今すぐバイトを辞める必要があっても、急だと言いづらいですよね。
急に言っても辞めさせてくれるかな?
急だと無責任だと思われそうだし、認めてくれないのではないか?と不安になります。
だからといってこれ以上続けられないし、辞めさせてくれないと困りますよね。
実は、急でも正当な理由があれば退職を認めてくれます。
バイト先が納得してくれれば、堂々とバイトを辞めることができるでしょう。
そこで今回は「バイトを急に辞める際の理由と伝え方」をご紹介します。
急にバイトを辞める必要がある人は、ぜひ参考にしてください。
急に辞めても理解される理由と伝え方
基本的には突然「バイトを辞めたい」と言っても非難されます。
急に辞めるとバイト先に迷惑がかかり、業務に支障が出るからです。
しかし、正当な理由があれば認めてくれる場合があります。
どんな理由なら急でも認めてくれやすいのか見ていきましょう。
親の反対
18歳未満であれば、親の反対を理由に辞めることができます。
バイト先は親が反対しているのに、無理に働かせることはできないからです。
親からバイト先に「辞めさせたい」と連絡が入れば、拒否することはできません。
親の反対を押し切って雇用するケースは少ないため、渋々合意してくれるでしょう。
例文)
「先日の期末テストで赤点をとってしまい、親にバイトを辞めろと言われてしまいました。急で申し訳ありませんが、辞めさせていただけないでしょうか。」留年する
学生なら、「留年する」「単位を落とす」と言えば、辞めさせてもらいやすくなります。
学生の本分は学業であるため、バイトが妨げになっているなら、辞めても当然だと言えるからです。
特に高校生の留年は将来に大きな影響を与えるため、是が非でも回避しなければいけません。
店長もそのことは理解してくれるため、留年しそうだと相談すれば辞めさせてくれます。
例文)
「学校の成績が悪くて留年しそうです。勉強に専念したいので、辞めさせてください。」病気になった
病気になって働くことができなくなったのであれば、急でも辞めさせてもらえます。
病気になったら入院する可能性があるし、手術をすればすぐに復帰することはできません。
入院しなくても骨折すると治療に時間がかかるし、怪我も治るまで不自由します。
健康な体があってこそ働くことができるため、病気であれば辞めさせてくれるでしょう。
例文)
「肩を壊してしまい、重いものが持てません。しばらく働けないので、辞めさせてください。」介護をする
あなた自身ではなく、あなたの家族が病気になって介護が必要になった際も、退職を認めてくれます。
家族に介護が必要になると病院に連れて行ったり、食事の世話をしたりで、やることが多くなるからです。
直接介護をすることがなくても、小さい弟や妹がいれば面倒を見なくてはいけません。
家族の介護は容易に大変さが想像できるため、急になっても認めてくれるでしょう。
例文)
「昨日、父が倒れてしまい、入院しています。兄弟の面倒を見なくてはいけないので、辞めさせていただけないでしょうか。」引っ越しする
親と同居しており、親の転勤などが理由で引っ越すのであれば、急でも認めてくれます。
引っ越しして遠方に行くと通勤できないため、引き止めても無駄だからです。
留学のように学業が理由の引っ越しでも、同じように認めてくれるでしょう。
ただし、引っ越しは前もって時期がわかるため、できるだけ早めに伝えるようにしてください。
例文)
「急に父が転勤になり、家族で引っ越すことになりました。突然でご迷惑おかけしますが、辞めさせてください。」就職活動する
大学生なら就活を理由にするのもありです。
就活をしてもバイトすることはできますが、企業によってインターンに参加しなければいけないこともあります。
インターンをしながらバイトをするのは大変であるため、急になってもある程度は納得してくれます。
事前に転職活動していることを伝えておけば、急でも辞めやすくなるでしょう。
例文)
「入社希望の会社からインターンに来てくれないかと言われました。このチャンスを逃したくないので、辞めさせていただけないでしょうか。」結婚
結婚を理由にバイトを辞める人は多いです。
結婚すると生活が一変し、バイトを続けられなくなる場合があるからです。
配偶者が自営業であれば、結婚が決まったと同時にバイトを辞めてもおかしくありません。
家庭を優先したいという気持ちが伝われば、急でも同意してくれるでしょう。
例文)
「先日、自営業の男性と結婚しました。今後は夫の仕事を手伝いたいので、辞めさせていただけないでしょうか。」妊娠
妊娠したことが発覚した場合、急でも辞めやすくなります。
妊娠するとつわりなどで体調を崩しやすく、長時間の勤務は難しくなるからです。
立ち仕事は体への負担が大きく、母体への影響が心配です。
バイトが原因で体を壊してはいけないため、妊娠が理由だと辞めさせてくれるでしょう。
例文)
「先日の検査で妊娠していることがわかりました。立ち仕事は厳しいので、辞めさせていただけないでしょうか。」いじめがある
バイト先でいじめられている場合、急でも辞めやすくなります。
いじめを受けると精神が疲弊し、仕事どころではなくなるからです。
いくらお金をもらえても、人間関係が悪い職場で働き続けることはできません。
バイト先にいじめの事実を伝えることで、辞めさせてくれるでしょう。
例文)
「◯◯さんにいじめられており、もう限界です。これ以上続けられないので、辞めさせてください。」お客さんが怖い
接客バイトをしていると、さまざまなお客さんと遭遇します。
バイト中にカスハラやセクハラを受けると、お客さんが怖くなってしまうでしょう。
特に女性は被害に遭いやすく、しつこい客からつきまとわれる可能性もあります。
ストーカーに発展すると命の危険もあるため、急でも辞めさせてくれるでしょう。
例文)
「お客さんからつきまとわれており、怖くてたまりません。ストーカーになる可能性があるので、辞めさせていただけないでしょうか。」直接会って伝えるのがマナー
急にバイトを辞める際は、直接会って伝えるのがマナーです。
言いづらいからといって、電話やメールで済ますと誤解されるおそれがあります。
場合によっては「行きたくないから嘘をついてるのか?」と思われ、人間性を疑われてしまうでしょう。
直接会って伝えれば話が早いし、真意が伝わりやすくなります。
辞めなければいけないことが決まった当日か次の日に、バイト先まで行って伝えるようにしてください。
休憩時間や暇そうな時間帯に行き、店長に「相談したいことがある」と言えば、深刻さを感じ取ってもらえます。
辞める理由にも信憑性がでるので、辞めやすくなるでしょう。
勤務歴が長いほど認められやすい
バイトを急に辞めることになっても、勤務歴が長い人ほど認められやすいです。
長く勤めることでバイト先との信頼関係ができ、信用されるようになっているからです。
あなたの性格や事情も伝わっているため、急に辞めることになっても認めてくれるでしょう。
ただし、急に辞める場合でも引き継ぎはしっかり行ってください。
勤務歴が長いと責任のある仕事を任せてもらっている場合もあるため、投げ出すような辞め方は良くないです。
後輩にきちんと仕事を引き継ぎ、あなたがいなくても困らないようにすれば、惜しまれつつ退職することができるでしょう。
制服や借りた物は返す
バイトを急に辞めることになっても、制服や借りた物はきっちり返してから辞めましょう。
急に辞めると返却が疎かになりがちですが、そのまま返さないのは横領になります。
特にパソコンやマニュアルはデータ流出の原因になるため、きちんと返すようにしてください。
制服を返すときは、できるだけクリーニングしてから返すようにしましょう。
クリーニング代が気になるかもしれませんが、急に辞めるという迷惑をかけている以上、負担するのがマナーです。
借りたものは元の状態にして正しく返却することで、気持ちよく辞められるでしょう。
嘘をついて辞めようとするのはNG
いくらバイトを辞めたくても、嘘をついて辞めようとするのはNGです。
病気になっていないのに「入院する」と言ったり、引っ越ししないのに「引っ越しする」と言って辞めるのは無責任です。
真実味がない嘘はすぐバレるし、仮に辞めても後味が悪くなってしまうでしょう。
特別辞める理由がなくても、急に辞めたくなったのであれば、まずバイト先に相談してください。
「どうしても働くことができない」ということを伝えれば、渋々ながらも認めてくれることが多いです。
くれぐれも、嘘をついたり無断欠勤して辞めることがないようにしてください。
急に辞めても給料はもらえる
バイトを急に辞める時は、給料がどうなるか心配です。
シフトの途中で辞めるから、バイト代はもらえないのではないか?と思いますよね。
しかし、どんな辞め方をしても、働いた分の給料はもらう権利があります。
研修中でも労働していたのであれば、バイト先は支払う義務があるのです。
そのため、バイトを急に辞める時は、給料についてしっかり確認するようにしてください。
もし、給料日になって振り込まれていないのであれば、バイト先に確認しましょう。
万が一払わないと言われたのであれば、労働基準監督署や弁護士に相談してください。
急に辞めると後ろめたくなって請求しづらいですが、働いた分はきちんともらうようにするのが大切です。
迷惑かけたことを謝罪して辞める
たとえ正当な理由があったとしても、バイトを急に辞めるのは迷惑になります。
あなたが辞めることでシフトに穴が空くため、他の人の負担が増えるからです。
急だとバイト募集してもすぐ決まらないし、次の人が決まるまで今の人でカバーしなくてはいけません。
業務予定が狂い、損害を与える可能性もあるため、しっかり謝罪してから辞めるようにしてください。
もし、長年勤めていたバイト先であれば、お詫びの品として菓子折りを持って行くことをおすすめします。
菓子折りを持っていけば誠意が伝わるため、あなたの申し訳ないという気持ちを理解してくれるはずです。
なるべく良好な形で辞めるようにしておけば、今後の人間関係に影響を与えることはないでしょう。
まとめ
バイトを辞めるときは、2週間~1ヶ月前に伝えるのが一般的ですが、急でも認めてくれる場合があります。
辞めるときに嫌な思いをしないためにも、なるべくバイト先が納得するような理由を伝えてください。
できるだけ円満退職したいね
学生なら親の反対や学業の低下、留年や就活を理由にすると辞めやすいです。
病気になったり、家族の介護が必要になったときも、認めてくれるでしょう。
急に辞めることになったときは、なるべく早く・直接会って伝えるようにしてください。
嘘をつかずに真剣に事情を説明すれば、きっと理解してくれるはずです。
迷惑かけたことを謝罪しつつ、引き継ぎをしっかり行えば、気持ちよく辞められるでしょう。