことも多く、どこでミスをしたのか思い出せないのが大半です。
【対処法】
お金を受け取った時や、お釣りを返す時はそれぞれ2回ずつ数えるようにしてください。
忙しいからといって、確認作業を怠るのはミスの原因につながります。
50円と100円を見間違えたり、硬貨の数を数え間違いすることは良くあります。
硬貨はまとめて渡すのではなく、トレーに置いて数がわかりやすいようにするのがコツです。
また、お札は一枚ずつ数えて、重なっていないか注意してください。
重なっているまま渡してしまうと、過不足金額は大きくなり、お店に迷惑をかけてしまいます。
お金を受け取った時・お釣りを返す時は、それぞれ声に出して確認しましょう。
お客さんにもわかりやすくなるため、間違いを発見しやすくなります。
電子マネーの操作ミス
クレジットカードやQRコード決済など、電子マネーを利用した支払いも多くなってきました。
そのため、電子マネーの操作ミスによるトラブルも増えています。
電子マネーで支払いを確定しないままレジを通過させたり、カードにチャージする際に、チャージ金額のお釣りを返し忘れるというミスもあります。
また、カードそのものを返し忘れてお客さんに迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。
電子マネーとはいえ、れっきとしたお金ですから、慎重に取り扱う必要があります。
【対処法】
一番大切なのは、電子マネーの操作に慣れることです。
慌てずに確実な処理ができるようにしましょう。
事前にマニュアルを確認したり、店長や先輩に聞いて操作を覚えるのが一番です。
プライベートであなた自身が電子マネーを使って、買い物をするのも良いでしょう。
お客さんの立場に立って経験しておくことで、電子マネーの仕組みを理解し、ミスを減らすことができます。
接客対応のミス
レジやお金の受け渡しだけでなく、接客対応によるミスも考えられます。
商品の渡し忘れや会計するお客さんの順番を間違えた結果、クレームになる可能性があります。
誤った接客対応は、レジ操作にも支障をきたします。
落ち着いた接客ができるようになるためにも、慎重に行動しましょう。
【対処法】
レジの機械だけでなく、お客さんの様子も気にかけるようにしてください。
レジにお客さんが来た時は、しっかり顔を見て確認するようにしましょう。
はじめは緊張したり、恥ずかしくなるかもしれませんが、回数をこなしていく内に慣れてきます。
接客は早くすることを意識するのではなく、丁寧にすることを心がけてください。
そうすれば、クレームに繋がるようなミスは減ります。
レジの不具合
どんなに高機能なレジであっても、機械であることから不具合はつきものです。
使用している内に、金額表示がおかしくなったり、タッチパネルが反応しなくなるかもしれません。
レジが故障するとお客さんを待たせることになり、クレームの原因にもなります。
普段から「機械だから壊れることもある」と意識し、あまり過信しないようにしましょう。
【対処法】
持ち場に入った時にレジの様子を確認してください。
画面が何度も点滅していたり、異音がするようであれば、不具合が発生している可能性があります。
少しでもレジの様子がおかしいと感じた時は、店長や責任者にすぐ連絡し、レジ対応をしないようにしましょう。
また、レジを操作する時も慎重に扱ってください。
叩きつけるようにボタンを押したり、閉めたりしていると故障の原因になります。
レジミスをしても弁償しなくて良い
レジの精算をする時に、金額に誤差があると焦りますよね。
人間ですから数え間違いをしたり、お金の受け渡しでミスをすることもあるでしょう。
だからといって、ミスをした従業員が弁償させられることはありません。
バイト先が従業員に不足分を弁償させるのは不当行為であり、法律で禁止されています。(労働基準法第16条)
ただし、金額が大きかったり、あまりにも過不足が多いと強く注意されます。
場合によっては業務怠慢を疑われ、解雇を言い渡されるかもしれません。
慣れない内はミスがつきものですが、いつまでも改善しないようでは従業員の過失を疑われます。
「弁償しなくていいから大丈夫」ではなく、大切なお金を扱っているという自覚を持ち、慎重な作業を心がけましょう。
レジミスで反省文を書かされることはある?
レジの過不足で自腹や弁償を要求されることはなくても、なんらかのペナルティを受ける可能性はあります。
何度も過不足を出していると、反省文(始末書)を書いてくるように言われることがあります。
バイト先としても、あまりにも過不足が多いと他の従業員に示しがつかないし、税務申告で怪しまれないか心配です。
そのため、レジミスの常習者に反省文を書いてくるように促すのです。
反省文には、「いつ、何が原因で、どんなミスをしたのか、今後どのようにして対策していくのか」を書いてください。
書式はバイト先によっても異なるため、書類があればそれに記入します。
無ければ次の例文を参考に、自作すると良いでしょう。
レジミス反省文の例文
○月○日○時~○時まで勤務し、レジの過不足を○円出してしまいました。会計の時に金額をきちんと確認しなかったのが原因です。今後はお金の受け渡し時にしっかり確認するようにし、ミスをしないように努力します。申し訳ありませんでした。
反省文を書いた後は二度と書かなくても良いように、より一層注意してレジ業務を行ってください。
レジミスに気づいたら隠さず報告する
レジミスに気づいた時は、すぐに店長や責任者に報告してください。
怒られるのが怖いからといって、隠すようなことをしてはいけません。
あなたが黙っていることにより、職場で犯人探しが始まります。
職場の雰囲気が悪くなり、罪悪感が残るでしょう。
同じ時間に働いていた人なら誰がレジをしていたかわかるし、隠してもすぐバレます。
後々、みんなから問い詰められて辛い思いをする前に、レジミスに気づいた時はすぐ報告して謝罪してください。
レジミスを繰り返さないことが大切
楽しくバイトをするためには、レジミスを繰り返さないことが大切です。
レジミスを繰り返しているとみんなの信用を失い、バイト先に居づらくなってしまいます。
普段からお金の取り扱いには注意し、集中して作業してください。
慣れたつもりでやっていると、間違える原因になります。
ひとつずつ丁寧に作業していけば、何度も間違えません。
ミスを最小限にすることで、バイト先から信頼されるようになるでしょう。
まとめ
よくあるレジミスと対処法をご紹介しました。
普段からレジミスが多い人は、ミスを減らせるように努力しましょう。
お釣りを渡す時は毎回きちんと確認します
レジで過不足金があっても、従業員の自腹で金額の埋め合わせをさせることは違法です。
自腹になることはないし、弁償する必要はありません。
しかし、中には自腹を強要したり、罰を与えようとしてくる雇用主もいます。
もし、自腹を言い渡されたら、お金を払う前に労働基準監督署に相談してください。
決して言いなりになって、お金を払ってはいけません。
レジミスをすると怒られますが、人間ですからミスはつきものです。
失敗したときはしっかり反省し、次から同じミスを繰り返さないように注意しましょう。