せっかく採用されたバイトでも、自分に合わないと思った感じ場合、初日で辞めたくなることがあります。
バイトをしていく自信がないから、もう辞めたい…
覚えることはたくさんあるし、人間関係にも慣れなくてはいけないです。
やることが多くてパニックになってしまう気持ち、よくわかります。
最初から上手くできるわけがないと理解していても、失敗すると凹むし、この先やっていけるか不安になりますよね。
だからといって、バイト初日で辞めてしまうのはもったいないです。
次のバイトがすぐに見つかるとも限りません。
まずは自分の現状を客観視して、「本当に辞めるべきか」をじっくり判断しましょう。
1)衝動的になっていないか
バイト初日なのに辞めたいと思うのは、おそらくバイト先で嫌なことがあったのでしょう。
仕事で失敗したり、店長やお客さんに怒られたのかもしれませんね。
人は嫌なことがあると避けようとします。
「同じ想いをしたくない」という気持ちから、すぐ逃れたくなります。
しかし、その気持ちはあくまで一時的なものです。
衝動的に「嫌だ!」と思うだけで、それがずっと続くわけではありません。
衝動的に「バイトを辞めたい!」と思っている状態で、実際にバイトを辞めると後悔する可能性が高いです。
ひとまず深呼吸をして、心を落ち着かせましょう。
2)逃げ癖がついても良いのか
嫌なことからすぐ逃げてしまうと「逃げ癖」がつきます。
逃げ癖がついてしまうと、あらゆることで我慢が効かなくなり、なんでも中途半端に終ってしまいます。
アルバイトという立場上、初日で嫌になったから辞めたとしても、そう大きな問題にはならないかもしれません。
しかし、逃げ癖がつくと社会人になった後に困ります。
責任感が持てず、何をやっても中途半端になります
就職しても嫌な事があるとすぐに辞めてしまったり、何かプロジェクトを任されてもすぐに逃げ出したくなるかもしれません。
すると職歴は残らず、スキルアップもしません。
人間的に成長すること無く、年だけとって中味は空っぽになります。そんな未来は避けたいですよね。
ですから、たとえバイトだからといっても簡単に投げ出すのは良くありません。
時には我慢して続ける必要もあるのです。
自分の将来を守るためにも、安易に逃げ癖をつけるべきではありません。
3)今後の出費計画に問題ないか
バイトを辞めるということは収入がなくなるということです。
必然的に今後の出費計画を見直す必要があります。
仮に「バイト代が出たら旅行に行く」と予定を立てていた場合、バイトを辞めると旅費が払えなくなります。
予約をしていたらキャンセルしなくてはいけなくなるでしょう。
あるいはクレジットカードなどで買い物をしている場合、バイトを辞めると払えなくなるかもしれません。
利息がどんどん加算され大変なことになります。
バイト代を見越して出費計画を立てているのであれば、すぐにバイトを辞めないほうが良いでしょう。
新たにバイトを見つけようとしても、なかなか採用されないこともあり、どうしてもリスクは残ります。
せめて1ヶ月、最初の給料が出てからどうするか考えてはいかがでしょうか。
4)他人に迷惑が掛からないか
あなたがバイトを初日で辞めることで、誰に迷惑が掛かるかを考えましょう。
例えば学校の友達や先輩からバイト先を紹介されていたとします。
すぐ辞めてしまうことで紹介した人の顔に泥を塗ってしまいます。
学校で顔を合わせるたびに気まずく感じるでしょうし、「せっかく紹介してやったのに情けない奴だ!」と叱責されるかもしれません。
もちろん、あなたを採用したバイト先の店長や仕事を教えてくれた先輩たちにも迷惑がかかるし、バイトを応援してくれる家族にもがっかりされるでしょう。
バイトを初日で辞めることで、あなた自身の信用を失うきっかけになります。失った信用は簡単には戻りません。
このような事態を避けるためにも、バイト初日で辞めたくなったら、誰に迷惑が掛かるかを考え、慎重に決断しましょう。
5)友達のバイトと比較する
バイト初日で嫌なことがあったからといって、バイト先に問題があるとは限りません。
特に初めてバイトをしたのであれば、バイトそのものを理解できていないため、判断基準が曖昧です。
辞めるほど嫌なことなのか、そうでないかがわかりません。
そんな時はバイトをしている友達に聞いてみましょう。
友達のバイトと比較して、自分のバイトにおかしな点がないか確認するのです。
例えば「バイトで嫌なことがあったんだけど、これって普通なの?」と聞いてみます。
おかしな点があれば指摘してくれるでしょうし、労働する上で当たり前のことであれば教えてくれるでしょう。
もし、「働いている以上は仕方のないこと」だと分かれば、自分だけ嫌な想いをしているのではないと理解し、もう少し我慢できるのではないでしょうか。
もやもやした気分のままでいてもネガティブな感情が生まれるままです。
バイト初日で辞めたくなった時は、友達に電話をして相談しましょう。
6)ブラックバイトであるかを考える
バイト先が従業員に過剰労働を強いる「ブラックバイト」であれば、たとえ初日であっても辞めるべきです。
ブラックバイトで働き続けると心身を消耗します。
自分を守るためにも、ブラックバイトだと確認できた時は、すぐに辞めるべきです。
しかし、「覚える仕事が多い」であったり、「お客さんが多くて忙しい」という程度であれば、ブラックバイトだと言えません。
バイト初日ですから、仕事でミスをするのは当然です。
しかし、ミスをしても謝らなかったり、疲れたからとダラダラ仕事をしていたら怒られます。
怒られたからといって、すぐに「パワハラだ!」とするのは過剰です。
どんな仕事をしていても、ミスをしたら怒られることはあります。
厳しい指導を受けたから、ブラックバイトだと判断するのは早計です。
バイト仲間に話を聞きながら、もう少し様子を見ましょう。
7)契約条件を確認する
バイトをする時は雇用契約を結びます。
雇用契約書にサインをすると思いますが、条件によっては損害賠償が発生する可能性があります。
バイト先はあなたを雇用するために多くの費用をかけています。
研修をしたり、制服を用意したり、名札や名刺を作成することもあるでしょう。
それなのに初日で辞められては大きな損失が発生します。
雇用主の怒りを買い、損害賠償しろと言われるかもしれません。
雇用解除を願い出ること自体は法律で守られているため、実際に訴えられるケースは少ないでしょう。
しかし、契約書にサインをしていたら、弁護士を立てられてなんらかの請求をされる可能性もゼロではありません。
余計なトラブルに巻き込まれないためにも、早期退職についてどんな契約になっているか確認しましょう。
どうしても初日で辞めたい場合
あらゆるリスクを確認し、考えに考え抜いた結果、やっぱり初日で辞めたいと思うこともあるでしょう。
そんな時はまず店長や上司に相談してください。
嫌になったからと言って、連絡せずにドタキャンしたり、バックレるのはよくありません。
たとえ言いづらかったとしても、必ず直接伝えるようにしましょう。
一番良いのはバイト先に行って話すことですが、会いづらければ電話でも構いません。
なお、「直接話すのは緊張するからメールで連絡したい」と思うかもしれませんが、メールは避けた方が無難です。
メールは必ず読まれるとは限らないし、即効性はありません。
辞める意思があるならできるだけ早期に伝えた方が良いため、メールよりは電話の方が良いでしょう。
退職の伝え方
バイトを辞めたいと思ったときは、正直に伝えてください。
変に言い訳を並べても疑われるだけです。
以下のトーク例を参考に、正直な気持ちを伝えましょう。
トーク例1
初日働いてみて、自分には合っていないと感じました。これ以上続けていくのも無理です。勝手で申し訳ありませんが、辞めさせてください。
トーク例2
忙しすぎて体力的にきつく、これ以上働けないと感じました。体を壊す前に辞めさせてください。
退職を伝えるポイントは、「正直な理由」と「自分に非がある」ということをきちんと伝えることです。
「仕事が面白くないからやりたくない」とか「○○さんが厳しいから働きたくない」など、バイト先に原因があるような言い方をすると、揉めてしまいます。
あなたにもプライドがあるかもしれませんが、それは横に置き、全面的に自分が悪いと主張しましょう。
そうすることで、渋々でも認めてくれるようになります。
バイト仲間にも伝える
店長に退職を認めてもらったからといって、それっきりで終わるにはあまりにも寂しいです。
たとえ一日でもお世話になったのなら、バイト仲間にも伝えましょう。
特にあなたに仕事を教えてくれた教育係の先輩には、直接お礼と謝罪を伝えましょう。
何も言わないで辞めてしまうと、先輩もショックを受けるかもしれません。
「自分には無理だと思って辞めることになりました。
せっかく○○さんに教えていただいたのに、このような判断になり申し訳ありません」と伝えてください。
厳しい言葉を投げかけられるかもしれませんが、あなたが前に進むためには必要な行為です。きっと先輩も理解してくれるはずです。
次のバイトに活かす
バイトを辞めることになった時は、今回の教訓を次のバイトに活かせるようにしてください。
仕事が難しくて辞めたくなったのなら、次はもう少し楽なバイトを探してください。
人間関係が辛いと思ったのなら、一人や少人数で働くバイト先を選びましょう。
バイト初日で辞めるのは褒められた行為ではありませんが、何か得るものがあれば、今後の糧になります。
バイトすることそのものが嫌になると、働くのが怖くなります。
一生引きずってしまうかもしれません。
そうならないためにも、退職する事実を前向きに捉え、今後に活かせるようにしましょう。
まとめ
いくらバイト初日で辞めたくなったとしても、思うままに行動するのは良くありません。少し冷静になり、本当に辞めるべきかを考えてください。
とりあえず友達に相談してみます
慣れていないことをすると、どんな人でも不安になります。
この先やっていけるか心配になり、辞めたくなることもあるでしょう。
しかし、逆に言えば慣れてしまえば案外どうにかなるものです。
バイト仲間を思い出してみてください。学校にいる人たちと変わらなかったのではないでしょうか。
彼らに特別な能力があるからバイトをこなせているのではありません。
ただ、繰り返し働くことで仕事を覚え、いつの間にかできるようになっているだけです。
他の人にできるのならあなたにもできます。
せっかく「ここで働きたい」と思って選んだバイトなのですから、もう少し様子を見るようにしてください。
慎重に行動することで、バイト先の良い部分も見えてきます。
いつの日か「あの時、バイトを辞めなくて本当に良かった」と思える日が来ることでしょう。