仕事内容
パンの生地を成形する作業と、発酵したパンを焼く焼成(しょうせい)作業が主な仕事になります。
冷凍生地を使ってパンを成形していたので、大きな倉庫のような冷凍庫から、その日使用する生地を探し出して解凍するのも仕事でした。
あとは合間にドーナツを揚げたり、食パンをスライスしたりします。焼きあがったパンを売り場に並べたり、陳列を整理したりする仕事もしていました。
レジが忙しそうな時は、パンを袋に詰める作業のお手伝いなどもしました。その他、店内の清掃作業を行いました。
応募のきっかけ
パンが大好きで、パン教室に通ったり、家でパンを焼いたりしていました。パン屋巡りも趣味で、たまたまお店に行った時に、製造のバイト募集の張り紙がしてあり、お金をもらいながらパンの勉強ができるなら一石二鳥だと思い、応募しました。
楽しかったこと
パンの製造に関わる仕事全部が楽しかったです。パンの成形の仕方を一から指導してもらえて、とても勉強になりました。毎回、新しい技術を教えてもらえることが楽しくて仕方ありませんでした。
あと新商品を考える時に私の意見を採用してもらった事があります。みんなであれこれ考える時間がとても楽しかったです。
試しに作ってみて、美味しかったときは大盛り上がりでした。パン好きな人達とパンの香りに包まれてお仕事できるので、幸せな気持ちでした。
思い出に残っていること
大きなチェーン店なので、毎月1回地域の店長さんたちが集まる集会がありました。そこでパンの成形と焼成の技術を競います。そのお店で1番綺麗に焼き上がったパンを持って店長が会議に出席するのです。
何度か自分が作ったパンを選んでもらった事があり、その中で1度優勝した事があります。それが嬉しかった思い出になります。
忙しい中でパンを作っていると、形の乱れたパンが陳列されている事があります。でもお客さまに忙しいのは関係ないので、「綺麗なパンを焼き続けなければいけない!」と、気を引き締めた思い出があります。
結婚を気に引越しするため、仕事を辞めると伝えた時も、店長やエリアマネージャーが他の店舗で働けるように口を聞いてくれました。アットホームで働きやすい、とても思い出にの残るバイトでした。
バイトを体験して
作る作業は楽しいですが、現場は暑く、危険の伴う職場でした。辞めていくスタッフも多いですが、パン好きの気の合う仲間がたくさんできて、今でも交流があります。いろんな技術も教えていただけたので、パン屋で働けた事に感謝しています。
編集者のコメント:
パン屋で主に製造の仕事をしていたという体験者さん。製造だと朝も早く、力も必要なので、大変だったと思います。それでも「パンを作る」という作業に喜びを感じ、一生懸命がんばられていたようですね。集会で優勝できたのも、普段の努力が形になって現れたのだと思います。