仕事内容
基本的に接客がメインの仕事です。ご来店されたお客さまのご要望を聞き、それに合った洋服を紹介したり、試着の案内をします。
試着された時はなるべく褒めることというのがマニュアルに書かれているのですが、それで本当にお客さまが喜ばれるかはわかりません。
似合っていないと思った時は、正直に自分の考えを述べ、お客さまと一緒により合いそうな洋服探しを行います。
簡単に言うとお客さまの着せ替えアシスタントと言ったような役割かもしれません。
「接客」という文字通りの仕事をするというよりは、お客さまが喜んでくださる洋服を提供できるようにする、というのが具体的な仕事内容だと言えます。
応募のきっかけ
昔から「洋服」と「接客」というのに興味があり、その両方を兼ね揃えているアパレルの仕事に大変興味を持っていました。
応募する前に、アパレルの仕事をしている正社員の知り合いに「男性だから受け入れられないかな?」と相談しました。
すると、「むしろ男性だから良いと思う。女の子とは違う視点で見れるから、やったほうが良い」と言われ、応募を決意しました。
楽しかったこと
お客さまの笑顔を見ることではなく「見るまでの過程」が楽しかったです。
笑顔を見るのは結果論であって、そこに行き着くまであれこれ考えながら、お客さまと相談して試行錯誤する時間が実に楽しいものでした。
結果的にお客さまの笑顔を見ることができれば、達成感を味わうことができます。
また、この試行錯誤で浮かび上がる自分自身の洋服に対する知識不足に何度も痛感させられたので、一生懸命勉強しました。
その勉強をする時間もワクワクしたのを覚えています。
思い出に残っていること
とあるお客さまが来店されたときのことです。
普段どおり接客をし、洋服を紹介して試着してもらったまではいつものパターンでしたが、そのお客さまは少々難しい方だったのです。
「もっと地味ながらも派手な格好が良いな」と言われました。
考えに考えていくつか洋服を持っていったのですが、どれもしっくりこないようです。
再びお客さまのもとから離れ、何枚か洋服を持っていきましたが、またもやしっくりこないと言われてしまいました。
そのため、「普段こちらの他にどのようなお洋服をお持ちですか?」と聞いたところ、急に笑顔になり、嬉しそうに話をしたのです。
自分のことを聞かれたので、それで嬉しくなったのでしょう。
お客さまの持っている服や特徴をメモし、再度洋服を探しに行こうとしたところ、お客さまも一緒に探したいと言い、2人で協力して洋服を探すことになりました。
その結果、お客さま、そして私自身も納得の行く洋服を見つけることができました。
会計の時「一生懸命になってくれてありがとう。君みたいな子は初めてだよ。また来るね」と言われ、今までにない達成感を味わうことができました。
確かにこの時は今まで以上にお客さまへの、「なんとしてでもぴったりの洋服を見つけてあげたい!」という強い思いがこみ上げていました。
この出来事と、喜んでくださったお客さまの笑顔は今でも忘れることはありません。
編集者のコメント:
マニュアル通りに接客するのではなく、お客さんの満足を一番に考えていたという体験者さん。自分が提案した洋服がお客さんに認められ、喜んでもらった姿を見た時は、格別なやりがいを感じられたのではないでしょうか。ユニクロは多くの人が利用する大衆店ですが、体験者さんのような店員に当たると気持ちよく買い物ができそうですね。